うわぁ・・・久々だ。
最近多忙で長文は月1ペースぐらいになりそうです。
春以降は落ち着くかなと・・・多分。
では、お久しぶりに国産車を。
マズダさん家のロータリーロケットの末弟(今のところ)さんですよ。
FC!やった!FD!YATTA!(葉っぱ隊か?)じゃあ次はアレでしょ!。
【Mazda RX-8】
「マツダ RX-8」です。
でも、形式名はF~ではなく「SE3P」ですけどね・・・あっ!ダメ!形式名に「X」を挿入するのは禁止です危険です!。
2003年のデビュー、そんなに昔でしたかね?
FD亡き後マツダ自身もフォードの傘下に入り、ロータリーの灯火はこのまま潰えてしまうのか?と思っていた矢先
RXの名を掲げて登場、しかし、蓋を開ければただのクーペでは無かったのです。
コイツ・・・乗れるぞ!(後席に)。
それまでの7の後席は「ワンマイルシート」と揶揄されるぐらい居住性?知るかそんなもん!状態でしたが、8は大人4人が(一応それなりに)座れる4シーターとして開発されました。
コイツ・・・開くぞ!(後ろのドアが)
外観もクーペっぽいけど2ドアでは無く4ドアなんだなコレが、後ろドアは後ろ側ヒンジのいわゆる観音開きで開閉します。あの・・・Bピラーどこ?、車体剛性大丈夫なのコレ?。
Bピラーは後ろドアの前側の中にありビルトインしているんです、厳密に言うとBピラーレスとは違います。おかげ様で前席のシートベルトもそこに付いちゃっていや最早持って行かれていますけどねw、その位置がBピラーに相当します。最近は軽ワゴンでもコレが使われていますね、乗り降りしやすいのが特徴。
何故8は2ドアクーペでは無かったのか?、それは当時の親であるフォードが「ロータリーを造ってもいいけどぉ・・・・・絶・対!4ドアで4シーターしか認めてあげないんだからねっ!」と念押ししたからだとか、理由はアメリカの税制の問題で2ドアの(スポーツと認識される)税金が高いからというのが4ドアに拘った理由でもありますが。
ここいらでスペック
水冷2ローター、排気量654cc×2の1308cc、最高出力210馬力(前期型、4吸気ポートエンジン、6吸気ポートエンジンは250馬力)です。
エンジン形式こそ歴代と同じ13Bですが、ターボ無しのつまりNAでこれだけの出力を絞り出しています。
形式は同じですがポートやハウジングを含めほとんどを新設計された自然吸気13B-MSP型「RENESIS」(RE+GENESISの造語)を搭載しています。
特徴はマツダロータリーとして初の排気サイドポート式を採用、また、シーケンシャル・ダイナミック・エア・インテークシステム(可変吸気ポートと思っていただければ)を採用しターボを介さないNAロータリーで250馬力の出力を達成、しかも排気ガスのクリーン化にも貢献しています。
コレがRENESISエンジンのサイドハウジング、吸気の他に排気側のポートが確認できます、7の13Bエンジンだとこの状態では吸気側のポートしかありません。つまり吸気と排気を高効率化して排気のクリーン化やターボに頼らない出力向上を狙ったエンジンなのです。ただし、弊害も出てしまいましたが・・・後程。
RX-8は大別すると前期と後期に別れます。
こちらが前期型
2008年にビッグマイナーを受けた
こちらが後期型です。
前期は柔らかい顔で後期はエッジが立った(目のつけどころが👉)シャープな顔です。何?、解りにくいとな?。
そういうあなたはお尻で判断しましょう、左が前期、右が後期です、うん、一目瞭然、バックランプの位置などが明らかに違いますね。後ろのブレーキランプが丸目2灯が前期、丸目4灯が後期になります。また、エンジンの馬力が上位グレードで235馬力にダウン、下級グレードは215馬力に少しアップしています。
尚、後期型にはタコメーターに面白いギミックがありまして
エンジンが冷えている時
エンジンが温まった時
レッドゾーンの位置が変わるんですよ。
さて、上記したサイドポート式排気ロータリーエンジンの泣き所ですが、実はマツダは過去にもロータリーのサイドポート式排気を何度も試していたんです、しかし、実用化は何度も断念しています。
その問題点とはハウジング内に煤(すす)が溜まりやすいこと、一応対策していますが完璧では無かった。
