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マヨイガのブログ一覧

2022年02月25日 イイね!

好きな車(゚ー゚*)♪


今回は外車で行きます。
かなり小さくて可愛い、まさにオモチャみたいな車をイタリアから。

【FERVES RANGER】
「フェルベス レンジャー」です。

検索するなら「フィアット フェルベス レンジャー」でやった方がいいです、そうじゃないと出てくるのはヒノノニトンじゃなくて日野レンジャー(トラック)だらけに・・・というわけで、フィアット フェルベス レンジャーとも呼ばれております。

はいっ!何それ?状態ですよね。


これが、(フィアット) フェルベス レンジャーです・・・何これオモチャかな?。
しかし、見た目に反してなかなか本気な造りなんですよコイツ、1965年に生まれました。
スペック
空冷4サイクル水平対向2気筒OHV、排気量499cc、最高出力18馬力です。

まず、フェルベスって何ぞや?、どんなメーカー?。

かつて、イタリアに存在していて


フィアット500(チンクエチェント)や(2代目、ヌォーヴァ500のほうね)


フィアット600(セイチェント)をベースにしてオフロードカーの製造を主に行っていました。
社名はイタリア語では「Ferrari Veicoli Specili」(フェラーリ・ヴェイーコリ・スペチアーレ)、英語で書くと「Ferrari Vehicle Special」(フェラーリ・ビハイクル・スペシャル)の頭文字を組み合わせたイタリアのボディ架装業者、つまりカロッツェリアです。
フェラーリの名前が入っているし、このレンジャーのデザインを手掛けた方の名前もカルロ・フェラーリという名前で


エンブレムも限りなく・・・「アレ」っぽいのですが・・・。


当社とは、一切関係はありません!

はい、「あの会社」とは無関係なんですよ!(本当)、よく見たら跳ね馬の向きも逆だし・・・なんか、ある意味色々とチャレンジャーな(いや、本家の跳ね馬に喧嘩売っているのか?)会社だったんだなw。


全長は約2.6m、全高は約1.5mと非常に小さくて、左右のドアは取り外しが可能です。直立しているようなフロントウィンドーは軍用のジープみたいに前に倒してしまうことも出来ます。
足回りは上記のフィアット600Dの独立懸架を、エンジンはフィアット500の水平対向空冷2気筒を流用しています。


この小さなボディながらも大人4人が座れる広さの4シートを備えています。かなり窮屈そうですが、でもル(ピー)ン一味があのチンクエに乗れるんですから(多分)大丈夫なんでしょうw、いつもの3人態勢で(リヤシートはなんでも(蒟蒻以外は)斬ってしまうお侍さんの指定席だね)乗れば楽々なのかも。


エンジンルーム、フィアット500がベースですからレイアウトはRR(リヤエンジンリヤドライブ)です。水平対向の空冷2気筒ですからエンジン自体もかなりコンパクトですからね。なんか・・・この丸いテールランプがまた可愛いな。
当然、RRですからAWDでは無いのですが、そもそも後ろの駆動輪上にエンジンがあるRRはトラクションが良いことに定評がありますから、案外走破性は良いんだそうですよ、車重も軽い(詳しくはわかりませんでしたがフィアット500で470kgほど)ですから尚更だそうで。


尚、後期モデルではAWDも設定されたそうでして、これはそのAWDモデルの透視図です。見ての通り後ろから前に駆動を伝えるドライブシャフトがありますね。トランスファー切り替えによるパートタイム式だったそうです。


インパネ、スピードメーターとタコメーターのみの非常にシンプルな物、まさに鉄板剥き出しの実用本位な造りです。


シフト回り、4速MTですが画面左側のシフトの前に見えにくいですが2本の小さなレバーがあります。これ、上に引くとそれぞれが右前輪、左前輪のブレーキと直結していて、右前輪だけをロック、左前輪だけをロックとブレーキをかけることが出来るというもの。
つまり前輪片側だけをロックさせてアクセルを踏み込めば、ロックさせた側の前輪を軸にして、ほぼその場でのUターンみたいなことも可能なんだそうです。つまり狭いところも得意な車なんですね。RR駆動だからこそ出来る技です。


