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マヨイガのブログ一覧

2023年06月30日 イイね!

好きな車( ´∀`)


今回は外車、ドイツからベンベ(BMW)行きま~す。
あら、これまだやっていなかったな~と、かなり独創的な2シーターロードスターですよ。

【BMW Z1】です。

あちら風の発音だと「ツェット アイン」になるそうです。

1986年にプロトタイプを公表、翌1987年のフランクフルトモーターショーで公式発表、発表当初は大きな注目を集め、生産前にもかかわらず35000台のオーダーがあったとBMWは発表していたんですけどねぇ・・・後程。
有名ではある車なんですが、以外と記憶からは消えているかもなので


これがBMW Z1です。寸法的には全長が3,921mm、全幅が1,690mm、全高は1,248mmと当時の3シリーズぐらいですから案外小柄な車ですよ。
スペック
水冷直列6気筒SOHC12バルブ、排気量2,494cc、最高出力170馬力です。
1989年にデビューし販売開始されました、ちなみにZ1のZは「Zukunft」(ズウクンフト)、ドイツ語で「未来」という意味の言葉から来ています。
Z1以降もZ3、Z4、Z8に使用されていますね、これらの車種はすべて2シーターロードスターです。




リヤビューとサイドビュー、ルーフは手動式の幌で開放時は座席後方に収納されています。トランクとリヤバンパーとの間の黒い部分、ここは開口部になっていて、リヤバンパーのパラシュート効果を低減するためのディフューザーのような役目があります。


内装、わりとシンプルな外装に対して結構独特なデザイン、左ハンドルのみでトランスミッションはゲトラグ製の5速MTのみです。


ハンドルはシンプルなT字型のスポーク、2シーターロードスターという車種にしては飾り気が無い感じ。


エンジンルーム、ボンネットは前側ヒンジの前方向開き。


これはミニカーですが、一度前側が少し上へ開いて前方へ開くタイブ、これはなんか特別感があって良い感じ。エンジン自体は当時の325iの直列6気筒SOHC12バルブ2.5リッターエンジンの流用でスペックも変化はありません。官能的というのとは程遠いそうですが、いわゆるBMW的なシルキーシックスの味わいはあるそうです。
こう見ていくと、3シリーズをベースにした、小柄でちょっとお洒落な2シーターロードスターじゃないかといった感じですが、実は独創性の塊のような車でして。


これ、どういうこと?、話は簡単外板は全て取り外せるんです。シャシーの基本骨格があり、それに外板を取りつけていくタイブ、現行のダイハツコペンと同じようなやり方ですね。
実は外板は全て強化プラスチック製でして単体だとかなり軽量、着脱も比較的に楽だそうで部分的にぶつけたり擦ったりしても交換は容易、40分で着脱できる!とBMWは豪語していたそうですが、実際にやるとかなり手間がかかるとかw。車重は乾燥1250kgなので軽量化にはあまり貢献していませんけど。


よって、全部の外板を外した状態でもそのまんま走れてしまうというね・・・なんかキモっ!w。


駆動方式は典型的なFR方式、元となった325iのものをそのままに使っていますが、足回りは専用設計の「Zアクスル」と呼ばれる後輪サスペンションを採用、これはBMW初採用のマルチリンク式のサスペンションです。よって足回りはかなり良いものを与えられています。
そしてZ1最大の特徴ともいえる左右のドアの開閉方式ですが。


