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イイね!
2012年11月10日

ホンダ・N-ONE Premium Tourer・Lパッケージ

ふむ。

***
個人的には一番この車で感心したのはパッケージングだったりする。

乗車定員+荷物をあのサイズで無理なく積めそうなパッケージング。
しかもリヤシートを折りたためば、きっかりと車室分フラットに使えるスペースが出現。

見た目も確かに良くて、しかも見た目だけで選んでも実用性も裏切らない。

ある意味ここ10年のホンダの集大成的な車だろう。

だけれども、煮詰めが足りないっていうか、「手直し」が利く部分では惜しい車だと思うの。

***
アクセルを踏むと妙に速い。

特に中間加速は軽としては圧倒的なレベル。

だけれども、まずターボラグみたいのが凄い。
アクセルを踏んで、回転が上がってからも1~2秒くらい無反応時間があるレベル(笑

で、そこを通り過ぎてブーストが掛かるとドカーンと加速する。

最大トルクの発生回転は2600回転と比較的低回転から効くタービンを使っていることには間違いないし、走りの雰囲気も確かに下からトルクが出てて、そのエンジンの美味しいところを集中的に使えるCVTと合わせて、「ブーストが掛かってしまえば」低回転からブ厚いトルクを活かしたパワフルな走りをすることには違いない。

しかしながら、非過給領域から過渡特性が悪いというか、その辺りに工夫がない気がするんだよなぁ。

ニッポンの軽自動車の660ccターボというのは、世界的に見てもダウンサイジングターボの超先進例なのに、この辺りのセッティングの発想は古いままだ。

この辺り、柔軟に色々と試すのは実はスズキだったりするけど。
(K6Aには低圧ターボ仕様とか、直噴ターボ仕様もかつて存在していた)

***
そして「静粛性が自慢」らしいけれども、アイドリング~加速領域は結構賑やか。
とてもじゃないけど静かとはちょっと思えない。
しかもなんかフリクションの多そうなガサツな音がする。

巡航させると確かに静かなんだけれども、そういうノイズが発生しやすい領域を消音したり、それができないなら調律したりできないと、「静か」な車は作れぬよ。

結局、遮音材の使用量とかの自慢をしてたから、この辺りは定量的な部分とか、機械測定的な部分の騒音レベルばっかり気を使ったんだろうなぁって。

***
走りは確かにしっかりしているんだけど、生硬いってカンジがするなぁ。

たしかこのグレードの足回りは専用チューンって書いてあった気がするけど、ホンダって「スポーティ」ってやろうとすると、ホントに単に固めるだけってやる事が多いような気がするんだけれども、この車(グレード)もそのパターンじゃないかなぁ。

最近のホンダは割りと肩の力を抜いてセッティングするといい感じの足回りを作るようになってきたから、普通アシ+ターボのグレードがあってもよろしいと思うの。

***
インテリアは実用的であるのは先に述べた。
そしてプレミアムモデルを謳うからこそ、デザインや質感にも凝っている。
装備とかでも所謂アプリユニット的なオーディオを設定していたりとか、割りと先進思想に富んでいる。

けれども、ドラポジとかシートの造りが残念ながら旧態依然の軽だ。

フロントシートもベンチシートになってるけど、このシートは色んな意味で「ベンチ」。
プレミアム感溢れる車の中で日常を強く感じてしまう部分だし、なんていうかこの座りの悪い椅子のお陰で、この車はどこへ向かって行きたいのかよく分からなくなる。

あとドラポジも高く座らせる割にはハンドルが低いっていう。
これはアップライトに座らせる+開放感を大きく取ったパッケージングの功罪という、これもいわゆるライフとかのハイトモデルに良く見られるポジションだけれども、まあN-ONEだって大して車高は低くないけれども、もうちょっと違った発想できたんじゃないかなぁ・・・。

自分的には敢えて高さ感を消してるスタイリングに合ってないと思うんだ。

***
とはいえ、ホンダという会社はこれまでパッケージングの妙を武器とした歴史的名車はいくつもリリースしてきたけれども、それにデザインまで考える余裕まで取り入れられたN-ONEって、実はフィット以来のとんでもない大物って気がする。

幸い、同メーカー内では食い合いは発生しないだろうけれども、マーチあたりは確実に食えるよね。コレ。

実際のところ、ホンダは登録車でもこのタイプの車は持ってないし、やや高めの価格レンジと合わせて、自社ユーザー間ではそういうかつてのロゴとかシティ辺りのユーザーがターゲットで、他社とだと軽相手ってよりはリッターコンパクトの正統派ハッチモデルとガチで殴りあうつもりの車なんじゃないだろうか。

ただ、結局のところ、そういうような想像、或いは実際にそういう方向性だったとしても、このテのユーティリティを前面に出さない、スペシャリティモデルはなんだかんだ言ってここ10年くらい何度も各社失敗しているので、その辺りの市場のニーズまでは掴み切れるのか。

ネオノスタルジック系オサレってだけならまだチンクとか辺りにアドバンテージがあるようにも思いますし、リバイバル元のN360って車が日本車史上の中でどんな立ち位置にあるのかっていうのも、個人的にはよく分からない。
(そもそもホンダって名前の使い回しは昔から良くするし)
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Posted at 2012/11/10 20:21:05

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