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正岡貞雄のブログ一覧

2016年04月29日 イイね!

目黒『行人坂』を喘ぎながらも……

目黒『行人坂』を喘ぎながらも……『ドキュメント第5回ベスモ同窓会』のエンディングを先に書こう


 第1ステージの4月22日:東京渋谷、代官山蔦屋書店&ALOHA TABLEでのトークショーと懇親ミーティングの参加者は38名、それに黒澤元治、大井貴之の両キャスターに正岡、加えて田部靖彦、Hot-Versionの本田俊也、仁禮義裕、小林学の元ベスモ関係者、ゲストにCartopの野田航也編集長が加わって、合計46名が一堂に会した。


 第2ステージの4月23日:山梨県富士吉田市富士Calmでの「懐かしベストモータリング名場面鑑賞会」と「特別ポルシェ同乗ラン」に2日連続の参加者が23名、2日のみに駆けつけたメンバーが11名、それに大井、正岡、新しく桂伸一キャスターが加わって、37名が河口湖畔のミーティングを楽しんだ。




 遠くはアメリカ南部、メキシコ国境に近いサンアンジェロからの「Hawk Yama」さんを筆頭に、大分からの「タネテツGT」、東広島からの「SCALA」、神戸「しゃみの」、そして青森から「miracle_civic」の各メンバーが、万難を排して駆けつけてくれた。こうして2016年もトータル49名の同窓会メンバーが交歓し、無事に日常に復帰して行ったのである。

 その詳細をいつも「ドキュメント」としてまとめようと取り組むのだが、直ぐにエネルギーが失速し、結局、「この項、次回更新まで」と逃げを打ってしまう。そして、その項が誠実に最後まで書き継がれていることは少ない。

 勝手気儘にアプローチしたさまざまなテーマがそのままに眠り続けていて、「そのうち、“局長の仕事”として単行本に仕上げるためにそうしているんだ」という言い訳めいた強がりを、誰が信じてくれるものか。

 今回の『ドキュメント・第5回ベスモ同窓会』も「スタート!」なんて威勢よく謳って立ち上げていても、ゴールにたどり着けるかどうか、怪しいものだ。そこで一計を案じることにした。折々の「呟き」的短信「何シテル?」に、それなりの工夫を凝らした画像を添え、日々の流れのインフォメーションを用意しておくことだった。

04/24 17:03
5thベスモ同窓会も延長戦へ。前日の写真点検をするつもりが997GT3で参加したHawk Yamaさんが逢いに来てくれた。じゃあ昼飯とマカンTURBOのチョイノリ試乗を御馳走することに。うな重を平らげた後、マカンターボで美女木まで。やっぱりポルシェですね。それが彼のズバリ評価。

04/25 12:27
20日から4日間を一緒に過ごしたMacan Turboを目黒に返しに行かねばならない。去年の夏、秩父まで付き合ってくれたあの派手派手しかったシルバーの奴に比べて、細かい部分が見事に修整されていた。ご褒美にペイントキーを家人の飾り棚に置いて記念撮影。サファイアブルーの特色がいいね。



04/25 23:40
ポルシェ広報車両の取り扱いルール。公道以外の試乗はず事前に申し出ること、など。そして使用後はプレミアム満タン、手洗い洗車をするのがルール。受け取って以来、450kmを走り回って一度も食事を与えていない。ゴクゴクとよく飲むわい。64.2ℓ。ここのGSマンのよく働くこと。ありがとう。


この布石なら、いきなりMacan Turboをドライビングしながら、目黒のアルコタワーにあるポルシェJAPANに駆けつけるシーンから再開しても、それほどの抵抗もないだろう。剣道の太刀合いでいえば「残心」の部分である。

 トーンと踏み込んで相手の面を撃つ。が、審判の旗が必ず上がる訳ではない。充実した闘志と適正な姿勢、竹刀の刃筋で適正打突であったか。そしてもう一つ、「残心あるもの」であったかを問われる。仕留めたはずの相手がいつ反撃してきても、それに備える心構えがあるのか、ということが問われるのだ。この辺が「日本文化の余韻の美学」に通じる。