実際の走行画像、足回りがとても良く動いているのがわかります。小さくても本格的なクロカン系オフローダーなのです・・・ドライバーとの対比で見ても本当に小さい車だなw。




雨が降ったら?、幌もちゃんと装着できますよ、この姿でも可愛いな。ちゃんとリヤのフードの上にスペアタイヤも積載していますね。多分後付け?の小さなバンパーとガードがまた可愛い。
1970年まで生産販売されて、総生産台数は600台ほどだったとか。
レジャーは勿論のこと、なんか牧場で使われたり、農家で山のように藁を積んで走ったりとかそんな使われ方もしたらしいです。小さくても働き者だったのです。

さて、中古・・・相場はわかりません。

日本でも所有している方は少ないそうで、所有している方も「e-bayあたりのオークションに年に2台も出れば多いほうです」とおっしゃっていましたし。
総生産数でも600台ほどで、なんか現存する稼働車両は5~60台ぐらいでは?とのことですから、実は何気に激レアな車なのです・・・ボロボロのレストアベースの車体を探すことすら大変なんだとか。


ちなみに2代目フィアット500が昨今は300万円から400万円あたりだそうで、レア度から考えて、ちゃんとレストアされたレンジャーならその倍はするのかなと、正直、わかりませんw。















小さくて、見た目も可愛らしく、街で見かけたら笑顔になれそうな車ですが、その中身はかなり本格的なクロカン系オフローダー。
レジャーで使うのは勿論、仕事をこなすことも出来るまさに小さな働き者、それがフェルベス レンジャーなのです。


つまり、MINI(クラシックの方)でいうところのモーク(紹介済)みたいな車と思っていただければ良いのかなと。

所有・・・まず、手にいれるのが大変でしょうけど、希少ですからイジるのは最早御法度レベルでしょうけど、やるんだったらその空冷エンジンをアバルトチューンの空冷水平対向2気筒エンジンに載せかえてみたいな。
つまり、フィアット595のアバルトチューンのエンジンを搭載、やったら面白いかも。かなり危なくなりそうな気もしますが、ブレーキ強化も必須かな。

欧州には、こういう一見オモチャみたいなマイクロカーは他にも色々あります。
日本でも原付エンジンのマイクロカーが流行った時期があったんですが、当時は原付免許で乗れたのに法改正で要普通免許になりました。それで一気に廃れたのですが。


昨年末ぐらいにトヨタが発表、現在販売(リース専用で、月額で払うやり方ですが)もしている2人乗りEVの「C+Pod」、現物も見かけましたが本当に小さい車です。
つまり、マイクロカーがまた復活する時代が来ているのかなと。
三菱も軽自動車ベースでi-Mievの後継を200万円台で出すと宣言しましたし。
こういう古いマイクロカーをベースにEV化するのも面白いかもしれませんね。MINIやフィアット500(2代目)をベースにしたEVも既に造られていますから。
Posted at 2022/02/25 17:20:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 好きな車 | クルマ
2022年02月18日 イイね!

好きなバイク(∪^ω^)


おや、バイクもホンダさんだな。でも行きます。

お猿から派生した、ホンダさんちの可愛いワンコです。

【HONDA DAX】
「ホンダ ダックス」です。ダックスからの派生も少しご紹介します。

1969年のこと


お猿ことモンキーの派生モデルとしてホンダ ダックスは誕生しました。

スペック
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ、排気量49cc、最高出力 4.5馬力です。尚、バッテリーは6Vになります。

鋼鈑プレス製法によるTボーンフレーム、サスペンションは前輪をテレスコピック、後輪をスイングアーム、ホイールサイズは10インチです。
他にもブレーキなども基本型はモンキーから受け継いでいますが、モンキーより太いタイヤと長い車体で直進の安定性が良く、少々の悪路も行ける仕様になっています。
これは、モンキーから火がついたレジャーバイクの需要が内外で高まり、キャンプ場などでも使いやすいモデルをという要望に答えた形がこのスタイルです。
名前は勿論、犬のダックスフントから来ています。胴長の車体がダックスフントを連想させるからという理由です。
ちなみに車名は正しくは「DAX HONDA」表記で読み方も当初はダックス ホンダでした。しかし、これは初期モデルのみで、HONDA表記は後程消えてシンプルにダックスとなります。


