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マヨイガのブログ一覧

2023年05月04日 イイね!

好きな車( ´∀`)




BMW(イソ)イセッタ


メッサーシュミットKR200

これらはいわゆるマイクロカーというヤツですが(両方紹介済)、最近は電気自動車の普及でこういうパーソナルもしくは少人数で移動できる小型の車両が再び注目されています。
実は日本にも長年マイクロカーを造り続けているメーカーがあるのをご存知ですか?、今回は知っている人はよく知っているけど、知らない人は全く知らないという小さな小さな国内自動車メーカーとその車両をご紹介、れっきとした現行車ですよ。

【TAKEOKA ABBEY】
「タケオカ自動車工芸 アビー」です。

まずは(有)タケオカ自動車工芸さんの説明を。
富山県富山市に本社があり、自動車メーカーとしての有限会社設立は1982年、それまでは看板作成が本業の会社でした。つまりFRPを使った立体看板などの作業はお手のものだったわけです。
そのタケオカさんに、あの光岡自動車(つまりBUBUグループ)が50ccスクーターのエンジンを搭載したマイクロカー製造を依頼、そして1982年に完成したのが


こちらのBUBU50です。
その後、1983年にタケオカが自社で生産販売したモデルが


こちらのアビー(1型)になります。
前側2輪、駆動輪は1輪のイセッタと同じ方式でした。
スペック(これは現行の50ccエンジン車のものです)
水冷4サイクル単気筒SOHC、排気量49cc、最高出力4.5馬力です。
50ccエンジンは現在はホンダから供給を受けており、上記のスペックはそのホンダ製エンジンのものです。燃料供給はインジェクション方式、初期のものは空冷2サイクルのキャブレター式燃料供給の50cc単気筒エンジンでした。


1984年からは安定性向上のために3輪から4輪に改められました。



こちらが現行の50ccエンジン車アビークラシック、勿論新車で買えますよ。
乗員は1名のみ、50ccなので2ケツ出来ませんからね、そこは原付の法律が適用されてしまいます、しかし、運転時にヘルメットは不要です。


見ての通り乗降ドアは右側のみ、左側にドアはありません、1人乗りに特化しているのでかなり割りきった造りになっています。というか、安全への配慮という面もあるそうです。
外装はFRP製、上記したとおり元々タケオカさんはFRP製の立体看板などを手掛けていたのが光岡自動車が依頼するきっかけでしたので。この材質のおかげで車両重量(乾燥)は160kg台とかなり軽量、50ccの4.5馬力でも最高時速は60km近くを出せるそうです。


内装、これはスクーターそのままなハンドルやアクセルとブレーキを備えたもの、モロに原付スクーターの延長線上な内装です。


こちらは現行の標準車の内装、ハンドルを装備し小さなダッシュボードやメーターを備え、アクセルやブレーキもフットペダル式になっています。
さて、昔は原付免許で運転できましたが、事故の多発により日本ではこういう50ccマイクロカーの運転に普通自動車免許が必要になり、手軽さを失ってこういうマイクロカーの生産販売から多数のメーカーが撤退、雨後の筍のように存在したマイクロカー達もそのほとんどが消滅してしまいました。
そんな中でタケオカさんも実は何度か儲けの少ない、下手したら赤字も出るような小型自動車部門を止めようとしたそうです、しかし現在に至っても止めなかった理由は・・・。

「タケオカさんが作ってくれないと、我々が移動できなくなる」

との声が多数寄せられたのです、これはいわゆる体にハンディキャップを持っている方々(つまり障がいがある方々)からの声でした。
そこで受注を受けて多品種・少量をオーダーメイドで生産する方式をとり、それによりあえてバーハンドルにしたり、手ブレーキ、手アクセル、左足ブレーキ、アクセル等、障がいの程度に応じて操作出来るマイクロカー作成を受けてくれます。そう、ハンディキャップを持つ人々の移動手段を確保するためという理由もあるのです。


【タケオカ自動車工芸は小さな自動車メーカーですが、需要は少なくても、1人ひとりに必要な車を造りたいという気持ちで、人と環境に優しい車をご提供できるよう、1台1台心を込めて手作りをしています】

これが現在の社是であり方針だそうです。






アビーは年式によって外装は様々なタイプがあります、シンプルな角目1灯だったり、一番下はスポーツタイプ?だったり全形式を網羅すると大変な事に・・・よって、アビークラシック以外の現行ラインナップの一部を(それでもかなり多い)。


