小さくて小型なレジャーバイク(ホンダ以外)第三弾、カワサ菌スズ菌と来たら?、もうあそこしかありませんね、はい、ヤマハです。
【YAMAHA Zippy】
「ヤマハ ジッピィ」です。
ホンダがモンゴリダックスで市場を席巻、スズ菌がバンバン50~125でそれを追撃、カワサ菌・・・だいぶ遅れて1982年にAV(やらしくない)50を出したわけで。
じゃあヤマハは?1973年に
このジッピィ50(と80)を販売しました。
スペック
空冷2サイクル単気筒、排気量49cc、最高出力4.5馬力です。80は排気量72ccで7.2馬力となります。
この独特なスタイル、さすがはデザインのヤマハですね。バックボーンフレームをカバーする逆三角形のスチール製のボディ、このカバーは樹脂製じゃないんです。
8インチという小さなサイズのリヤホイール、それに装着されるリヤタイヤは5.00幅となかなか極太です、小さいながらもリヤキャリアも装備されています。
対してフロントは14インチと大径で、どこか邪メリカン的な結構アンバランスな感じですが、このフロントのおかげで少々のオフロードでも安定して走れたそうです。マフラー(チャンバー)はリヤのフェンダーに添う形でかち上げになっています。
ライディングポジションを自在に取れるよう、シート高は695mmと低く抑えられ、アップハンドルと645mmのロングシートが採用されています。つまり体格を問わずで自由なライティングポジションを取れるのです。
トランスミッションは3速で、自動遠心クラッチ式(つまりホンダのカブと同じ)が最初に発売、その後普通のマニュアルクラッチ式も登場しました。つまりオートマとマニュアルを選ぶことが可能、さらに72ccエンジンを搭載したジッピィ80も投入したわけですが、こちらのマニュアルだけが4速トランスミッションを採用しています。
見た目も可愛いし、価格も比較的に安価、さぞかし売れたのか?、いいえ、イマイチ売れませんでした。
これは他社もそうですが、1960年代からこのカテゴリーに先鞭をつけていたホンダさんの一人勝ち状態、モンキーを筆頭にダックスやゴリラとちゃんとホンダレジャーバイク御三家を築き上げましたからね、やはりブランド力が強いんですよ、正直スズ菌のヴァンヴァン(はい?)にも負けてしまいました。
ところで、ヤマハジッピィをご存知でしたか?、恐らく知らなかった方がほとんどかと。そして、実はヤマハにしては珍しく同じようなバイクをほぼ同時に出して片方が霞むをやらかしたからというのもありまして、それはホンダの専売特許だろ(違っ)w。
こちらならわかるのでは?、こちらを先にやろうかと思っていたんですがジッピィが霞むので(現実でもかなり霞んだけどw)こちらは次回、ジッピィが販売された1973年の半年後ぐらいに比較的有名なコイツが出たんですわ。というわけでこのシリーズはもう1回やります、だからまだ車名は書きません。
ジッピィは恐らく1970年代後半ぐらいまでは生産されていたと思われます。調べても出てこないんです、一代限りでしたが
一応、後継と言えるボビィ(オロゴンジャネーヨ!)が1980年に出ていますので。これも次回触れたいと思います。
さて、中古市場・・・出てこないなぁ、普通にバイク屋さんや中古車サイトでは出てこないです。ほとんどが某オクか民度が低い地元のアレとかで取引されてますね、大半は不動明王ですけどw。レストアベースとして入手するしかありません、よって実勢価格は不明であります。
相変わらずの「後だしジャンケン」でレジャーバイクを出してみたんですが、結局モンゴリアンダックスの牙城を崩すどころかスズ菌ヴァンヴァーヴァー(は?)にも販売面では負ける始末、というかこれのちょっと後に出したおチャッピィ(あっ!)の方が本命だった可能性もあり、あまり期待もされていなかった感じですが、一見邪メリカンだけどちょっとしたオフロードも走れる安定性を持ち合わせていて、ライティングポジションの自由度も高いバイク、それがヤマハ ジッピィです。
所有・・・まずは走れるようにするのが先決になりそうですね。
車両が手に入ってもまあ大半はサビサビでボロボロがほとんど、純正部品?あるわけがない!、ですのでまずは部品集めからになりますね。某オクとか低民度なあげますで探すしか・・・なかなか出てこないそうですが。一応同じヤマハの近い年代の50ccから流用できる部品もあるそうですが、一番困るのはそのロングなシート、見つかっても裏板がサビサビで使えなかったり、シートの表皮は破れていたりマトモなのはまず無いそうなので張り替えですが、ロング故にお値段がかかるそうです。それとリヤタイヤ、8インチの5.00幅とかなり特殊なので新品はまず無い&あっても高い、中古で程度の良い物を探すしかありません、スチールの三角の外板がサビやすい問題もありますから。
まずはしっかりレストアして、路上復帰させることに心血を注ぐことになるそうです。
その前に、本体(レストアベース)を探すことすら大変なんですけどね・・・。
ちょっと物足りないので追記(ニュース)
一言でも書きましたが、ヤマハがかなり気が狂っているバイクを欧州で発表しました。
ヤマハYZF-R1の生誕25周年を記念した「R1 GYTR PRO 25th Anniversary」です。GYTRとは?ヤマハの海外向け純正パーツ部門だそうで、レース用パーツも供給しているとか。
一応、市販のR1(M?)をベースにしている・・・いや、これもうほとんどイチから造ったほぼ準レーサーらしいです。
オーリンズのレース用サスとかフレームからカーボン製だとか、ブレーキもブレンボのレーススペックのものをラジアルマウントとか、市販のR1とは最早全くの別物だそうですよ。
マフラーはアクラポ、ROMもレーシングスペックの物を搭載
発表された文章はこちら
「ヤマハ モーター ヨーロッパはYZF-R1の25周年を記念して、シャーシから手作業で組み立てられGYTR PRO パフォーマンス パーツの全範囲を備えた25台の特別生産を行います。R1 GYTR PRO 25周年リミテッドエディションは、ヨーロッパ全土にある25のGYTR PROショップで、経験豊富な技術者のみによって組み立てられます。そしてカーボンファイバー製ボディワークを飾る特別な記念カラーリングが採用されます。」
「R1 GYTR PRO 25周年リミテッドエディションはレーシングバイクです。世界選手権で優勝した R1 WorldSBK マシンを担当したヤマハモーター研究開発ヨーロッパ (YMRE) のレーシングエンジニアによって開発された GYTR PROパフォーマンスパーツにより、ライダーはWorldSBK のパフォーマンスを利用できるようになります。」
とのこと、つまり「準市販レーサー」ということみたいですね、過去にも欧州でGYTRモデルを出していたらしい。公道は走れないそうです準レーサーですからね。
そして、限定台数25台でその販売価格は・・・
¥25'000'000!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!
約、二千五百萬圓とのこと、日本では買えないみたいですけどね。
ヤマハがホンダRC213V‐S(2190万円)を越えました・・・
Posted at 2023/08/11 19:37:13 | |
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