最近、新型ラッシュ&それぞれ受注が好調でホクホクなダイハツからです。
ある意味「先走ってやがる・・・早すぎたんだ・・・」な軽自動車をご紹介。
【DAIHATSU NAKED】
「ダイハツ ネイキッド」です。
そのデビューは1999年・・・・・時は正に世紀末・・・・
つつまれてねぇ~~~し!w
あ、そういえば
「ノセたら騙すの大予言」(違っ!)で一躍有名になった「五島 勉」氏が、先日(7/21に訃報発表、逝去自体は6月中旬)お亡くなりになられたそうです(享年90歳)、この人函館の出身だったんですね、合掌。
ちなみにネイキッドのデビューは11月でした。
ん~?、わかりますよね?結構有名な車ですし。
コヤツですね、この外観は無骨なんだけどそこはかと無い可愛げがある感じが好きです。
では、スペック。
水冷直列3気筒DOHC12バルブ(ターボ)、排気量 659cc、最高出力 58馬力(64馬力)です、()内はターボ車。
まず、「ネイキッド」とはなんぞや?。
「剥き出しの」とか、「全裸の」とかそういう意味合い。
バイクではネイキッドという分類で今でも使われている言葉ですけど。
ダイハツ的には「剥き出しの素材感」を表現したかったのでこの名前になったそうで・・・そう、可愛い顔して「剥き剥き」なのです(ムキムキゴリマッチョとはまたちょっと違うんですが)。
こんなカラーも、良く見ると左右ドアのヒンジが車外にあります、これにより左右のドアは直角90度近くまで開くことが出来たそうです。
そしてあえて採用した平板なボディパネルと相まって剥き剥きな無骨感がマシマシ、クロカン四駆系のテイストがある剥き剥きな外観です(当時はまだSUVという言葉は一般的では無かったですからね)。最低地上高も当時としては高めでした。
前後のバンパーやフロントグリルなどはなんと外側から「ボルト止め」の剥き剥き感!、つまりちょいと擦ったヘコんだぐらいならボルトを外して交換で治せますし、また、オプションでその部分だけ色を変えたパネル(バンパーなど)が用意されていて部分的に色を変えることも可能、これは現行のコペンでもやっていますがその先駆けはこのネイキッドだったのです。
所々鉄板が剥き出し、それに塗装しただけのこれまた剥き剥きで直線基調な内装、最近では各社結構やっているタイプですが、この当時はまだ珍しいタイプでした。
また、ネイキッドの内装には各部に穴が開けられていて、突っ張り棒を差し込んだり、棚を作るための支えになったりと自分色な内装にすることも可能、正に(自分でも)デザインすることありきな造り。
さて、まずデザインありきで造られて、実用性も高かったネイキッドですが・・・実は販売面では案外苦戦した車なんです。
まず、そのデザインが・・・無骨すぎるととらえられて当時の軽自動車の主要な顧客層であった女性(特に主婦層)にはウケなかった・・・・。
他車よりかは悪路走破性もある高い最低地上高も、そんなしょっちゅう豪雨があるわけでもあるまいし(当時はね)なんか不安定そうととらえられ、何より四角四面なそのスタイルも受け入れられず、とにかく(当時の)女性にとっては「可愛くない」となってしまったのです。
当時の軽自動車としては珍しく購入者の男性比率が高かったぐらいでしてね。男性ウケは(それなりに)よかったんです(全グレードに5MT設定もありましたし)、ただ、当時は男性がメインカーを軽自動車にする時代ではありませんでしたからね。
まあ、ほぼ同時期に本格クロカン風味のテリオスキッドも居てキャラ被りもしていましたから(そのうちに)。
じゃあなんでこのネイキッドは生まれたの?。
コンセプトカー「ネイキッドX-070」、1997年にこれを発表したときは反響が大きく「出たら買います!」の声が多数?集まったそうで、ダイハツとしては当初は製品化するつもりは無かったそうですが、んじゃあいっちょやってみっか!と手直しして販売→あれ?どうしてこうなった?の流れ。
※教訓→コンセプト(特に車)で大反響!→その市販車は爆死しやすい。
※「出たら買います!」の声はやたらと大きく聞こえやすいが、その人数となると実は案外少ない・・・。
キミもそうだったねスズ菌X-キュウジュ・・・あっ。
浜松へ向けて冷やし土下座始めました・・・。
あれ?「冷やし土下ザー」が増えてる、お隣はお弟子さんかな?、左側の方は最近「(ピー)ま寿司」で働いていますけど(本当)w。
その後、あの手この手でテコ入れもありましたが、ヘッドライトを角目にしてHID化してみたり内外装に高級感を出そうとしてみたりと迷走、軽自動車はハイトワゴン(ダイハツでいえばムーヴですね)が主流になったのもあり2004年には生産中止となりました・・・・。
・・・・・・・ん?、って、あれっ?。
ちょっと待てええええぇぇ~い!!