また、サイドポート式排気の弊害その2で水温が上がりやすいこと、ただでさえロータリーは爆熱ゴッドフィンガー!エンジンなのに、前期型最初期では運転席の足元がかなり熱くなるという苦情が寄せられたそうで、断熱材マシマシで対処したそうですがそれ、根本的な解決になっていないような気がしますけどw。
尚、8前期の泣き所は低温時の始動性が悪いというのもあります、気温が5℃以下になると始動がしにくくなるとか。
あと、ロータリーは構造上点火プラグの頭が穴の中にあり・・・そりゃハウジング内にプラグの頭が飛び出していたらローターに当たりますからね、数日乗らないでエンジンをかけるとその穴の中にガソリンが溜まりプラグがカブるわけです。
よって、燃料供給をオフにしてクランキングする「ディチョーク」という作業が必要になります。
普通チョークは空気の流量を絞って燃料を濃くして始動させるわけですが、ディチョークとは逆に燃料をオフにしてクランキングしてプラグを乾燥させるわけです・・・面倒なエンジンだな。
因みに、結構長い生産期間の中で(約10年)、マツダはROMのマッピングを7回書き換えたそうです。それぐらい気難しいエンジンだということですね。取説に「新車時のならし運転が推奨」されていますし。
上記した通り、約10年(2012年末まで)生産販売されましたが、時代の流れがスポーツよりミニバンになり、ハイブリッドが持て囃され燃費重視に、末期の頃は世界で(日本国内も含めて)3000台行かない販売台数しか売れていなかったそうで、流石にフォード様もブチ切れ、燃費の悪いロータリーは要らないと生産終了を促し
最後の役物「スピリットR」を持って生産を終了しました、ここでマツダロータリーの灯火は消えてしまいました。
さて、中古市場。
RX-7(特にFD)は今、アメリカでも人気で中古市場価格が爆上げ(バサーストは400万円行っています)、さぞかし8も爆上げ状態なんだろうな・・・
スピリットRなどの(一応限定1000台)役物は流石に200万円の大台ですが・・・あれ?、7ほど極端には高くないような?。
前期型だと過走行気味(走行10万オーバー)で60万円あたりからありますね、後期通常型で80万円~160万円あたりが相場、あれ?、意外と高騰していないんだな、手を伸ばせば買えるレベルかも。はい、8は今が買い時!、迷っている方は急げ!少し無理をすればスピリットRも狙えるぞ、メリケン共に喰われる前に急げ!。
正直な所絶対的な速さではFDには劣り(緻密すぎてFDほどエンジンをイジれない)、一部では8を買うぐらいなら7を買った方が良いとも言われていますが、裏を返せばFDほど無茶なイジりをされた個体は少なくて泣き所も多いですが、4人が乗れる間口の広さを持つロータリースポーツ、それがマツダRX-8かと。
個人的に欲しい8は
前期のこれ!、これも役物「マツダスピードバージョン」、限定180台ですよ。
しかし、中古は過走行が多いですが120万円あたりからあるんですわ、エアロの他に軽量フライホイールやオイルクーラーも装備されています。これのマフラーと脚をサクッと変えて乗りたいです。過走行?エンジン載せかえちまえ!(8では案外定番改造ですよ)。
そして、リヤウイングはこれまた定番のFDのリヤウイング移植で、つまり「RX-78」を造る・・・連邦の白い悪魔かな?w。
余談、前期後期を比べてエンジンパワーであれっ?となりませんでしたか?。
実は前期8にはよくある話で250馬力にしては遅い車だとか、シャシダイに乗せたらパワーが200馬力しか出ていなかったとか・・・という疑惑が。
後期のエンジンパワーが235馬力と表記されたのは、マツダの言い訳では「レギュラーガソリンに適合させたため」だそうですが、「実際の馬力に合わせたのでは?」という話もあります。
オイ~~~~~~~~ッ!!👓💧
それ、下手をしたら詐欺だよね?、紛れもなく詐欺に片足どころか首までツッコんでいるよね?
まあ、個体差も大きいらしいんですが・・・・・💧。
馬力が不満なら?、FDのロータリーターボエンジンにスワップという荒業も一応可能だそうです。海外でやった例がありますよ。
あっ・・・SA・・・まだだったようなw