2021年ももう年の瀬ですね、ついでにクリスマスですね。
いや、なんか逆じゃね?。
さておき、はい、行きますか、では行きましょう。
スズ菌っ・・・
【SUZUKI GS125E】
「スズキ GS125E」です。
ああ・・・まただよ、また皆様の脳内で?が渦巻いているよ・・・。
この子です、いわゆる「小刀」(コガタナ)ですね。
まずはスペック
空冷SOHC単気筒2バルブ、排気量124cc、最高出力14馬力です。
時は1982年
こちらのGN125(邪メリカンだね)の兄弟車として
同時に発売されました。
つまり、アメリカン(いや、邪メリカンw)としてのGNに対して、その頃認可されたビキニカウルを装着してヨーロピアンスタイルなGSという位置付けでした、エンジンやフレームなどは共通です。
一応、これでもカタナの一族なんですが、1100や750のスタイルではなく
いわゆるロッパンジー(猿じゃないよ)ことGS650Gの流れをくむスタイルです、これも一応カタナの一族ですからね(紹介済)。
はい、ほぼ同時期のザリ(GSX400E)にもこの通り(紹介済)、カタログに「KATANA」の文字が。
えっ?小刀にはどこにも刀の文字がありませんやんですと?。
ほら、カタログにはこのとおり・・・右上にちゃんと「KATANA」と書いてありますから!w。
「ケルンの衝撃」こと1100Sカタナ(750Sはスクリーン無しの耕運機ハンドルで「浜松の惨劇」だったけどなw)以降、この頃のスズ菌はカタナのバーゲンセール中でしたからね。いわゆる「ゴキ」ことGSX250Eにもありましたし(そのうちに)。
GS125Eは一見、いや、かなり地味な感じのバイクですが。
空冷のSOHCシングルですが軽快に回るエンジン。
軽い車体に自然なライディングポジション。
とても扱いやすく日常の足として優秀なのは勿論、12リッターと125ccにしては容量のあるガソリンタンクで、しかも燃費はリッター60kmに迫る高燃費!、プリウスを軽く越えてるし、現在の燃費マシーンであるジクサー150(リッター55km)よりスゲーや。
そしてそして・・・
125ccながらANDF(つまりアンチノーズダイブシステム)まで付いている!。
ええ・・・・・・・・
いや・・・まあ、今ではアンチノーズダイブシステムは害悪装備扱いなんですけどねw、当時はフロント16インチタイヤ(小刀は違いますが)と合わせて流行りで最先端でしたから。今ではキャンセラーでキャンセルしてしまう物ですけど(あると逆に危ないシロモノだから)。
これまで散々フロント16インチとともにいらないとか危ないとか書き続けていましたが、では、何故アンチノーズダイブシステムはいらないし危ないのか?。
まず、当時レースなどで採用した理由は、ハードブレーキング時に急激なフロントフォークの沈みこみを防いで(フロントブレーキと連動しています)、姿勢を安定させるのが目的でした。
でも、公道レベルのスピードレンジでレースレベルのハードなブレーキングはまずしませんわな。
つまり、公道でそのレベルのブレーキングは最早パニックブレーキなんですよ。そしてブレーキを強く握れば、それに連動してフロントフォークが沈みこみを拒否して逆に突っ張っちゃうわけですから・・・フロントタイヤが滑って転けるいわゆる握りコケになりやすくなるんです。
だから、実はフロント16インチ(80年代はこれも流行りでしたね)はこれに対処するために、フロントタイヤの幅を拡げてフロント側のグリップを上げるための処置で採用されていましたが、これもフロントの切れ込みが急激に深くなりやすいクセがあって、フロントからスリップダウンしてしまいやすい欠点があります。
当時のレースの現場でも最初は持て囃されましたが、80年代も中盤には各社レースではその効果に懐疑的になりました。
だからヤマハは(やっぱ優等生だわ)一番最後に(嫌々ながら流行りだから仕方ないと)採用したけど(FZ750とか)、一番最初に止めましたよね(初代TZR250ではアンチノーズダイブ無しの初の前後17インチホイールでした)。
じゃあ、何故各社はフロント16インチと合わせてアンチノーズダイブを採用していたのか?、それは・・・「特にレーサーレプリカは装備するのが流行りだし、付いていないとそのバイクが売れないから」、いや、真顔でこう言っていたんだから仕方がないw。
余談ですが、当時BMWの二輪部門のエンジニアのトップの人に、何故アンチノーズダイブサスペンションを採用しないのか?と聞いたら。
「フロントフォークというメカニズムを内包するにはあまりに狭い場所に、このような繊細なオリフィスやらノズルやらを設けるなんてあり得ないわ。だいたいにして汚れやすいダンパーオイルのスラッジで作動しなくなるリスクが高すぎる。だから我々としては、とても採用する気になんてなれませんなw」と一蹴されたそうですw。
実際、長い年月で作動不良を起こしているアンチノーズダイブ機構が多いのですよ。