初期の特徴である通称「兜フェンダー」、後方が反り返っていて、兜を連想させることからそう呼ばれています。フロントフェンダー側もこういう形状です。


ハンドル中央のノブ、はい、お猿の一族ですから、これを回すとフロントセクションを分離することが出来ます。モンキーと同じく車載しやすいようになっております。


車載時の注意書き、バッテリーを外したり、キャブからガソリンを抜く手間はありますが、この指示通りに作業をすれば、車体を横倒しにして車に積載してもタンクからガソリンが溢れないようになっているそうです。


ハンドル回りの組み立て説明書、わりと簡単に出来る模様。

そして、海外にも輸出されていて


こちらが輸出仕様のダックス、マフラーがアップになりスクランブラー的なスタイルに手直しされています。排気量は70ccで馬力は5.5馬力になります。


1976年にマイナーチェンジ、このスタイルのダックスが皆様一番馴染みが深いのではないでしょうか?。見ての通り輸出仕様(エクスポート)のスタイルがスタンダードになりました。アップマフラー、リヤキャリアなどが装備されて外観上の特徴になっています。
70ccも並売になり、また、前後フェンダーの形状が選べるようになりました。

ここで、変わり種をひとつ。


ST90マイティダックス、ホイールのインチアップ、前後サスペンションのストロークアップのために伸長された足まわり、90ccへ排気量アップにより少々荒れたオフロードも走れるダックスです。最早胴長短足とは言わせない。かなり珍しいダックスですよ。



1979年には段つきシートとフロントフォークを延長、ロング&アップな絞りハンドルを装備したST50C(トランスミッションによってはM)も追加、この頃はアメリカンが流行りで各メーカーから様々な邪メリカンが誕生していた時代、ダックスにも邪メリカンモデルが追加されました。かなりハンドルがゾッキーなレベルの絞りハンになっていますが、メーカー純正なんですよこれ。
1981年にダックスシリーズは生産終了、結構長めの生産販売期間でした・・・。

さて、中にはこう思っている方も居るかなと。
「ダックスにはノーティ ダックスというのも居なかったっけ?」と。


こちらがノーティ ダックスです。プレス製法のTフレーム・・・に見えますが、鋼管ダイヤモンドフレームでヘッドライトが角目であること、そして、一番の違いは・・・



こちらがスタンダードのダックス


こちらはノーティダックス

正解は、搭載しているエンジンからして違うんです。

ダックスはモンキーと同じくスーパーカブ系列のエンジンですから、シリンダーブロックが前方へ80度の角度で前傾していますが、ノーティダックスは


CB50系統のエンジンが流用されていて、シリンダーブロックが直立しているんです。
つまり、名前は同じダックスなんですが、この二台はほぼ別車種なんです。1973年に追加されたモデルでタイヤの幅もダックスより広く不整地での走りが向上しています。
ノーティとはヤンチャなとか悪ガキという意味合い、本来の綴りはNaughtyと書きますが、このノーティダックスの場合はNortyと書きます。本来のNaughtyの方だと性的に下品(つまり【変態】?)なという意味合いもあるそうなので、あえて綴りを変えたそうです。
つまり、通常のダックスよりヤンチャで悪路での走り重視のバイクなのですが、1980年で生産終了。ダックスよりやや短命でした。

さて、1980年代初頭に一度は消滅したはずのダックスですが。


1995年に再生産&再販されています。細部の違いはありますが、基本的には6V後期のアップマフラーのダックスを踏襲していてエンジンもスーパーカブ系統の物が使われています。
スペック的にも変化は無く、ほとんど形を変えずに販売され人気となりました。丁度このあたりの時代はレーサーレプリカが下火になり、ネイキッドや邪メリカンやTWやビクスクが流行り出した時代、こういう昔のモデルが形を変えてもしくはそのまま再販された時代なのです。同じホンダの250ccスクーターであるフュージョンもそうでしたね。
タイヤは初期よりややワイドになり、電装関係が12V化されています。古いダックス系統は6Vでしたからね。
この再生産版ダックスは2000年代初頭ぐらいまで生産販売されました。