*昭和39(1964)年、関東実業団大会で講談社が3位に食い込んだ時の実戦場面、確実に相手の出鼻を狙ってメンに行く構え。「垂れ」に「講談社」の3文字が。

「残心」……ことに当たってできるだけその心構えは失わないように努めてきた。少年期にはまだ禁忌とされた剣道を秘かに習い始め、そして大学では剣道部(副主将)に籍を置き、世の中に出ても、「関東実業団大会」で講談社を中堅として3位に導いて、はいこれで引退しますと宣言する時期まで、剣道に導かれて生きて来た。その辺の記憶は「剣道というキイワードの私的ドラマ」(2011年7月20日掲載)に、公開済みなので、ご一読願えれば幸いである。

 サファイアブルーメタリック(OP:¥163,000)のマカンターボが、馴染みのGSの若者たちの手で、丁寧に洗われ、拭きあげられていく様子をみながら、湧き上がってくる想いがそれだった。



 ひょいと時計を見た。え!?  午後の4時に返却する予定なのに、午後3時をとっくに過ぎているじゃないか。まずいよ。このあともお気に入りの洋菓子店に寄ってポルシェJAPAN広報室に差し入れするバームクーヘンを買っていきたいのに、間に合うのかな。下の道だと1時間は見なければならない。これは西池袋入り口から首都高速の山手トンネルに入る快速ルートに頼るしかないね。


 幸い、山手通りの真下を走るトンネル首都高速は、大橋JCの手前あたりで幾らか渋滞したものの、ストレスなく五反田出口まで、車重量2トンを超える怪物SUVをまるでスポーツカーでもあるように、軽々と、痛快に、そして滑らかに運んでくれた。水平対向6気筒4バルブのツインターボ、3.6ℓ、400ps、走りのモードはCONFORTから当然SPORTS+に。途端に車の踏ん張り具合が変わり、加速、減速のメリハリが激変した。7速PDK。パドルシフトは減速側のみを使う。

 中野長者橋の出口を過ぎるあたりから、小さなRが連続する区間に。パン、パン、パン。左指が動くたびに、エンジン回転メーターの針が、鋭く反応する。エンジンブレーキが確実にマシンをセーフティの世界へ誘う。PCCBの高価なブレーキシステムも、どこか適当なステージがあれば、ついつい試したくなる気分だ。20日にポルシェTurboと一緒に受け取ったときの殊勝な「ずっとCONFORTで通してやろう」という誓いはどこかへ吹き飛ばされてしまったようだ。

 3時52分、無事に五反田出口から、初夏のような明るい日差しの溢れる山手通りに吐き出された。マカンターボはやっぱり、わたしの「識っている」ポルシェそのものだった。その感覚が身体中に沁み通っていく至福。それが「ポルシェ偏愛」をあえて認めている「源泉」でもあるようだ。

 4時ジャスト、マカンターボはアルコタワー地下の車寄せに停車した。すでに同窓会メンバーの仁川一悟君が前夜、大井君から受け取った911Turboを運んでくれていた。

 広報車管理のNさんが丹念に2台のポルシェをチェックしてくれる。そこへ淡いブルーにグリーンを少々まぜたようなボディカラーの2代目Mazdaロードスターが、ループ状のアプローチを下りながら近づいてくる……降り立ったのは「ポルシェ漬け」から解放されたはずの大井貴之君だった。先に24時間を試乗したNew911カレラSのトランクに荷物を置きっ放しにして、それの受け取りにあらわれたというわけだった。


 3人揃ってポルシェJAPAN広報室へ、あいさつに行く。わたしたちのイベントが恙(つつが)なく、そして大盛り上がりに終了したことの報告と、お礼を述べる。用意した洋菓子を渡す。と、広報室の木内マネージャーもポルシェ特製のマグカップを3人にそれぞれ、意匠の異なるものを用意していてくれた。この心憎い配慮。ポルシェJapan広報室の「残心」もまた、見事ではないか。