そりゃ20年前の時代なら軽自動車の主要な顧客層は女性でしたよ、何より可愛いが一番でしたよ、簡易とはいえ悪路走破性?何それ?でしたけどね。
しかし、今はどうだい?。
男性でも軽自動車をファーストカーにするのも珍しく無い、毎年のゲリラ豪雨やゲリラ雷雨で都市部でも地上高は高いほうが好ましい。
無骨風味な四角いスタイルも軽SUV(風)が認知されて(主にハスラーのおかげですが)、今ではハスラーはおろかジムニーも女性が積極的に乗ってる時代ですよ?。ハイトワゴンも昔程は売れていませんし。
あれっ?・・・・ネイキッドってさ・・・・
「今こそ売れる車」なんじゃね?。
そう、最初に書いた通りネイキッドとは「20年早すぎたSUV風味の軽自動車」とも言えるかと、今です!実はネイキッドは今こそ出せば売れる要素が満載なんです!ダイハツさん!今がチャ~ンス!
あれぇ~?なんか出たぞぉぉ~ww
ハスラーの対抗馬(ヤ(ピー)ハばりの後だしジャンケン、ダイハツもわりとそれが多い会社)ですが、個人的には新型タフトって「ネイキッドの生まれ変わり」だと思うんです。そのコンセプトも限りなくネイキッドかなと。
ただ、名前はこちら(新型タフト)こそ「ロッキー」でよかったのでは?と。
だってタフトの名前の元ネタってこんなハードなライトクロカンですし。
今の現行ロッキーをタフトにしたほうが良かったような気がするんですけどね。
あと、新型タフトに一つ(個人的な)苦言。
あのグラスルーフ・・・必要ですかね?、あくまで個人的にはあれはいらないと思う。なんぼUVカットしてますとは言え「夏の日差しは暑い」間違いなくね。
あと、軽自動車の初期ロットにあれはどうかな・・・多分水漏れの不具合が出そう。価格を安くして通常の鉄のルーフも選べるようにしてほしいです、出来れば5MT四駆の商用グレードでね。
どうせグラスルーフにするなら解放してキャンバストップにしろよとも思いますが。
さて、中古市場。
超!底値です、まあ、年式的に角目最終型でも10万キロ越えの過走行がほとんどですから。ターボでも下は19万円あたりからあります。
走行7~8万キロあたりで42万円あたり、50万円を超える個体はほぼ皆無でした、ほとんどATでしたけど。
まず、デザインありきで話題沸騰!、いざ生産販売してみたら反響の声の主の人数は案外少なくて、四角四面なスタイルは(当時は丸いスタイルが主流でしたし)女性ウケは悪く、一部のフリークには今も支持されていますが、(その時は)生まれる時代が20年ほど早すぎた車、それがダイハツ ネイキッドです。
乗るなら?
バンパーやフェンダーのパネルを艶消し黒にして、ボディカラーはグリーンで軍用テイストに、軽~くリフトアップ(画像のネイキッドみたいに)して、無骨な鉄ホイールでブロックパターン風のタイヤで乗りたいです、勿論5MTでね。
何?男が乗るには顔が可愛すぎるぜだと?
じゃあ~こうしちゃいましょう!、ハマーH2風味、現行ジムニーもディフェンダーやゲレンデワーゲンやフォードブロンコ風に出来ますが、んなもんネイキッドでもとっくにやっていたことなんですわ。
ダイハツってイッちゃってたんだな、コイツら未来に生きてるな・・・。