LaLa(ララ)、これは私も道内の市内で数台見かけました。ちなみにこれは電気自動車で現在タケオカさんのメインの商品、鉛電池式(つまり通常のバッテリー方式)やリチウム電池式が選択できるそうです、一度の充電で鉛電池車で80km、リチウム電池車で120km走行可能、価格は鉛電池車で110万円からリチウムで160万円あたりです。


ミリュー、こちらはアビーの電気自動車バージョン、現在モーター回りの改良を行っているそうで生産ストップ中、一度の充電で50km走行可能だそうです。


T10、アビーから車体の拡大をした車両でこちらも電気自動車、現在ミリューと同じくモーター回りの改良で生産ストップ中とのこと、1人乗りですが車内の余裕がありペットの同乗が可能、一度の充電で45km走れるそうです。


ルーキー、こちらは現在生産販売は終了していますが、屋根付きの4輪電気式スクーターという扱い、これは原付免許で運転できるそうです。つまりシニアカーの拡大バージョンといった感じの車両ですね、ちなみにこれでも全部ではありません。
ちなみに、排気量的には50cc扱いですが、要普通自動車免許な車両扱いなので、あの煩わしい30km制限や二段階右折はありません(原付免許で運転できる4輪スクーターであるルーキーを除く、ルーキーは30km制限と二段階右折が適用となります)。


また、タケオカさんはいわゆる特装車両(遊園地や動物園内を走ってるような車両)の製作も行っています、マイクロバスなんかも対象です。
基本的に現在は、海外からの受注と輸出がメインになっていて、元々こういうマイクロカーを受け入れていた欧州や各アジア方面への輸出がメイン業務だそうで、各国で小型電気自動車の評価は高いそうです、その仕様地に合わせた車両造りも行っています。主力は電気自動車に移行したので、環境に対する評価も高いのです。

さて、中古なんですが・・・一般的な中古車市場ではほとんど流通していません。基本的には某オクとか地元の掲示板とかがメインになります。安い物で10万円台(から)、高くても60万円あたりですね、ただ、そのタマ数は非常に少ない(そもそも大量生産が前提ではない)ので、福祉車両に近い扱いです。程度?、この手の掲示板系統の車両が良いわけは・・・新車をおすすめします。










昔は原付免許で運転できたマイクロカー、しかし法改正により普通自動車免許が必要となり手軽さが失われ人気は下火に、沢山あったメーカーや車両が撤退や廃業で姿を消す中、同じくマイクロカーの生産から撤退しようとしたのですが、体にハンディキャップを持つ人々からの嘆願に応え生産を継続、そして、世界的な環境やエコ志向の波に乗り海外からも高い評価受けている車、それがタケオカ自動車工芸アビーです。

所有するなら?、と、その前にいくつかの注意点を。

タケオカさんは専門の販売チャンネルを持っていません(問い合わせや見積りは本社で可能ですが)、車も販売している街の整備工場さんとか、バイク屋さんなどが窓口とのことですが、全てのそういう店舗が取扱いをしてくれる訳ではないので事前によく調べて問い合わせることが必要です。また、車両の扱いは250cc以下のバイクに近いので車検は必要ありませんが、定期的な整備は必要ですし故障時には対応できる(してくれる)整備工場さんやバイク屋さんは非常に少ないそうです(というか特殊車両なのでできない)、むしろ断られることが多いとか。
よって、最低でも基本的な点検や整備が自分でできないと所有は厳しいとのこと。まして電気自動車なら尚更ですね。兎に角販売と整備を請け負ってくれるお店探しからになります。

それでも!ならば




VWバス風に塗装したアビー、これ可愛くないですか?、マフラーとかエンジンチューンは無理(原付チューンの手法で出来なくは無いらしいが自分でできないと厳しい)だけど、こういう外装や塗装で可愛くしたりするのはアリかなと。ホイールは10インチのものが流用できる模様、リヤにゼンマイの巻き器を付けてるのも居ますし、スバル360風の顔面にしているのも居たりオーブンにしたりとカスタムも様々です。
現行なら、ララをリフトアップして乗るのも良さげ、ちょっとクロカン風な見た目ですし。
ただ、見ての通りでほぼオーダーメイドな車ですから、納期はかなりかかるとのこと、手元にあればこの上ない良きオモチャになってくれそうですが。
Posted at 2023/05/04 15:18:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 好きな車 | クルマ

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