*CARRERA RSと銘打たれた「Collector's Cup」は次の「同窓会」の賞品にしよう。


 面談が終わって地下の車寄せに戻った。このあと大井君とお茶でも一緒に、と心積もりしていたが、直ぐにでも仕事に復帰しなければならないという。それを終わらせたら、ニュルブルクリンクへ飛ばなければならないという。

 別れ際、彼がiPhoneで撮っていたシーンが、後日、FBに紹介されていた。コピーが彼らしいウイットの利いたものなので採録しておいた。「馬車からカボチャに戻りました」と。レーシングイエローのBoxster Spyderにはじまって、New 911 Carrera S、911 Turboと乗り継いだ「ポルシェ漬け」の日々を、こんな美事な軽口でこなすセンス。羨ましいよ。


*馬車がカボチャに戻りました……シンデレラboyの大井貴之が呟いた。

 大井君のロードスターを見送りながら、仁川一悟君と徒歩で目黒駅西口まで向かう。彼は飯田橋まで。わたしは所用があって、その一駅先の江戸川橋まで。同じ方向である。ベストカーに預けてあるプログレを引き取りに行かねばならなかった。

 目黒雅叙園の敷地内に高層ビジネスオフィスとして建てられたアルコタワー。そこからは、行人坂と呼ばれる坂を150メートルほどのぼり、上り切ったところに目黒駅に通じる交差点がある。




 踏み出して50歩も行っただろうか。直ぐに息が上がり、太腿あたりがすでに持ち上がらなくなっていた。
「なんだ、ここは谷田部のバンクかい!」
 最初は、その試練を楽しむ気分がなくもなかった。が、一歩ごとに、足が重くなり、とうとう立ち止まってしまう。若い仁川君の端正な横顔も、ゆがみ始めていた。





 頻繁に傍を走り抜けるTAXIもやっとの感じで登っていく。上り専用の一方通行で、右側に「大円寺」という天台宗の寺院、すぐ上手に(かみて)行人坂の道標と勢至菩薩を祀ったお堂があり、この坂が江戸時代から名所の一つに数えられていたことがわかる。アルミ製の銘板がこう伝える。
「寛永の頃、出羽(山形県)の湯殿山の行人が、このあたりに大日如来堂を建立し修行を始めました。しだいに多くの行人が集まり住むようになったので、行人坂とよばれるようになったといわれています」
 そして、坂を下りきった先に「目黒不動」があるのも肯ける。

 現代では、その向かい側に芸能プロダクションとして知られる「ホリプロ」の本社やスタジオがあるのだが、勾配15%をカウントされるこの急坂に翻弄されているいま、その取り合わせの妙を楽しむ余裕はない。



*目黒行人坂之図 安藤広重「東都坂尽」国立国会図書館・蔵

 ともかく頑張ろう。無心に、一歩一歩、踏み出した。やがて頂上らしものが見える。左手にかつて「富士見茶屋」のあった名所案内板。

「上り切ったら、お茶でも飲もうか?」
「はい」
 『ポルシェ 偏愛グラフィティ』に取り組んでからずっと、なにかとサポート役に徹してくれた仁川君が、ゆったりと頷く。

 4月25日午後5時、第5回ベストモータリング同窓会に、わたしなりの「完」のエンドマークがやっと灯った瞬間であった。(この項、次回更新につづく)
2016年04月22日 イイね!

ドキュメント『第5回ベスモ同窓会』スタート!