さて、中古市場ですが・・・かなり上がっています。
50ccの6V後期が一番流通しているようで、安くて30万円あたり。程度の良い物だと50万円に迫ります。
1969年製の最初期のモデルでは70万円以上という物もありました。
かなりプレミアがついていますね、モンキーの最初期と同じような扱いです。
マイティダックスで50万円あたり、これはかなりの珍車で発見出来たのは1台だけでした。
尚、ノーティダックスだと30万円あたりの物がありますが、通常のダックスほどは売れていなかったので、まず程度の良い物を探すのが大変だったりします。見つけた2台も程度はイマイチかな?といった感じでした。
ノーティを除いて相場は更に上昇傾向です、まあ、70~80年代バイクは軒並みお宝物件になりつつありますけど。





お猿(モンキー)から派生した、新たなレジャーバイク。
名前はワンコからですがけっして犬猿の仲ということは無く、むしろお互いを補完し合うような仲の良い関係で、モンキーより長い車体と太いタイヤは路外での安定性も高くて、ホンダとしてはキャンプ場や砂浜などに車に載せて連れてって、一緒に楽しんでくださいという提案でしたが、街乗りでも優秀でスーパーカブ譲りの超燃費と相まって通勤スペシャルとしても大活躍、そして80年代初頭に一度は消滅したはずが90年代半ばに復活、皆に長く愛されたホンダの可愛いダックスフント、それがホンダ ダックスです。

所有するなら?初代初期(6Vの兜フェンダー)に乗りたいですね、基本ノーマルで電装のみ12V化を施したいです。
イジるなら6V後期か再販バージョンで、マフラーやらハンドルやらサスは前後ローダウンにて。


こんな感じで、これはかなり理想形に近いです。
まあ、完全なノーマルで乗るのが今なら良いかもですが。
CBエンジンのノーティに吸排気改造とハイカムを組んで激速50ccにするのも良いな。CB50はノーマルでも80km出たそうですし。



現在、モンキーは同社のグロムをベースにしたモンキー125として販売されていますが(44万円かよ・・・)、モンキー125がある以上、ダックス125も出るのでは?と言われ続けて久しいわけですが、あくまで「個人的見解」で言わせていただきます・・・。

ダックス125は当分出ません!、何故?、それはまずモンキー125は勿論CC110(クロスカブ)やクロスカブの125がバックオーダーを抱えまくっている状態なんです。しかも現在クロスカブ(モンキーも?)は生産が停止しているんですよ。
何故なら今年からの新排ガス規制に適合させるために改良中で、新しいモデルの生産販売開始は4月からとのこと、これは私自身がバイク屋さんで直接聞いたお話です。
だから昨年までのモデルの新車(特にクロスカブ)は最早バイク屋さん同士で争奪戦状態なんだとか。
私がお世話になっているバイク屋さんでもやっとのことで110を2台、125を2台確保したそうです(無論、即完売!)。
半導体不足も先が見えない、しかも今年から排気ガス新規制(EURO5だね)に対応しなければならない、とりあえずは今売れているモデルが安定した供給にならない限りはダックスは出ないと思われます。
バイクによっては下手をしたら新車と変わらないか新車より高い中古があったり(君のことだよカワサ菌w)・・・現在の状況は異常なんですよ。
勿論、ダックスも出したら売れるだろうなとは思いますし新しいダックスを見てみたいんですけどね。
現在の慢性的な新車バイクのタマ不足が解消しない限りはね・・・無いと思います。現在のホンダにそこまでの余力は無いことでしょう。
Posted at 2022/02/18 20:15:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク | クルマ
2022年02月11日 イイね!

好きな車( ≧∀≦)ノ


今回はホンダダダダダダさんからなんですが、ここで豆知識。


1971年にデビューした初代ホンダライフ、見ての通りこれの拡大版が初代ホンダシビック(紹介済)なのですが、そのシビックの生産に注力するという名目で、ホンダはこの初代ライフの生産終了の1974年をもって、軽自動車の生産販売から一度撤退したのです・・・これ、ご存知でしたか?、意外と知らない方が散見されますが。
厳密に言うと、軽商用車(軽トラのアクティなど)の生産販売は継続したのですが、軽乗用車からは完全に撤退したのです。
今回はそんなホンダが軽乗用の世界に復活の狼煙を上げた記念碑的な一台を。