全閉状態はこれ。


画面中央の銀色のキーの差し込み口がありますが、スイッチにもなっていてこれを指で押すと・・・。


おわかりいただけただろうか・・・
サイドドアは開くのではなく、パワーウィンドウのように下方へ下がる方式なのです。勿論車内からも操作可能。


完全開放状態、ご覧のとおりサイドシル内にドアが格納されるんです。


開いたままだとこんな感じ、もちろんこの状態でも走行できます。ルーフもオープンにすればかなりの解放感を味わえるそうですが、コーナリングで横に投げ出されそうで怖いともw。
ただ、その分サイドシルの幅が20cm近くと広く、また高さもあるのでそれを大きく跨ぐような乗り降り方法になり結構面倒臭いとか。ちなみにサイドのドアを解放したままの走行については、国によっては禁止の場合もあるそうです、意外ですがアメリカでは法令でダメ。
要はサイドウィンドウとサイドドアは通常のパワーウィンドウと同じ方式で一体式に開閉するわけですね・・・だけと壊れやすいらしいw。
とまあ、このように様々な新機軸を投入、プロトタイプの発表の際には話題となり、販売前に35000台の予約も入ったよ~!とベンベさんホクホクですか~?。いざ、販売開始すると総生産台数は・・・約8000台。
はい、商業的にはかなり派手に爆死しましたw。
アレですよアレ!「発表時の反響の声や買います!の声はやたら大きく聞こえるけれど、実際の売れ行きに直結するとは限らない」の法則発動!です、なんかスズ菌さんとかダイハツさんがあ~う~聞こえない聞こえないと耳を塞いでいますがw。
つまり、発表でZ1を見た人々は「これはどうせ売れないだろうし、コレクションしておいたら希少価値がついた頃に高く売れるんじゃね?」と思った人が多くて注文が殺到、しかし、35000台受注!とBMWが発表したら「なんだよ!結構オーダーが溜まっているじゃないか!、これじゃ台数的に中途半端だし希少車にはならなそうだな~」と思われて受注はパッタリ途絶えたということらしいですw。


改めて見ると、サイドビューやリヤビューが厚ぼったくてわりと不恰好なスタイルとも言えますし、それでプロトタイプの発表会の時にこれを見た人々はコイツは売れない!と判断したようですね。
正直なところ、BMW的にも様々な新機軸を試すためのスタディモデルという感じだったらしく、これは売れるとは思っていなかったフシがあり、おまけに生産にも手間とコストがかかると、よって生産期間も1991年までの約2年間とかなり短かかったのです。つまりBMWの・・・


黒歴史であるっ!w。

というわけで、積極的な輸出はされておらず、その生産台数のうち7~8割がドイツ国内での販売だったそうです、日本でも正規輸入販売はされていません、モデルとしてはかなり短命だったので、現在ではレアな車となっております。

そして、Z1には更にレアな役物が居ましてね。


見た目には普通のZ1ですがホイールに注目、この独特なフィンタイプのノーマルホイールと言えば・・・そう、アルピナです!。
名前は「Z1 アルピナRLE」(ロードスター・リミテッド・エディション)と申しまして、その生産された台数はわずか66台!激レアさんですよ。
エンジンは当時のアルピナB3のものを搭載、最高出力は200馬力に高められております。画像のは66台中の55番目の個体、Z1アルピナの新車時販売価格は860万円だったそうですが、中古で売りに出された時のそのお値段は・・・

¥22'000'000 (゜_゜;)!

弐千弐百萬圓!この画像の車両、ドイツから日本へ渡ったらしいですよ。

さて、中古市場
Z1の新車時の販売価格は概ね560万円だったそうで、滅茶苦茶高価な車では無かったんですが、現在はマニアックなコレクターアイテムと化しており、かなり高騰しています。
2台ほど発見、1台は約1200万円、もう1台はASK(応談)のプライスタグ。どちらもドイツに車両があり、商談成立で輸入されるそうです。まあ、生産台数を考えたら最近の古い車の中古相場から考えると妥当なのかもしれません。












BMWが目指した未来(ズウクンフト)、一見ロングノーズ&ショートデッキの古典的な2シーターロードスターでしたが、外板の生産取り付け方法だったり、新たなマルチリンクサスペンションだったり、ディフューザーによる空力向上だったりドアの開閉方式などなど先進性てんこ盛りでした。しかし、そのやや寸詰まりで厚ぼったい感じのスタイルはわりと・・・万人に認められず、発表の時は反響が大きくても実際の販売では大コケ、生産期間もたった2年間で輸出もほとんどされずで、BMWイチの黒歴史なカルトカーになってしまいましたが、その後のZ3やZ4、更にZ8へと繋がる基礎となった車、それがBMW Z1です。