ドキュメント『第5回ベスモ同窓会』スタート!Macan Turboを駆って、いざ、代官山へ‼︎ 



 晴れ上がった朝の空。一筋の飛行機雲が東から西へ、ゆったりと伸びてゆく……こんな平和な光景があっていいのだろうか。熊本・大分地方の災厄を考えると、申し訳ない、と頭を垂れてしまう。

 バタバタと準備に追われている。22日午後6時に代官山・蔦屋書店に幹事メンバーに招集をかけているので、それまでに片付けておきたいことが、山ほどある。


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 午前8時半。箱根のガンさんに電話を入れる。直ぐにつながった。
「あ、こっちから連絡しようとしていました」といつもの明るくて温かい声。
「代官山の蔦屋。わかりますよね」
「あ、住所と談話番号を教えてください。NAVIで行きますから……」
 多分、今夜の懇親ミーティングは、LEON初優勝の祝勝会になってしまうに違いない。萩の波田カリスマ教官からの心配りで、大事なモノも預かっている。

 ガンさんとの電話を切った瞬間、i Phoneが着信音を。
「局長ですか? いま小倉駅です。これから新幹線で東京へ向かいます!」
 心配していたタネテツ和尚が、抑えがたい想いとの闘いの末、やっぱり参加してくれるのだ。中途半端だったカラオケバトルを、土曜日の夜にでもセットしなくてはなるまい。



 あとは、昨日の一日がかりの準備のおかげで、メンバーたちに渡す「蔵出しVIDEO&DVD」の仕分けも終わり、「豪華プレゼント」と謳っている「グッツ」類の腑分け、そして「トークショー」と、次の日の「富士カーム」セッションでの観賞用映像の選択とカット版の準備、それらをそれぞれに袋詰め&箱詰めにしたものを、家人の手を借りて、クルマに運び込む単純労働が待っている。



 駐車場へ降りる。いつもならプログレがうずくまっている場所に、4月の澄み切った陽射しを受けてMacan Turboが待っていた。おお、と心を弾ませるブルーのボディカラー。「サファイアブルーメタリック」とポルシェでは呼んでいる。このMacanは前年夏に親しんだシルバーメタリックのターボに比べると、見かけも走りの雰囲気も、いささかおとなしい。まだ猫を被っているのかな。

 4Fの居室と1Fの駐車場を往復すること5回。やっと、跳ね上がったままのリヤゲートを、背伸びしながら真下に引き下ろす。ヨーロッパあたりでは、こうしたケースでは足をバンパー下に滑らしただけで締められるのだが、ひょっとしたらわたしがそのやり方を知らないだけかも知れない。あとで使用取り扱い説明書を読むとするか。

 昼食をすませて、一応、チェックノートを開く。この日のイベントに備えての忘備録とも言えばいいのだろうか。

 2点、あった。まず故・徳大寺有恒夫人に、「ベストカー」の宇井弘明編集局長を経由して届けられて「あるもの」を確かに受け取ったという電話を入れておくこと。熱心で純真な「ベスモ同窓会」メンバー、「エレ・トモ」君から預かった「お宝DVDの9本組セット」、この紹介を忘れてはいけなかった。

 徳大寺夫人は在宅していた。徳さんの書庫は生前のまま保存されていて、こちらからの強(た)っての願いを入れて捜索した結果、やっと1冊だけ「保存用」を発見、それを信頼する宇井君に託してくれた、というわけだ。
「ありがとうございました。徳さんとゆかりのあるトークショーなので、この本のことを紹介させていただきます。しばらく大事に預からせてください」



 エレ・トモ君は兵庫県在住。残念ながら参加できないから、と手紙を添えて、彼のコレクションの中から 『土屋圭市AE86クラブ全9冊』の復刻版DVDを提供したい、と申し入れてくれた。ひたむきな「ベストモータリング&ホットバージョン」への想いが綴られていて、機会を見つけて紹介したい。谷口信輝君との2ショット、これは今回、紹介させていただこう。

 おっと、大変、午後4時が迫ってきた。いよいよ、第5回べストモータリング同窓会が否応なく、オープニングを迎える……それはそれとして、もう一人のキャスター、二日前に目黒でポルシェターボを受け取ったまま、なんの音沙汰もないが、大丈夫、指定した時間までには、現れてくれるだろうか。少しばかり、心配なのである。  
 (以下、随時、レポート予定)
2016年04月20日 イイね!