【HONDA Today】
「ホンダ トゥデイ(初代)」です。

1985年


上記の通り、1974年に軽乗用から撤退して以来約11年ぶりにデビューしました。
ただし、この初代トゥデイにホンダが与えた位置付けは「軽ボンネットバンの商用車」でした。
つまり、初代の初期型トゥデイはホンダ的にはまだ商用車の扱いだったわけですね。
スペック
水冷4サイクル並列2気筒SOHC、排気量545cc、最大出力(PS/rpm) 31馬力です。
初代ライフとそう変わらない動力性能、それもそのはず何故ならこのエンジンは、生産販売が継続されていた軽トラの当時のアクティのエンジンを流用しています。
しかし、軽トラアクティの水冷2気筒エンジンは


ご覧の通りシリンダーブロックが水平に近いレベルで前傾しており、軽自動車としてはかなり低いボンネット位置を実現。


尚、この限りなく水平な並列エンジンは、元をたどると1974年デビューの北米向けバイク、ホンダGL1000ゴールドウイングの水平対向4気筒エンジンの片側半分(つまり水平対向の2気筒分)を流用して造られたエンジンなんだそうですよ。アクティではこれをミッドシップレイアウトで搭載していましたが。


エンジンがコンパクトなおかげでエンジンスペースをかなり小さくすることが可能になりました。


これにより当時(550cc時代)の軽自動車としてはかなり広い居住空間を確保、タイヤの位置もできるだけ車体の四隅に追いやる事が可能となり、軽自動車としては長いホイールベースを確保していて走行時の安定感を高めています。
まさにホンダの理想であるM・M思想(MAN(マン)MAXIMUM(マキシマム)・MECHA(メカ)MINIMAMUM(ミニマム))を最大限に体現している姿だったのです。
この頃の他社の軽乗用ボンネットバンタイプはルーフが高めのハイトールスタイルが主流でした、そして、そのスタイルを定着させたのは他でもない


ホンダさん、それはあんたの所のシティでしょうよ・・・w。

そう、あえてこの世間にウケて流行らせたスタイルを取らずに、低く長いスタイルで軽乗用車を復活させたのです。
エンジンについては、本当は乗用復活にあわせて新設計する予定だったそうですが開発が間に合わず、それにより生産販売を継続していた軽トラアクティのエンジンを改良して流用したという理由があります。まあ、それが逆にエンジンルームのコンパクト化に貢献したという怪我の功名となったわけですが。
尚、駆動伝達はベルト式でした。
31馬力と非力ですが車重は550kgとかなり軽量です。

内装、まさにシンプルイズベスト、でもリヤシートはベンチですかねこれはw。こんなあたりも最初は商用を意識した造りだったのかなと、リヤシートを倒せばかなりの積載空間を確保できたとか。
というか、ご存知の通り軽商用登録だと税金面で有利というメリットもあるわけですが。


インパネ、これまたシンプル、タコメーターは無し、真ん中にスピードメーターその左右に燃料計と水温計という配置。トランスミッションは4MTと☆のマークのホンダマチックの2種類、まあ、この頃は女性でも普通にMTで免許を取得してMTで運転していましたし。


ワイパーもシンプルな1本ワイパーですが。ダブルリンク式というタイプでアームの中央部が稼働する機構ですね。



グレード構成は3種類の展開でした。




最初は前後ともに無塗装の黒い樹脂製バンパーでしたが、特別仕様(ポシェット)などでビビッドなカラーも設定されています。車内にはバニティミラーが装備されていたり・・・基本的に購買層は若い女性だったそうですから。

そして1988年に後期型へビッグマイナーを実施




まず、エンジンが2気筒から3気筒へ変更、ヘッドライトが丸目から角目になり、ボディサイドにあるとおり燃料供給がPGM-FI(電子制御)になりました。
馬力も最高44馬力とパワーアップ、軽い車体と相まってなかなかの加速を実現、もともと長いホイールベースにより(実はトゥデイは当時のバラスポCR-Xよりもホイールベースが長かった)コーナーでの安定感も良く走りが向上しております。トランスミッションは5MTと3ATの2種類に変更されています。
そしてこの後期型から軽乗用登録グレードも設定されて、本当の意味でのホンダの軽乗用車復活となりました。