所有するなら?、これは基本的にイジってはダメかなと、ただし、E30系の当時の3シリーズの改造手法は使えるそうで、パワーアップをやるんだったらそれでやるのが良いかと。
レムスのマフラーがあれば装着、ビルシュタインかザックスかアイバッハ・フェダーンあたりで足を締め上げると。
まあ、まずは入手が大変ですし、安い個体は大半は要レストアだそうですから、まずは完調を目指すのが吉ですかね。
当時はそのスタイルが賛否両論でしたが、今となっては希少な車、手厚い保護が必要です。

余談、Z1と来て次はZ3となるわけですがその間の「Z2」は無いのん?。
いや、何度か話は立ち上がったそうですよ。


画像はZ2のデザインスタディのあくまで一例ですが、BMW Miniのコンポーネントを流用した車に・・・なる予定だったらしい。ただ、ご存知のとおり以前Miniにも2シータークーペやロードスターが出ましたよね、よってこれを出しても商品的にMiniクーペやロードスターとコンセプトがカブっちゃうんですわ、だったら少し大きい3シリーズをベースにしたZ3でしょ?と、なった模様。今後出るとしたら、電気自動車としてではないかなと思われます。

余談その2


現行Z4、トヨタのA90スープラとコンポーネントを共有している車ですが、なぜ「Z5」にならなかった?。
BMW的には、先代Z4から車格がほとんど変わっていないから、そのままZ4で通した・・・らしい。
今一つ売れていないようですから、案外後々を考えたら今が買い!なのかも?、生産台数は少なくなりそうですから。
Posted at 2023/06/30 18:06:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | 好きな車 | クルマ
2023年06月16日 イイね!

好きなバイク(*゚ー゚)





ホンダモンキー
いわゆるレジャーバイクとして生まれた小さな小さなバイク。
けど、今回はホンダじゃないです紹介済ですし。
こういう小型なレジャー系50ccバイク、他の3社は造っていなかったのか?、いいえ、実は各社ともに造っていたんですよ。
と、いうわけでトップバッターはたまにはカワサ菌さんからで。

【KAWASAKI AV50】
「カワサキ AV50」です。


違げ~って!w

そりゃ名前は【AV】50ですよ、けどアッチの【AV】じゃないのでエロくはないからw。
この名前を聞いてパッと・・・思い浮かびませんよね、それが普通なのでご安心を。
1982年のデビュー、まずはスペックから。
空冷SOHC2バルブ単気筒、排気量49cc、最高出力5馬力(後期4.3馬力)です。
実は国内ではカワサキ初の4サイクル50ccでもあります。いや、だからどんなの?って・・・お見せしよう!変身!(じゃねーから)。


その姿はおもいっきり邪メリカンなんですけどね~w。
さすがカワサ菌【イズム】レジャーバイクでも普通には造らないなw。


実はその前の1977年にKV75というモデルを国内で販売していたんですが、こちらは75ccだし基本的に北米向けだったし、エンジンも2サイクルでちょっと違う感じなのでAV50にしました。これもまたいつかやります。


一見、スズ菌のマメタンみたいな感じですがあちらは2サイクル、影響は受けたそうですけどね、しかしかなり真面目に造られているんですよ。
ホンダのカブ系と同じ前傾したシリンダーを持つこのエンジン、4サイクル50ccながら放熱に優れるアルミヘッドを採用し5馬力を発揮する上に(後期はキャブが小径化され4.3馬力)、CDI点火のエンジンに4速ミッション。贅沢なチューブレスアルミキャストホイールに、メガホンマフラーとティアドロップタンクなど文句の付けどころか無い。そう、造りは大変よろしいバイクなのです。
しかし、この頃のカワサ菌50ccは(そもそも50ccのバイクが少ないのですが)2サイクルエンジンがメイン


AR50とかね(紹介済)




この4サイクル前傾シリンダーエンジンはどこから引っ張って来たんだ?という謎があります。


タイカワサキで当時販売されていた、カブ系のバイクであるAN80ジョイというビジネス系モデル、これがエンジンの元だそうです・・・まんまカブやんけw。つまり100パーセントの新規開発ではありませんが、それを元に50ccとして最適化したエンジンなのです。立派なメッキのエアクリーナーカバーはダミーだったりしますが。