 ご本家「ベストカー」から贈られた『PLUS』の味

 ご本家「ベストカー」から贈られた『PLUS』の味「偏愛トークショー」に花をそえる特別な出来事

4月18日に発売された『Best Car PLUS』を、実は、発売三日前に入手していた。そして迷った。こんな素晴らしい「プレゼント」を、黙って自分だけの胸に蔵(しま)っておいていいのだろうか、と。
 が、待てよ、たとえどんなに強烈な食欲を覚えたにしても、現物がまだ店頭に出てないのなら、かえって罪づくりになるじゃないか……ぐっと奥歯を噛み締めて、その日を待ち侘びた。

 待ち侘びる間、保存用に、そしてみんカラブログ掲載用に、紹介したいページをスキャナーで取り込む作業は済ませておいた。スキャニングについては、当該編集部の責任者の了解を得ておいたのは、断るまでもないだろう。

 スキャナーにかけながら、それまでの「ベストカー」が中綴じだったから、その作業はさほど難儀はなかった。が、今回の『Best Car PLUS』は平綴じ132ページの高級雑誌に変身していて、別もののようだった。そのためスキャナーのカバーが、やたら立ち上がりたがってうまくいかない。グイと抑え込む。その反抗ぶりが、なぜか、かえって快いのだ。

 編集長の「編集後記」
 昨年末から、手探りで始めたリニューアル第1号の準備ですが、たくさんの方々の協力を得てなんとか形にすることができました。今までのベストカープラスとはまったく違った方向性の誌面となったことで、これまで愛読していただいていた方にとっては、ご不満もあるかもしれません。しかし、ベストカーとは違う「PLUS」という独自性を打ち出すために、あえて大きな挑戦をしてみました。ぜひご感想をいただければさいわいです。

 なんという初々しさ。でもご本家のストカーを創刊した時のわたしも、42歳の「若者」(?)だった。この初心、大事にしてほしいね。



 4月18日。発売の日が来た。午後なら大丈夫だろう、と、いそいそ、駅に隣接する「LIBLO」へ足を運んだ。一度は店を畳んだものだと思っていた駅前書店が、EMIO系に衣替えしてオープンしていた。真っ直ぐに「クルマとバイク」のコーナー棚へ。さて、どこにあるのか。おお、ありました! 3冊、差し込み棚の最上段に。

 早速、手元に引き寄せた。これこれ! いまや話題の歌舞伎役者の片岡愛之助が紀香を痺れさせたあの笑顔で、こちらを見つめている。ここは1冊、売り上げ促進のために、カウンターで1000円札を出し、120円のお釣りを受け取る。「Tポイントは?」と妙齢の女店員。「あ、忘れてきました」「では領収書のハンを捺しておきますから、今度、お持ちください」−−−− かくして、わたしの手元には2冊の『Best Car PLUS 2016年5月18日 増刊号』がキープされることになった。

 午後5時に、代官山蔦屋書店での最終打ち合わせが待っている。それまでの短い時間、改めて『PLUS』のページを開いてみる。
 表紙のど真ん中で“ホンモノのクルマ”はここが違う! 「人生を変えるクルマ」というテーマが謳ってある。各界の「然るべきカーフリーク」にインタビューし、コメントを集めたもので、結構、見栄えのあるページが用意されていた。が、こちらが惹かれたのは、当然、巻頭特集の『ポルシェは難しくない』である。
 表紙をめくる。業界用語で「表2見開き」といって、広告ページとして、もっとも目立つから、お値段も高い。そこに登場するのが、なんとポルシェのコンパクトSUV、マカンなのだ。いまや、マカンはポルシェの稼ぎ頭。「PLUS」もやるね。恐らく、ポルシェに「表2見開き」の広告出稿を決意させた要因は、巻頭のポルシェ特集だろう。では、そちらへ。