1990年に同年の1月の軽自動車の規格改定に伴って更なるマイナーチェンジ。
排気量を従来の550ccから660ccに拡大、車体本体においてもエンジンルーム拡大やバンパーの大型化などが施され、エンジンの最大出力は52馬力に向上しました。


これが660cc版のポシェット、微妙に車体が拡大・・・しているんですが写真ではわかりませんよねw。

最終的には1992年まで初代は生産販売されて。


1993年に2代目にフルモデルチェンジ、これもリヤにトランクスペースがあったりと独創的なスタイルで、しかもあのビートと同じMTRECエンジンを搭載していたりと面白い車なのですが、また、別の機会に。
つまり、初代トゥデイは1984年~1992年と各部やエンジンを変更しながらですが、軽自動車としては約8年間と長めのモデルスパンだったのです。ホンダとしても久しぶりの軽乗用車、色々と新しい機構を試すためのテストヘッドになった感もありますね。

さて、中古市場
初代で流通しているのはほとんど角目660ccの最終型ですね、ただ、実は最近このトゥデイは再評価され始めていて、以前は二束三文な価格でしたが、初代の市場価格が少しずつではありますが上昇傾向です。
特に丸目初期は最早ヤングタイマーな旧車となっていますから、初代初期の過走行な車両も、以前は10万円台だったのが50万円台になっています。
660cc最終型では走行距離関係なく40~70万円台、ただ、古いので最早探すのが大変な状態ですが、丸目初期はなかなか出てこないです。
流通の主力は、2代目トゥデイがほとんどで、物によっては百万円越えの車両もあります。






ホンダが11年の時を経て再び生産販売した軽乗用車、最初は商用扱いでしたがその中身は乗用としても充分で、ホンダ自身が流行らせたハイトールハッチバックスタイルにはせずにあえて低く長く安定指向に、当時の軽自動車として一番大きな面積のフロントガラスで視界も良好で見切りやすく、取り回しも良くて当時の女性ウケも良かった車、それがホンダ トゥデイ(初代)です。

所有するなら、660がやはり良いのでしょうけど、あえて550cc角目をベースに初期の丸目顔とリヤバンパーを移植(軽い加工で可能だとか)、エンジンは最終660ccのPGM-FIに載せかえをして吸排気チューン、Auto meter製の社外品タコメーターを装着、脚回りはごく軽く下げて固めて引き締める。
ボンネットを黒塗装かFRP製に交換、外装はリヤウイング装着とフロントに小振りなスポイラー、そんな感じでちょいとレーシーな感じにしてみたいです。
2代目はパーツも豊富なんですが、初代はなかなか無いので他車用の流用がメインになりそうですが。
尚、荒業でライフダンクの3気筒ターボエンジンに載せかえる技もあるみたいですよw。80馬力ぐらいに出力上げたら相当面白くなりそうな予感(尚、2代目トゥデイにはダンクのターボエンジンに載せかえ、さらに大型タービン装着等のフルチューンを施し200馬力に迫る、ポルシェを追いかけられるバケモノが本当に居ます)。
ただ、純正部品はホンダの常でかなり欠品が出ているそうで、部品取り車が必要だそうです。

さて、現在なぜトゥデイが再評価されているのか?。


ジムカーナは勿論のこと。


なんかロータスやらアルファロメオやらを抑えて走ってるww

そう、上記したとおりパワーアップが容易で、さらにバラスポCR-Xよりも長いホイールベース、軽くて低い車体でコーナリングがとても優れているからなのです。
ベース車両としても今はまだ安いほうですし、パワーアップの手法も様々で自由度が高い、しかもイジれば普通の軽自動車より速くなると人気だったりします。古い車ですが、まだまだ戦える車なのです。
ブレーキ強化も施して、ダウンヒルマシーンに仕上げたら面白そうですね。
Posted at 2022/02/11 13:15:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 好きな車 | クルマ
2022年02月04日 イイね!

