久しぶりに外車行きます。
これも久しぶりのドイッチェランドの国民車(Volkswagen)より、わりと最近の車ですよ。
【Volkswagen Scirocco】
「フォルクスワーゲン シロッコ(3代目)」です。
シロッコ・・・・?
♪I have a スイカバー I have a ジ・O
おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~ !(絶叫) ここから居なくなれぇ~!
いや、これはシロッコでもパプテマス様だね(^_^;)
これですよ、シロッコとしては3代目にあたります。
カルマン ギアの後継としてのゴルフをベースにした2ドアクーペFFスポーツ、シロッコはそんな立ち位置の車です。画像は2代目シロッコ。
2代目以降はコラードがこのポジションに、1995年まで生産(紹介済)。
そして2006年に「アイロック」というコンセプトカーを発表、その2年後の2008年に3代目シロッコとしてデビュー、日本には2009年に上陸。
当初は2グレードで1.4リッターの「TSI」と2リッターの「2.0TSI」というグレード構成でした。
ここいらでスペック
「TSI」
水冷並列4気筒DOHCターボ&スーパーチャージャー(ツインチャージエンジン)、排気量1389cc、最高出力160馬力。
「2.0TSI」
水冷並列4気筒DOHCインタークーラーターボ、排気量1984cc、最高出力211馬力。
以上の2グレード、駆動方式はどちらもFFで変速はAT(トルコンではなくクラッチを電子制御するDSG、1.4は7速DSG、2.0は6速DSG)です。
基本的にはゴルフⅤのコンポーネントを利用していますが、
ゴルフより全幅は50mm広く、逆に全高は75mm低いワイド&ローなボディを身に纏っています。
このボディデザインはここ近年のVWデザインを担って来た
(画像右)ワルテル・マリア・デ・シルヴァ氏・・・ん?誰それ?ですと失礼なw、一般的にはワルター・デ・シルヴァ氏と記述される事が多いんですがイタルデザイン社の重鎮です、左に写っている方はあのイタル神(なんだそれはw)であられるジョルジェット・ジウジアーロ氏ですぞ!、国産車も色々手掛けています。カーデザイン界の二大巨頭揃い踏みですぞさあ五体倒地で拝みなさい拝みなさいw。
まあ、ぶっちゃけるとゴルフGTIの2ドアクーペがシロッコですね。
尚、北米市場ではゴルフGTIとキャラクターが被るとされシロッコは販売されていなかったそうで・・・むしろ北米ウケしそうなのに不思議だな。
そして、ハイパフォーマンスモデルとして
2010年に2.0TSIをチューニングして256馬力に馬力を高めた「シロッコR」も登場、こちらは基本的には2.0TSIのエンジンをチューニングし40馬力ほど出力を上げたモデルです。価格も堂々の500万円オーバー。
これもゴルフに「R」が出たのでそのエンジンなどを流用して造られました。
Rのインパネ周り、シンプルですが本革製のセミバケットシートなどを装備(恐らくレカロ製、ドイツ車は純正シートもレカロ製が多い)、DSGはレバーだけではなくハンドルのパドルでも変速できます。
Rはかなり速いそうです、要は「Scirocco type R」ですからね。
結構生産期間は長めでした、日本では2014年まで販売、海外では2017~2018ぐらいまで販売されていたようです。ベースのゴルフが新しいシャシーに変わり、それをベースにしてまで新型を出す必要はないとドイツ本社で判断されシロッコは消滅しました、まあ、新型ゴルフにもRが出ますしそれで充分速いと判断されたようですね(ゴルフRでニュルブルクリンクを走っていますし)。北米でも販売出来るし(多分これが重要!)。
さて、中古市場行きます。
VW正規認定中古車でTSIの走行4万キロあたりで110万円から、2.0TSIが200万円あたり(走行3万キロほど)、尚、TSI(1400ccツインチャージ)には「R-LINE」という外装を軽くエアロメイクしたグレードも追加されていまして、それだと150行かないぐらい(走行8万キロオーバー)。正規中古には残念ながらRはありませんでした。
正規以外だとTSIは100万円を切る物も(10万キロオーバーの過走行)、走行3~5万キロの物で150行かないぐらい、2.0も走行多めだと200行かないぐらいですね。
役物であるRは流石に強気、250万円あたりから高いもので350万円あたり、走行距離の少ない物が多めです。走行多めなら200万円あたりからあるようです。
案外お買い得になっていますね、買うなら「今でしょ!」と某有名塾講師の言葉を使いますw。
TSIでもツインチャージですから性能は充分ですし何より1400ccですから税金も安め(重要!)です。
しかし、これだけは覚悟していただきたい・・・
変速機であるDSG、これがこの時代のVW車の「泣き所」なんですよ・・・。
初期はとにかく制御が悪く変速ショックが強い、トルコンと違いクラッチ制御なので坂道で止まるとブレーキをかけないと後ろへ下がる(初期DSGはクリープしないんです、ゴルフで体験済w)、そして・・・壊れやすい・・・。
VWは頻繁にリコールして対策はしていましたが、仕方なく保証で載せ変えてそれから2万キロほど走ったらまた同じ所が壊れたなんて話も「よくある話」でしたw。
ゴルフⅥにも搭載して流石に次のⅦでは止めるでしょ・・・諦めていませんでした~!(しっかり搭載)w。次の新型では8速とかほざいていますしw。最新のはだいぶ制御も良くなり初期よりかは故障も減ったそうですが。
シロッコに搭載されているDSGは初期モノでかなり当たり外れがある変速機構です、修理代も高額ですから覚悟しておきましょうね・・・。せめてRには6MTを出して欲しかった、ゴルフGTIにはあるのにな。
ゴルフの2ドアクーペスポーツとしての伝統を受け継ぎ、エッジの効いたイタルデザインの流麗なボディを持ちその動力性能もかなりの物を持つ車、それがフォルクスワーゲン シロッコ(3代目)です。
所有するなら?、画像のレース仕様みたいなボディメイキングにしたいですね。脚とエアクリとマフラーは最低やりたい所、どうせ買うならRが欲しい所ですが2.0でも211馬力、充分かなと。
ただし、DSGじゃなければな・・・本当なんでRにはMTを出さないのよVW、GTIの6MTトランスミッションに載せかえ・・・は莫大な費用がかかるかなw。