 最初に手にした時、おっ、と息を飲み込んでしまった見開きページが待っている。もうここからはなんの説明も要らないだろう。
「ポルシェは難しくない」という大きなタイトルと、対向ページにあるポルシェエンブレムの真下にある「どの速度域でも安全で安心できる操縦性を提供する。そうした点でポルシェは難しくない、ともいえる……黒澤元治」という小見出し。そして、その左下できっちりと陣取った、『PORSCHE Pride&Progress
偏愛グラフィティ』の表紙写真とコピー、そしてご丁寧に、「第5回ベストモータリング同窓会in東京・代官山&箱根・大観山」が4月22日、23日に開催される、と紹介してある(土壇場で2日目のイベント会場が変更されたことには触れられなかった)。
 思わず、ありがとうございます、と御本家ベストカーへ、深々と頭を下げてしまった。で、さらに次のページをめくると、今度は中谷明彦君の「New 911 Carrera」の試乗気である。言うことなし。





 約束の午後5時、代官山蔦屋へ。クルマとバイクの専門コーナーヘ。責任者のSさんとじっくり小1時間、打ち合わせた後、Sさんが「PLUS」を取り出して、パラパラとめくると、そのページを差し出す。なんとこのクルマ・バイクコーナーでコンシェルジュを務める青年の「クルマを語る」ページである。どこかで、何かが見えない糸でつながっている……その触媒がどうやら「クルマ」という存在。

 もう一度、改めて、ご本家に感謝のご挨拶をしたくなった。後3日、わたしたちの交歓する濃い時間が目前にせまっていた。

 帰り際、恒例になった「偏愛グラフィテイ」の売れ行き調査。1週間前には20册だった山がいまは9冊に。あと一押しじゃないか。皆さん、ご協力を。そして『PLUS』の新しい出発に、お力添えを。 



2016年04月17日 イイね!

2ndステージ変更、決定前後のグラフィティ

2ndステージ変更、決定前後のグラフィティ
「イベント:第5回 ベストモータリング同窓会 in 東京・代官山&箱根・大観山」についての記事

※この記事は第5回 ベストモータリング同窓会 in 東京・代官山&箱根・大観山 について書いています。


「富士カーム」&「浅間茶屋」は◎、忍野八海は×!


「按ずるより産むが易し」とはよく言ったものだ。
 9日の土曜日に「MAZDAターンパイク箱根」の下見検分を終え、さらに日曜日には岡山サーキットのスーパーGT開幕戦で、ガンさんが手塩にかけて育てているLEONチームがGT300クラスで念願の初優勝。すっかりいい気分で迎えた第3週は、いろんな意味で激震の1週間だった。

*開幕早々のクラス優勝。がんさん、こいつぁ、春から、縁起が……


*感激の若いふたり。主役はもうガンさんでなくなった。

 11日の月曜日、車で移動中のCARラジオから、箱根ターンパイクで事故があって閉鎖中と、何気なく聴いた。後になって、それがCOTYの選考委員であるモータージャーナリストによるものだったと知る。それもポルシェの911 GT3で、と。
 当然、いま取り組んでいるイベントとの関わりに支障がでるのは予測した。
 
 12日の朝、イベントの中心キャスターをお願いしている大井貴之君から電話が入った。ストレートな申し入れだった。
「箱根のターンパイク、やめましょうよ」
 そのつもりだ、と答えた。が、代案をどうするのか。この日を楽しみにしてくれているメンバーたち。なかには、九州、姫路、そして青森から、いやアメリカ南部のサンアンジェロからも遥々と駆けつけるメンバーがいる。22日夜の宿泊先など、予約変更もあるかもしれない。さあ、どうするのか。