好きなバイク(*゚ー^)


行くぜっ!カワサ菌【イズム!】



現在では走る資産運用だの、車庫にあるだけで売ってくださいチラシの嵐になるだの・・・。
これは窃盗団が物(それとセキュリティ)のアタリをつけるために、調べる時に敷地内に入って怪しまれないようにする手段のひとつです。連中は買い取り大手の作業服まで着ていますから・・・勿論人気旧車もですよ。チラシがあったら窃盗団に狙われていると思えです。
現在では中古価格が天文学的価格になっているカワサキZ400FX。
尚、道を走っていたら複数台の車に囲まれて止められて、さらに降りて来た8~10人に囲まれて引きずり下ろされボコられて、乗っていたFXはハイエースされたなんて事件も実際に発生していますよ・・・ホンダのビーエックスもね。
最低不動でも100万円、上は666万円とかそれ以上も・・・悪魔とか獣の数字ですかねこれは?w。
ちなみに現在のZ400FXの「平均」中古価格は「400万円オーバー」です。

そんなカワサキ空冷400cc、400FXの前にRSはなかったのですか?、あったんですよちゃんと。

【KAWASAKI Z400RS】
「カワサキ Z400RS」です。

400ccという排気量から日本向けに・・・と思われがちですが、実は当初は日本市場より北米市場のために造られたバイクでした。


NY STEAK(ニューヨークステーキ)900Super4(いわゆるZ1)1972年のこれを筆頭に始まった、カワサ菌による北米市場ステーキ作戦。


T-BORN STEAK(ティーボーンステーキ)こと1976年のZ750TWIN(ツイン)・・・個人的に最近出た新型のZ650RSってこれの直系だろと思うの。


SIRLOIN STEAK(サーロインステーキ)1976年のZ650、いわゆるザッパーですね。ほら、650ザッパーって本来4気筒なんですよ、末尾にRSもつかないし。やっぱり新しい650RSは750ツインの子孫でしょ。

他にも750cc空冷スクエア4のタルタルステーキも予定されていましたが、それだとエンジンの造りがややこしくなるだろとボツになりました(まあ、750RSつまりZ2も造ったわけですし)。
こんな、ある意味胸焼け&胃もたれしそうなラインナップの中


HALIBUT STEAK(ハリバットステーキ)・・・ハリバットとはお魚のヒラメのこと、つまり日常的に味わえるアッサリ目のお魚ステーキも必要じゃね?と生まれたのがZ400RSなのです。
でも、ヒラメステーキってつまりムニエルですよね?、それはそれでバターたっぷりで胸焼けしそう・・・とか言ってはいけない、メリケン人にはお魚だからアッサリヘルスィーなのです!。フライドポテトは野菜だからヘルスィー!な(サンドの)伊達ちゃん的カロリーゼロ理論を日常的に振りかざす連中なんですからw。
スペック
空冷4サイクルSOHC4バルブ並列2気筒、排気量398cc、最高出力 35馬力です。


この通りRSとはロードスターから来ています。フロントブレーキは最初期はドラムでしたがすぐにシングルディスク化、リヤブレーキはドラムとこの時代のスタンダード。スタイルはタンクなどはZ1に近いですが、テールカウルはありません。


位置付け的にはW3(650RS)の弟分といった感じですね、排気量は下ですが360度バランサー装備で2気筒ですが低振動、SOHCながらも小気味良く回るエンジンです。
ただ、最初期は最早カワサキ病(やめんか)であるエンジンヘッド回りのオイル滲み、バランサーの齧り磨耗などがあったそうですが。
年式的にはZ1のすぐ後に販売されていて、750ツインやザッパーより先に出ています。ザッパーを先に出すために開発していたのですが、1975年の日本の二輪免許制度改正・・・つまり中型は400ccまで、大型(つまり限定解除)は試験場で一発試験のみになるという情報を得ていて、一時ザッパーの開発を停止してまでこの400RSを優先したんだそうです。そう、日本国内市場のために開発を優先したわけです。


その後、日本国内でも販売されたわけですが、なんか傷だらけのYMCAでヤングマンなヘソ毛がとってもギャランドゥで交差点で百円拾ったら止めろと言われてもリンリンランランソーセージでターンAターンな人っぽいけど・・・(多分)違いますw。


しかし、国内にはまず身内に2サイクル3気筒なKH400が居ましたから絶対的な速さでは勝てないわけで、ホンダの350フォアやヨンフォアやホークシリーズ、そしてスズ菌のGSもいる国内ではイマイチ受けは悪くあまり売れなかったそうです。