実はこのシートにも面白い機能がついていまして。


このシート、3段階で最大4cmスライド出来ます、つまり前後スライドの調整機構がついているのです、バイクでこれは珍しいかと。


フロントホイールはなんと14インチ、リヤは10インチとなかなか立派なモノをお持ちです。ブレーキは前後ともにドラム式を採用。


要はZ1000系から始まった「Z-LTD(リミテッド)」シリーズの末弟として、カワサ菌は開発して販売したということのようです(画像はZ250LTD)、ただ50ccにはZはありませんからAVという名前になったとか・・・だからなんでAVなんだよ?。
こんなの見たこと無いという方が多いかなと、それもそのはず・・・売れていませんからw。
それでも、5型まで存在していまして
AV50-A1(1982年)
AV50-A2(1983年)
AV50-A3(1984年)
AV50-A4(1985年)
AV50-A5(1986年)
86年以降はカラーリング変更などで、最終的には1990年までカワサ菌のラインナップには存在していました、そう、案外息が長いバイクだったのです。
その走りは?公道世界最速!【イズム】が大好きなカワサ菌のバイクにしては非常にまったりとしていて、スタートダッシュではモンキーには負けるとか(モンキーより重いし)、しかし、そこからの伸びで段々追い付き、60km以上の高速域に入ると抜くことができるそうで、なんだかんだで下りなら90kmぐらいは出るらしい・・・このポジションの原付バイクでそれは怖いだろうなw。
まあ、だから「カワサキ最遅」なんて言われたりもしていますがw、キャラクター的に飛ばすバイクでは無いと思われます、そもそも原付は30km/h制限ですし。
さて、中古市場ですが・・・
タマは少ないです、時期的に売れていませんからね。しかし3台ほど発見、下は25万円あたりで上は応談(ASK)と結構強気な値づけ、まあレアと言えばレアなバイクですからそれなりにプレミア価格ですね。35万円あたりが程度の良い物の価格帯といった感じ、走行距離は全部5000kmあたりでした。










ああ・・・カタログの画像がなんかポップでライトな感覚だよ・・・。カワサ菌がポップでライトな路線に走る時、そのバイクは売上が爆死するという鉄板のパターンじゃないか、鳩サブレとかEX-4とかと同じ匂いがするよw。
さておき、カワサ菌の国内初4サイクル50ccレジャーバイクは、何故か邪メリカンスタイルでの登場となりました、正直スピードを求めるタイプではなく、80年代バイクは走り重視の時代、そんな時代に逆行するようなバイクですが、その造り込みはかなりのもので肩肘張らずにユル~く乗れる1台、それがカワサキAV50かと。
所有するなら?


とりあえずはヘッドライトの丸目化、これは絶対やりたいところ、角目も悪くは無いんですが小さな丸目に変えたいです。エンジンはタイカワサキのMAX100(カブ系)のエンジンならば少しの加工で載せ変え可能、しかし、入手は困難なので


KSR110のエンジンに載せ変えた作例はいくつかありました、エンジンステーを作らなければなりませんが、チェーンラインはアッサリ適合したそうです。
最近は中華製ですが125ccぐらいのカブ系モドキエンジン単体がネットで買えます、価格も新品で3万円あたり、それを無理矢理・・・という手もなきにしもあらずですが。品質はお察しですけど。


空冷Z風カラーも良い感じですね、似合ってます。


力作!フロントまわりをKSR110から移植したそうです。オフロードが走りやすくなるとか。エンジンは上記のタイカワサキのMAX100の物で100ccになっております。


こちらもKSRからの移植作品、ちょっとローソンレプリカ風味ですねカッコ良い。
個人的にはかち上げフィッシュテールマフラーを作成して、そこはやはりアメリカンなテイストでイジるのも良いかなと、シート後方にシッシーバーも欲しいところ。マフラーからパカパカ言わせながらま~ったりと走るのが一番良さげですね。
ところで12V化なんですが、ノーマルの発電電圧が8.5Vだそうで難しいそうです。だからエンジン載せ変えが一番早いんだとか。

さて、次回は、どちらにしようかな~。
Posted at 2023/06/16 20:37:48 | コメント(1) | トラックバック(0) | バイク | クルマ
2023年06月02日 イイね!