 言い出した大井君とは14日に、お昼の蕎麦でも食べながら、イベントの進め方について打ち合わせする約束ができていた。

「わかった。実は今夜、8時からベスモ同窓会メンバーの中から積極的に運営に参加してくれている在京メンバーを集めて、イベント打ち合わせ会を持つことになっている。できればきみにも出席してもらって、善後策を一緒に講じようよ」
「あ、いいですよ」



 かくして、12日の夜8時、東京・光が丘、笹目通りに面したファミリーレストランでベスモ同窓会からの有志メンバー4人に大井君を交えた「編集会議」が始まったのである。知恵を出し合う白熱した時間。会議をリードする大井君。まるで「辺須紋組」が復活したかのようないい気分。これに田部靖彦君が加わったら……。

 この際、箱根周辺は避けて御殿場あたりはどうだろう。ミュゼオ御殿場あたりがこちらの予算内で受けてくれないかな。
 すぐに仁川一悟君がi Phoneでアプローチする。が、それは還暦プラス青春の20 歳の虫の良い注文だと思い知らされるだけだった。
 カリスマカメラマンのCMO氏も裾野市にある、企業セミナー用の研修センターの名前を挙げる。そんな中からイワタカズマ君がアプローチした「富士CALM」が、どうやら脈がありそうだった。
 
 4月末の週末は観光シーズンの真っ只中、そう簡単に、いろいろと注文の多い40名のグループを受け入れてもらえるものではなかった。午後2時以降なら、研修室の使用が認められそうな気配。ただし、昼食は用意できないという。さあ困った。何かよい手立てはないものか。

 ともかく仮押さえだけはしておいて、すぐに下見検分に赴きたい。かといってそれぞれがお勤めを持つ「編集部メンバー」。結局は16日の正午に、現地の「富士カーム」担当者とお会いする段取りだけはとりつけて、「編集会議」はお開きとなった。いま気付いてみると、この時の編集会議の模様を誰も画像に取っていなかった。みんな、緊張していたのだろうな。 

 河口湖周辺なら、1990年から10年ほどは、新車の試乗会といえば大体、その辺りに設営されたものだ。特に「日本カーオブザイヤー」の最終チェック走行会と投票、発表セレモニーの舞台となった「FITリゾート」を中心とした「走りのステージ」は、いまでも思い浮かべることができる。筑波サーキットでの「早朝バトル」を終えたガンさん、中谷、土屋圭市の3人がそそくさとヘリコプターに乗り込み、向かった先が「FITリゾート」だったが、記憶のいいベスモ読者なら、「ああ、あそこか!」と思い出していただけるかな。

 そうだ、あのリゾートホテルは一旦倒産したものの、近年、名前を変えて復活したのを思い出した。当たってみるか。それもすぐに仁川一悟君が調べてくれて、15日の朝一番で連絡をとることができた。「フジプレミアムリゾート」がそれだった。応対してくれた東京事務所の担当者も大乗り気で、早速、現地との調整に動いてくれた。
 返事を待つ間、大井君に「昔のFITリゾートならどうだい?」と探りを入れてみた。
「そこなら、バッチリじゃないッすか!」

 期待が膨らんだ。が、それだけのことだった。予約がいっぱいで、どうやりくりしても期待に応えられない、との結果を知らされる。こうなりゃ、万難を排して、「富士カーム」に賭けようじゃないか。直ちに、こちらから「富士カーム」の担当者に電話を入れた。そちらのレストランが一杯一杯なら近くの店から折詰弁当でも取れないだろうか。問題は、昼食をどうするか、なんだ。いい知恵はないか、と。
「あ、それなら山梨の郷土料理、《ほうとう》はいかがですか? それなら近くに大きな茶屋があって、駐車場も完備しています」


*これまでの「忍野八海」。富士の伏水流が吹き出す、絶妙な風景だった……

 いいねえ。一筋の光が射してきた。同窓会の終わった後のエキストラとして、いまや世界遺産として脚光を浴びている「忍野八海(おしのはっかい)」に誘うのも悪くないだろう。ともかく、すべては 16日の「現地視察」に賭けようではないか。