1978年にマイナーチェンジしてZ400Bへ、スタイルはよりZ1や国内では兄貴分になるZ2に近づきテールカウルを装備、馬力は若干1馬力向上で36馬力へ、名前もRSが外れてZ400(北米などではKZ400)になりました。
しかし、翌年1979年には同じカワサキから上記のZ400FXが販売されて、国内では益々影が薄い存在に・・・・。


後にFX風のホイールや外装も似た感じのZ400カスタムも出したのですが焼け石に水の呼吸でした。


結局、日本で一番売れたZ400系列は400LTD・・・つまり邪メリカンだったのです。

尚、北米を含む海外では3つのタイプがありまして。


スタンダードは日本国内仕様と同じなんですが。


スペシャル、なんと純正で2in1の集合マフラー装備なんですが、何故かブレーキは前後ともドラムブレーキだというね・・・なんでなんだよカワサ菌【イズム!】。


デラックス、風防型のフロントカウル、パニアケースが付きます。特に欧州で好まれそうなスタイル・・・そこ、なんかジジ臭いとか言ってはいけないw。


上記のZ400カスタムの系列で、海外向けには440ccのモデルもありました。ハンドルがいわゆるコンチネンタルハンドル風で低いライディングポジション、これ格好良いな。
尚、邪メリカンであるLTDもKZ400Hという名前で販売され、特に北米ではウケたそうで・・・邪メリカンのはずがアメリカンになってしまっていますw。
結局LTD以外は海外では1984年あたりまで販売されていたそうで、意外と息が長いバイクだったのです。

さて、中古市場。
価格にかなり開きがありますね、400RSの極上で150万円、Z400Bで80万円あたりを発見、この年式の旧車は今は排気量関係なく100万~200万オーバーは当たり前ですから・・・ホンダのホーク(CB400T、つまりバブ)が180万円ってマジかよ!、私らの世代だと先輩からビール1ケースで譲ってもらうバイクだったのになw。
正直、RSは国内では不人気車でしたからまず探すのが大変です。


Z400中古で検索すると現行のコイツが沢山出てくるしw(これも名前はZ400ですからね、現行ニンジャ400のネイキッドタイプだね)。「Z400 旧車 中古」で検索して根気よく探しましょう。







日本の免許制度改正を受け、ザッパー(Z650)の開発を一時中止してまでも先行して開発、いざ蓋を開けたらホンダの350フォアやヨンフォアに喰われ、その後同じ2気筒のホークにも馬力で負けて、スズ菌にはGT380やらGS400やらも。
さらに身内にも2サイクル3気筒で速いKH400が居るじゃねーかと正直散々、Z400Bとしてスポーティーにお色直しをしたらまたしても身内のZ400FXに人気を喰われたという悲劇、結局日本では邪メリカン化した400LTDが一番売れたというね・・・なんか日本国内では他社や身内にやられっぱなしだった悲運のバイク。しかし、北米や欧州では街中を気軽に走れる日常の足バイクとして評価され、一定の支持を得てわりと長い間生産販売された一台、それがカワサキZ400RSです。
所有するなら?、個人的にはZ400カスタムが良いな、海外向けの440のコンチネンタル風ハンドルを移植、手曲げ風ショート集合管、オランダ製のコニ(KONI)の赤いリヤサスも装着したいところです、つまりカスタムをカスタム!w。
街中を軽快に流す(飛ばすではなくて)・・・こんな感じでユル~く乗るのが良いかなと。

なんか、最近Z400RSが新たに出るんじゃないか?という噂がありますね。


つい最近カワサ菌から2気筒のZ650RSも出たことですし・・・やはりザッパーでは無いなコイツは。あと、価格高過ぎ1012000円ってニンジャ650の流用エンジンのクセに意識も値段も高過ぎくんだな、SV650を見習えよ。

エンジンは現行のZ400やニンジャの2気筒がありますから可能性は無きにしもあらずかと。
どうせ新型Z400RSを出すなら、スタイルは差別化してZ400FXみたいな角張ったスタイルで出してみては?。つまり400RSとしてではなくてZ400カスタムの後継として出しませんか?、あのスタイルで出せばかなり売れると思いますけどね。
Posted at 2022/02/04 20:09:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | バイク | クルマ

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