好きな車(^ー^)


今回は・・・かなりマイナーなミッドシップカーを、知名度はかなり低いんですが、なかなか独創的な車をおフランスから。

【Matra M530】
「マトラ M530」です。

はい、既に????な状態かと、年式的にも古い車ですし、そもそもマトラってどんな会社だよ?となっているかと。
では、まずはマトラとはどんな会社なの?から。
マトラはフランスのミサイル製造から事業を拡大した航空宇宙関連の工業コングロマリットでした。


製品のひとつ、1960年代のR530空対空ミサイル、つまりフランスの兵器産業も担っていた会社なんです、このミサイルの名前を覚えておいて下さい。 
そんな会社がなんで車を?、グループの中の一社がスポーツカーメーカーのオトモビル・ルネ・ボネという会社にボディ用のFRPを卸していたのです。それをきっかけに自動車産業にも関わるようになり、1964年に経営危機に陥ったルネ・ボネ社を傘下に収めたのがきっかけです。また、60年代のフランスは国策的にレースに強い、勝てる車を造れと推進していた時代でもありました。
そんな1967年に


マトラM530としてデビュー。
スペック
水冷V型4気筒OHV、排気量1699cc、最高出力73馬力です。
お察しの通り車名は上記のミサイルから来ています。 


この時代でリトラクタブルヘッドライトを装備、開くとこんな感じで少し眠たげな顔になります。

 
1.7リッターOHVの狭角60度V型4気筒エンジンを、後席の後にミッドシップで搭載


ドイツフォードのタウヌス(FF車、歴代では4代目)のエンジンを流用、なるべく車両価格を安価にしたかったから自社開発はせず他社流用です。また、何故このエンジンかというと、2by2ミッドシップレイアウトを実現するために、なるべくコンパクトなユニットが必要だったからというのも理由、だからFF車の物が選ばれてトランスミッションごと流用しています。日本でいえばカローラがベースのMR-2(AW11)と似たような、FF車を前後逆にしました的な成り立ちです。
馬力は73馬力のOHVエンジンですから、ゆったりとしたフィーリングだそうですが、車両重量は乾燥935kgと軽量なので必要充分とのこと。


透視図、ベースフレームにやたら穴が開いているのがわかるかと、軽量化のために肉抜き穴が多数開けられています。そして、一部の外板や部品はリベットによる接合だったりと、この辺は航空産業の会社らしい手法ですね、零戦みたいだな。
足回りはフロントはダブルウイッシュボーン、リヤはトレーリングアーム、
ブレーキは前後ともにディスクブレーキと時代を考えるとかなりのもの。サスペンションのストロークが長めに取られており、スポーツ車としては乗り心地は良好だそうです。






運転席とインパネ回り、やはりどこか航空機的ですね、トランスミッションは4速MTのみです。シンプルですがなかなかスポーティー。


シート類、シートフレームにはFRPが使用されていて軽量化に貢献、見えにくいですが、リヤにもシートがあるのがわかるかと、実は市販ミッドシップ車としては世界初の4シーター4人乗り可能な車だったのです。まあ、ご覧のとおりでリヤの居住性は・・・ですけどw。シート自体はフランス車らしく厚みがあり柔らかめで座り心地も良好だそうです

見てのとおりルーフは外せるようになっていて、いわゆるタルガトップになります、でもなんか後ろの席の人が無茶してね?w、実はリヤウィンドウガラスも外すことができます。アクリル製で軽いリヤウィンドウなのです。だからリヤは狭いですが、外せば解放感を得ることができるんですが・・・ある意味パラリラパラリラチックなハコ乗りじゃねーかw。まあ、正直後ろは子供か小柄な人向けで、それでも長時間はキツいかなといった感じですね。


フロント側、まあ、何かを積むのは厳しいかなと、あくまでエマージェンシー的な空間、バッテリーやラジエーターが入っていますので。




リヤ回り、リヤはエンジンの後ろに一応トランクが、小物なら入るかな的なスペースですが、ますますMR-2みたいだな。
なるべく安価にと造られたのですが、それでも当時の一般的な車よりかは割高で、商業的にはイマイチといったところでした、当然実用性には欠けているのでそんなに売れなかったそうです。