オーバーホールするか、機構をキャンセルしたほうが賢明です。
とまあ、GS125Eは一部「危ない装備」もあるんですが(オイ~ッ!)、フロントはディスクブレーキですし(リヤはドラム)、ブン回しても扱いきれる馬力でまさに日常の友になること間違いありません、シンプルなエンジンですから耐久性もありますよ。
1980年末には、1100も750もロッパンジー(猿じゃないって)も生産中止となり、小刀もカタナの文字がカタログから消えました、はい、つまりカタナではなくなったのです。
これがカタナが取れた頃のGS125E、小刀だった頃はスズ菌の文字が斜めだったのが、普通に横書きになりました。
実は・・・GS125Eって、国内では6型まであるんですよw。
カラーを変えたり、キャブを変えたり、電装を変えたり細かくマイナーチェンジをしながら、なんと1999年まで生産販売されていたのです。小刀ではなくなってからも生産され続け、約17年間という長いモデルスパンだったのです。
実は一部海外では(南米とかインドや中国とか)、今でも現役だったり・・・。
つまり、【変態】スズ菌の屋台骨を支え続けた(いや、続けている?)バイクでもあるかと。
地味ですが、世界の道を走り続けているんです。このエンジンから派生しているのも沢山あります。
さて、中古市場。
長い間生産販売されていましたが、意外と一般的な中古市場には出にくいバイクだったりします、年式が年式ですし大事にはされていない個体が多いです、日常の足バイクですからね。
数台発見、年式はまちまちでしたがおおよそ25万円~30万円あたり。程度は悪くないのレベルですがそれなりに値段が上がり始めています。
一応黄金の80'sバイクですからね、カウルを外すとゴキ(GSX250E)に似ているというのもあって、あの筋の人々(つまりバンボーオヤヂ達だねw)にも少しずつですが注目され始めているんです。いや、単気筒125ccでバンボーするんかい・・・・w。
ほんの少し前は下手をすれば物々交換で手に入ったりしていたんですがね。
ですので、いわゆる「譲ります」系や「オク系」のサイトで探したほうが良いかも。ただし、程度と民度はお察しですが、
そういう所だと、部品とともに本体も売ります譲りますされていますね。そのほうがお安く入手出来そうです。
一見地味ですが、これでもカタナ一族の末弟、当時は最新のビキニカウルやアンチノーズダイブ(いらんけどw)も与えられていて何気に豪華な造りだったり、乗れば日常の足として大活躍間違い無しで、しかも恐ろしいほどの燃費力を持ちその気になればロングツーリングもこなせる万能選手(そこ、器用貧乏言わないw)、黄金の80'sバイクをお手軽に味わいたいそんなあなたにオススメな一台、それがGS125Eなのです。
所有するなら?
ビキニを外して丸目にすればほらゴキ(GSX250E)っぽい!、だからあの方々に狙われ始めているんですがw。しかし、実はゾッキー仕様はご兄弟のGN125のほうが多いんですけどね(今のところはですが)。
単純にビキニを脱がせる(やらしいなアンタ)だけでも、角目単灯で80's感がマシマシになりますけどね。
社外マフラー?、あるんですかね?w、イジっている皆様は色々と流用しているみたいですが、腹下ショート菅にしたりしていますよ。あとはリヤサスがオーリンズ風なんて強者も(他社のバイクの純正流用)。
ANDF?キャンセルする方法はちゃんとありますから少し手を加えましょう。
パワーアップ?ヤマハのSRX250の空冷単気筒DOHC250ccエンジンに載せかえる荒業もあるみたいですが・・・実例は複数あります。
やっぱりカタナ一族なんだし、アレぽくできないのかな?。
そんなあなたに朗報、実は・・・・
海外にはこんなのも居ますw。
これ、新車状態からこの形なんですよ!。
かなり無理矢理感がありますがw、こんなのを造るのは?、そりゃもうね・・・五星紅旗(ウーシンホンチー)🇨🇳の「あの国」製です・・・・。
つまりお得意の「朴&李」か?、失礼な!、これはちゃんとした「公式」バイクなんですよ。
お名前は「JC125」と申します。勿論中国産です。
でも、これはあちらのスズ菌の提携会社である「金城鈴木」という会社がスズ菌から許可を得て生産していたれっきとした?スズ菌公認バイクなんです。
無理矢理とは言いましたけど・・・いや、これはなかなか頑張っていますよね。日本にも少ないですが入荷していたそうですよ、良いなこれ、中身のベースはGS125Eだそうですし、多分エンジンも共通でSOHC・・・だと思いますが(細部不明、どうなんでしょ?)、なかなか凝った造りだなと思います。
とりあえず、耕運機風なハンドルをセパハン風に・・・出来るかなこれw、アップハンドルをスワローハンドルにすれば行けるかも。
金城鈴木さん、いっそこの外装を受注販売にしてみては?、案外売れるかもですよ。
名前は・・・短刀はもうあるから、「彫刻刀」キットとしてw。