お久しぶりです。
今宵は古いバイクですがメジャーなバイクを、カモンカワサキロケンロー…六弦狼はもういいから。
【カワサキ 500 SS マッハ III】
1969年に2サイクル空冷3気筒エンジン、498cc、60psで当初はアメリカで販売。
遅れてその秋ぐらいから日本でも販売。
まだ大型とかのバイク免許区分が無かったころのお話。
アメリカでは当初比較的安い価格、しかし当時としては高い馬力から来るパフォーマンスの高さで販売は好調。
日本でも感覚的には「リッター100psオーバー」な馬力の高さで人気に。
しかし、このバイクは。
まず、当時としては高い馬力の2サイクルなのに、前後ともブレーキがドラム式。つまり制動力不足で
「止まらない」ha~ha~♪
そして重量配分がおかしい。
飛ばすとフロントの接地感が稀薄になり…実際馬力とあいまってウイリーしやすかったとか。
つまり、「曲がらない」
更に更に、フレーム強度や剛性不足でフレームがエンジンの馬力に負けている状態で
「まっすぐ走らない」
こんな三重苦なバイクでした。
実際、アメリカや日本では事故率が高かったそうです。
更にトドメを刺すと、アメリカ仕様の初期型は、販売当初はウィンカーが「オプション扱い」だったという武勇伝も(^_^;)。アメリカおおらかすぎる…。
画像のが初期型で通称「エグリマッハ」。
膝がタンクに当たる部分がえぐられてるためこの通称がつきました。
色はガンメタっぽいのと白…どちらも捨てがたい。
その後アメリカでの成功もあって250~750ccまでのマッハシリーズが…完成します。
その後まずオイルショックや後継のザッパー(フランクとかマザーズとかはつかない)にバトンタッチする形でフェードアウト。
SSの次はKHと名前を変えある程度は生き残ったのですが、更なる後継は開発されませんでした。
このバイク、白煙もすごいのですが加速時に音がキーンとジェット機のような金属音が混じります。これがまたイイ!!。
このバイクもあまりいじらないほうが良さげですね。
最早走る重要文化財かもしれません。
Posted at 2012/12/19 23:51:11 | |
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