はい、スズ菌蒔くぞ~アウトブレイクだよ~パンデミックだよ~
(* ̄▽ ̄)ノ~~👿ケケケケケ
まずは早口言葉をやりましょうか。
「赤ザリガニ 青ザリガニ 黄ザリガニ」
これを早口で3回!Repeat after me!
【SUZUKI GSX400E】
「スズキ GSX400E」です。
通称ザリガニこと「ザリ」ですね、これにならって「ザリ」と書きます。もうひとつ例えられている昆虫が居るんですがそちらは貼ると閲覧注意になりますから(後述)。
どんなんだっけ?になっているかと
こちらです、走り警戒いや軽快、最新メカのナイスミドルじゃねーよミドル・マッスゥィ~ンであります。
はい、激しくスズ菌、激しく野暮ったくて、そして販売面でも激しく爆死したバイクですよ。
1980年のデビュー、先代は
このGS400(紹介済)になります、GS400と同じく2気筒のエンジンですが、ザリはDOHCの1気筒あたり4バルブです。よって、スズ菌の法則でGSX(XはDOHC4バルブを表す、現在はこの法則は無視されていますが)の名前がつけられています。
スペック
空冷4ストローク並列2気筒DOHC8バルブ、排気量399cc、最高出力44馬力です。
見ての通り、当時のスペック的には結構高い物を持っているんですよ。
この時代、ザリの一番のライバルは
このカワサキZ400FXでした。
販売面ではザリはFXに完敗していますけど、参考までにZ400FXのスペックはこちら。
空冷4ストローク直列4気筒DOHC8バルブ、排気量399cc、最高出力43馬力・・・あれっ?2気筒のザリの方が性能は若干上回っているのが解るかと。
そう、実はザリってこの時代ではスーパースポーツだったのです。
実際に乗っていた方々の証言でも、FXを追い回せるしそれどころか発進加速ではまず負けないとか、ツインであることの美点中~低速のトルクの厚さが効いています、マルチ(4気筒)はどうしても中~低速のトルクが薄くなりがちですから。
また、証言によると発進でラフにアクセルを開くとフロントがポンポン浮いたとか。
つまり、部品点数が増えて生産コストが嵩む4気筒は止めて、2気筒のままで高性能にしてやるぜ!というスズ菌の野望があったのです、見よ!スズ菌の精神が形になったようじゃないか!
けど、その姿はザリガニなんだけどね~w、真上から見るとますますザリガニなんだけどねぇ~ww。シート形状やサイドのデザインがザリガニを連想させるからこう呼ばれていますが、250もほぼ同じ形なので400はゴキ(ゴキブリ)とも呼ばれたり・・・なんにせよどちらも良い例えはされていませんな。
なんでこう・・・野暮ったくするかな?、こういう所がスズ菌ですけどね、特にこの時代はスズキのバイクは速い・・・けどカッコ悪いだの垢抜けないだのイモ臭いだの言われまくっていた時代でしたからね、このもう少し後からスタイルも洗練されて行くのですが。
うあぁっ!・・・・・・今見たモノは忘れるんだ!、君は何も見なかった!、いいね?
はいっ!注目!、これでもう覚えていませんね?、これでも覚えているよという方は物理の力(※バールのような物)で何とかしちゃうからね?、そんな事いう子の所には
ほら、捕まえた🎵、どんどん(記憶の彼方に)しまっちゃうよ~、しまっちゃおうねぇ~。
気を取り直して(冷や汗)。
確かにスタイルは誉められたものではないんですが、実は結構レースでも活躍しています。
一部では有名なドクスダことドクターSUDAのザリレーサー、スポークホイールが渋い、燃料漏れによる炎上で燃え尽きちゃいましたが。
ヨシムラまで!、POP吉村氏に「400は2気筒で充分」と豪語させるぐらいの性能を発揮していたんです、最早ザリガニの面影が無いぐらいにイジられていますが、ツインエンジンレーサー、カッコ良いじゃないかこれ。
後に出るホンダのCBXとも死闘を繰り広げています。
しかし、流石にその甲殻機動隊スタイルが災いして販売面では苦戦、これではいかん(遺憾の意?)と思ったのか1982年に
刀スタイルへ脱皮、名前にも「KATANA」が付きました(3型になります)。
んっん~・・・なんか地味さが増したような?、普通になった感じ。
脱皮してからも何故かザリと呼ばれ続けましたが、正しくは2型までがザリだと言う人も。
ならばこれでどうだと
ヨシムラ風カラーとビキニカウルも付けてみた!(1983年最終型)。私はこれが好きです。
しかし、スズ菌さんったら
1981年にはこの4気筒のGSX400Fを
更にGSX400FSインパルスを追加
おい、自社製品による天丼をかましてるじゃないか、それはホ(ピー)ダのお家芸だろ、まあ、実はこのバイクブームの時代はどのメーカーもやらかしていたんですけどね。
1983年までインパルスと並売されていましたがザリはその生涯を終えます。
さて、中古市場・・・・
上は160万円(ー_ー;)、おい、ザリなんて私が学生の頃は(ピー)ンダのヤカン(バブ)と同じく先輩から安く譲ってもらうか物々交換で手に入れるバイクだったんですけど?。
下の不動部品取り(レストアベース)でも40万円ってあ~た。
はい、また【バンボーオヤヂ】マジック発動っすわ(´Д`)。
いわゆる絞りハン三段シートのゾッキー仕様が高額ですわ。
だいたいなんでこのあたりのバイクがゾッキー仕様が多かったのか、それは当時中古で激安だったからなんですけどね、今は天文学的な値段のCBX400Fも然りです、吊り上げすぎだろ何度も書くけど。
尚、2型までの純粋なザリ(ゴキ)の方が高額です、3型以降は50万円以下も出てきますが(走行5万キロとかですけどね、程度はお察し)。
2気筒で4気筒を喰ってやるとその性能は実際高かったのですが、そのスタイルが災いして正しい評価をしてもらえず、しかも自社製品の天丼をかまされて闇へ消えていったバイク、それがこのスズキGSX400Eです。
乗るなら?、ショート手曲げ風集合管、ハンドルはセパハン、ショックはKoniに交換して乗りたいかな、久しぶりに遭遇したいバイクです。