さて、世界最速のバイク数あれど、今現在パッと思い浮かぶのは・・・・
こちらカワサ菌の【イズム】が形になったようだと言わんばかりの「Kawasaki Ninja H2R」(公道仕様はNinja H2)ではないでしょうか?。
公道?走れませんよ(走行不可、認可が降りません)、1000ccの排気量で過給(スーパーチャージャー)の力で絞り出した300馬力(公道仕様のH2は205馬力)、メーカー保証?あるわけねーだろ!、2時間走ったらオイル交換、1000キロも走ったらエンジンを下ろしてオーバーホールをしなければならないなどなど、最早「世界最速」のタメだけに生まれたようなバイク、どこかの海外の長い橋の上で400km(メーター読み)を記録した正にカワサ菌の【イズム】の代弁者。だいたい実勢販売価格は600万円ぐらいだとか?(H2は305万円あたり)。
しかし、世の中は広い・・・・。
海外にはもっとアホ丸出しでもっと気が狂っていてもっと速くてもっと高額な(一応、市販されているバイクの中で現在最高価格)バイクが存在するのです。
そんなおバカ過ぎるバイクを造る国?そりゃもうあの国しか無いですよね?。
♪U・U・USA! U・U・USA!
Come'on! baby ア・メ・リ・カっ!
【MTT Turbine SUPERBIKE Y2K】
「MTT タービン スーパーバイク Y2K」です。
皆様恐らく「?」の嵐が吹き荒れているかと。
このバイクは「Y2K」とか「Y2K Turbine Superbike」とも呼ばれています、こちらの方が一般的かも。
どんなバイクなの?、はいこちら
これがY2K(に統一します)です。なんか一見のっぺ~りとした形のバイクなんですが・・・・。
スペックはこちら。
ターボシャフト型 ロールス・ロイス plc製250 C18型、最高出力320馬力です。
へ?、何なのこのエンジン?、何用のエンジンなのこれ?。
これが搭載されているエンジン、
こちらの「ベル206」というヘリコプター用のエンジン(画像は海保のもの、日本でも飛んでいます)、簡単に言えば「ヘリコプター用のガスタービンエンジン」なんです。このヘリの載せ変えた古いガスタービンエンジンを再整備して、バイクに再利用しています。
つまりジェットエンジン搭載のバイク?嘘やろ?とお疑いかと、ではこちらを
音が明らかにジェットのサウンドですよね。
これまでにもワンオフ的にゼロヨン用や世界速度記録用(ボンネビルとか)のバイクなどにジェットエンジンを搭載したものはありましたが、このY2Kはジェット噴射の力で推力を得て加速するのでは無く、高速回転をするタービン軸から動力を得て後輪を回して加速します。つまりジェット噴射の力で走るのではありません。
MTTとは社名で「Marine Turbine Technologies inc.」(マリン タービン テクノロジー社)の略、基本的にはガスタービンエンジンを搭載したボートなどを造っている会社で、2000年にこのバイクを造り発表しました、Y2K(つまり2000年問題)という名前はこれから来ています。
見せて貰おうか、MTTのY2Kの性能とやらを・・・・
最高速度記録は439km!、スタートから時速365kmに達するのにかかる時間は僅か15秒!と脳ミソがズレるどころか後ろへ突き抜けて飛び出して行きそうな鬼の加速、最早こんなのバイクじゃないなジェット戦闘機の離陸のレベルかも。
こんな鬼性能なバイク、さぞかし安全のための配慮が・・・・フロントブレーキは直径320Φのダブルディスク、リヤは同径のシングルディスクと・・リヤは普通のバイクより強化されているけどわりと普っ通~な感じが。
フロントブレーキディスクの直径はZZ-R1100とかと同レベル、正直ドラッグシュート(ゼロヨン車両やジェット戦闘機が制動に使うパラシュート)や逆噴射(機長!止めて下さい!)が必要なんじゃないかと思いますが。
そしてこのバイク実は「現行車」だったりもします、新車で今も買えるんです。
さて、そのお値段は・・・・
¥16500000(日本円に換算して)
はい、概ね「千六百五拾万円」です。
しかし、考えてみると1200馬力で価格が2億円近くの高級スポーツカーなんかがありますがこのY2Kより遅いわけで・・・それを考えたら妥当な価格なのかもしれません。
そして、このバイクの操作はかなり特殊でして、ガスタービンエンジンの特性上一度高速回転を始めたらすぐには止められない、アクセルを戻して回転を落としてエンジンブレーキなんて普通の芸当は出来ないのです。だって5万回転を優に越える超高速回転をしているジェットのタービンを急激に止めたら?、下手をすればエンジンがブッ壊れますぞ。
一度アクセルを開くとなかなか回転落ちをしないバイクだと思っていただければ・・・怖っ!、つまり普通のバイクみたいに細かいアクセル操作は「不可能」なんです。
このバイクで峠を攻めるぜ!だと?、死ぬよ?。
また、こんな逸話もありまして、交差点でY2Kが止まっていて後続の車も停止、信号待ちをしていたら後続の車の樹脂製のバンパーがY2Kがマフラーから放つ排気の熱でみるみる溶けだしたそうで、上記したとおり噴射で加速するわけでは無いんですが排気の熱はジェットエンジンそのものですから近づきすぎたら溶けるかもですね。
尚、このバイクの燃料は・・・「軽油」です(軽油で動くように調整してあります)。
ヘリの燃料を見たことがありますけど、アレ、見た目には灯油みたいなんですよね、だから灯油でも行けるかもしれませんよ。
意外と燃料代はお財布に優しい?いいえ、32リッターの容量のタンクですが、その燃費は「リッター2km」、これは一般的な街乗りのペースでの話でフル加速するともっと燃料を喰うとのことです。
トランスミッションはATで2速までしかありません、というか馬力がありすぎて2速で充分なんだそうです。
さて、中古・・・・無いわ、少なくとも日本国内には絶対に無いわw。
何故なら日本の車検の制度では、認可して日本で車検を受ける事は不可能なんです。
騒音は新幹線の最高速度時の騒音よりうるさい、というか一般的な消音のための機構や装置は付けられないんですこの子、上記した通り排気熱が最早ジェットストリーム、
私、機長の「欲情達也」です、では、またいつか空の上で・・・(オイーッ!!💢)、並みの消音機構なんて一瞬で溶解ウォッチ・・・だからマフラーはほぼ直管構造なんです。よって日本ではH2Rと同じく「公道走行不可」になります。
ただ純粋に速さだけを追及し、ただそれだけのために犠牲にした物も沢山ありますが、その速さは正に音速な地上の戦闘機と呼んで差し支えないバイク、それがこのMTTタービン スーパーバイク Y2Kです。
最早、バイク版「Air Wolf」かも?、あのテーマ曲を聞きながら乗りたいw
所有?・・・遠慮しておきますw、公道を普通に走れるカワサキNinja H2で充分・・・・ってそれすら買えませんがw。
えっ?、何?
MTTが新型を出した?
MTT 420RR
またジェットタービンエンジンで52000回転を誇りその馬力は・・・・・420馬力?!
現在、予約受付中・・・・
いや、もうこれしか言葉がありませんけど・・・・・・・( ゚д゚;)