 かくして、4月16日、イベント開催の1週間前の下見検分に望むことになるのだが、ここからは文章より、現地ガイドに役立つよう、グラフィティとしてお伝えしよう。


*AM:10:00 仁川君のCLSのお迎えで、スタート。途中、カリスマカメラマンをピックアップ。


*圏央道に入り、「八王子 JC」で中央自動車道に入った。続いて「大月」の分岐で河口湖方面を目指す。


*その最初のPAである「谷村(やむら)」はちょうどの「一服地点」。23日の午前11時00分から,このパーキングエリアで落ち合い、ご一緒に集合場所に向かいましょう!


*河口湖ICは左に寄って、富士吉田方面へ出る。


*しばらく R138を行くと右手に「富士浅間神社」が。そのすぐ先の三叉路を右折すると……。


*はい到着! 河口湖ICからは渋滞がなけれが5分ちょっとかな。




*駐車スペースも建物も余裕たっぷり。この日はしだれ桜が満開。当日までもってくれるといいのだが。












*昼食を雨いただく茶屋の前から、ぐいぐい登っていくと、やがて富士スバルラインにも通じてしまう。



*河口湖自動車博物館(オープンは8月のみ)に通じるこのルート、ダンパーチェックにもってこいの荒れ具合。大井君ドライブのポルシェターボでどうなんだろうか? ここは桂コボちゃんドライブのマカンターボでためしたいな?

*かつては栄光のクルマたちが勢揃いして迎えてくれたのに……8月、ひと月だけオープンしているようだ。



*この秘密の特訓ルートは4半世紀経った今、ちっとも変わりがない路面を保っていた。


*現実はこの通り。近隣国からのお客様に占領され、本来の佳さを鑑賞するなんてほど遠い環境でございました。下がってバツということに。
2016年04月13日 イイね!

急告‼️ 23日の箱根ターンパイクイベントは富士カームに変更


「イベント:第5回 ベストモータリング同窓会 in 東京・代官山&箱根・大観山」についての記事

※この記事は第5回 ベストモータリング同窓会 in 東京・代官山&箱根・大観山 について書いています。


ステージを河口湖周辺に変更します‼︎

4月22〜23日のイベントが近づいてきました、こころ、踊らせています、ガンさんチームの初優勝、ターンパイク下見も済ませ、さぁ、という折にご存知のような、、悲しく痛ましいけれど不祥事とも言えるアクシデントが発生しました。大井貴之君にも出席してもらい、幹事メンバーを加えて、いろいろと、検討、検証した結果、ステージを東富士五湖道路・河口湖 ICからクルマで7分ほどにある「富士カーム」に変更することにしました

http://●富士カーム

 研修室、広い芝生、富士、しだれ櫻、となかなかの環境で、ここは富士重がSTIの試乗会をやったところでもあり、大井、桂両君のPORSCHE走り体験も可能です。

ただし、集合が 河口湖周辺のしかるべき場所に11時30分、解散が富士カームで4時〜4時半、そんな組み立てになるでしょう。

そのため、当日のスケジュールが大幅に変更され、困る方も出るかもしれませんが、事情をご理解ください。

 実りある「ベスモ同窓会」を目指し、「ベスモDNA」をさらに磨きあげたいと願っています。
 とりあえず、ステージ変更の方向だけをおしらせし、近く「詳細な段取り」をお伝えします。

            「ベストモータリング同窓会」主宰 正岡貞雄
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「鬼門のバンテリンドームでの竜戦はTV中継が滅多にない。案の定、左腕大野に丸め込まれて0:2。が7回から竜の投手リレーが始まる。8回表、中野が右前安打で出塁、森下四球でサト輝の登場。このシーン、一発逆転が出るか出ないか。スマフォ速報で固唾を飲む。痺れる。敵はバンテリンの高い塀。」
何シテル?   08/06 09:17
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
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