マトラがライバル視していたのは同じフランスのアルピーヌでしたが、M530は純粋なスポーツとは言えない車でしたし正直お門違いです。どちらかというと、マトラは家族で乗れるスペシャリティーカーといった感じですかね。


1970年にエンジンを78馬力へパワーアップ、リアウィンドーをハッチバックに変更した530LXが追加。
そして更に1971年には販促のために廉価版として530SXが追加されたんですが・・・。






固定式のルーフ、リヤウィンドウも固定式、クロームメッキなしの黒塗りバンパー、リトラクタブルライト?贅沢だねぇ、だからシトロエン2CVのような固定式の丸目ヘッドライト・・・うん、カッコ良い・・・とは言えないなw。お求め易い価格にはなりましたが、正直これは商業的には大失敗したそうです。
1973年をもって生産終了、これにはある理由がありまして、1970年ごろにマトラ社は米国クライスラーと提携、これによりエンジン供給を受けていたフォードと険悪になり、供給打ち切りとなったのが原因だとか。というか、フランスが自国の企業をアメリカ資本に買い漁られてブチキレてた時代なんですけどね。
レースでは?出ていません。上記の国策もありマトラ社としてはレースには積極的に参戦していたんですが、メインはル・マン24時間などの耐久レースで、ワンオフのレーシングカーで良いから市販車をベースにする必要がなかったのです。また、そういう車両には自社開発のエンジンを搭載していたんだとか。だからますます市販車をベースにする必要はありませんでした。
しかし・・・これがマトラ社の仇となりました。高騰する開発費、自社の車はたいして売れない、そう、資金繰りに行き詰まっていったのです。


その後同国のシムカと合併してシムカ・マトラとなりましたが今度はシムカがクライスラーに買収されてしまい、最終的にはイタリアの企業グループに吸収されたそうです。現在でも一応名前は残っているようですが、自動車は造っていないそうです。

さて、中古市場
当時、日本でも販売しようと1台だけ輸入されましたが、当時の日本での保安基準を満たせず断念、現在日本で数は少ないですが所有している方々は居ますが、かなり珍しい車です。
1台発見、お値段は530万円ほど。まあ、年式や希少性から言えば妥当な値段なのかなと。


















ロータスやランボルギーニより先に、市販車で一応とはいえ4シーターミッドシップを実現、他にも様々な先進的装備でデビューを果たしましたが、会社としての販売力に劣り、スポーツと呼ぶにも性能的に中途半端な感じですが、その新機軸の数々で評価された車、それがマトラM530です。

所有するならやはり初期ものですかね、ただ、総生産でも3000台ほどでタマはかなり少ないのでレアな車です。丸目SXはもっと少ないらしい・・・あの形だし売れてないからそりゃそうですけどねw。
古いし台数も少ないから整備は大変も大変だろうし、まずは主治医探しからかと。希少な車ですからノーマル維持の整備メインで、イジりはマフラーまでかなと。
これも一度はお目にかかりたい車です、見たことが無いや。


そしてこの車、更に変なのが居るんですよ・・・


SXをベースにしてフロントセクションを延長、前輪側が4輪になっているんです・・・


こんな風に車体を切った張ったして延長した模様。


なんか懐かしのタイレル(正しくはティレル)P34みたいだな。
調べてみると、バーナード・ショーレ?という人が1980年に製作した・・・らしい?、エンジニアのデレク・ガードナーに触発 (上記のティレルP34の生みの親) された・・・らしい?。
なんでハッキリしないか?、元記事サイトが海外でして一応日本語訳はされているんですが、まるで宇宙言語です意味がわかりませんw。
とりあえず、海外の個人が製作した物のようですが、なんでわざわざ6輪にしたのやら?w。
Posted at 2023/06/02 17:17:40 | コメント(2) | トラックバック(0) | 好きな車 | クルマ

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「スズキS-MALLで購入した刀ステッカー、わりと小さめだったのでカウルのサイドに貼りました。左右ともに悪くないかな~と。」
何シテル?   04/27 15:53
マヨイガです。現在北海道在住、出身(実家)は福岡だったりします。 怖がる事はない。恥ずかしがる事はない。オヂサンと一緒にアブナい世界に行こうね…(嘘です嘘) 追...
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