たまには国産50ccスクーターから行きますか。
はい、スズ菌からの・・・w
【SUZUKI Hi】
「スズキ ハイ」です。
1985年、この頃は50ccスクーターもパワーウォーズの時代でした。
そんな中スズ菌が発表したのが
ハイです・・・なんて【変態】チックなカラーリングなんだろうか・・・w。
スペック、2サイクル単気筒強制空冷、排気量49cc、最高出力6.5馬力です。このエンジン何気に前方吸気、後方排気というレーシーなレイアウトだったりします。
しかし強烈な色だなぁw、ちゃんと他にも
普通な色もありますからご安心を・・・
いや、やっぱ目が痛いわこれw
このスクーター、特筆すべきはその軽さ、乾燥重量で48kg!(装備重量でも53kgほど)とかなり軽いんです。
だからなのかTVCMキャラクターには軽~~い人を採用していました・・・明石家さんまさん。
足もとのフロアから車体の後端にかけて跳ね上がったようなラインが特徴の「ハイヒップ・シェイプ」と呼ばれたデザイン、はい、ここもハイなんです。
メーター回り、右はスピードメーター、左は一見タコメーターに見えますが違いまして、オイル量や各種警告灯などが配置されています。
シートの前側・・・お股の前あたりに荷掛フックも、バッグや買い物袋などを引っかけるためです。
こんな軽い車体に6.5馬力のハイパワーですから、フロントが浮くこと浮くことw。何気に大ウイリー養成ギプスなスクーターだったりします。発進でアクセルを開けすぎたらウイリーしてテールを割ったとか、下手をするとバク転したなんて話がゴロゴロしておりますよ。
そして、このハイはカラーバリエーションも多くて。
パーソンズカラー、パーソンズ懐かしいな。
コナ・ウインズカラー、飲み物だったような?(誰か教えてください)、なんかホンダのクレージュタクトを思い出す。
この頃のスズ菌と言えばのウォルターウルフカラーも、いや、カタログ、あんたその格好でスクーターに乗るのかよ?と激しくツッコみたくなるw。
まあ、後年の通常のカタログもこんな感じだったんですが・・・何だよ誰だよこの物憂げな二人はw。
裏を返せば迷走していたとも言えるんですけどね。そもそもスズ菌はこの頃は「蘭ねーちゃん」とか「薔薇」(族)とか他にも沢山スクーターの種類がありましたし、スクーター戦国時代でしたから(カワサ菌:えっ?そうなの?)w。
そして翌年には
さらに走りに磨きをかけた「Hi-R」も発売
フロントブレーキがシングルディスク化されたり、リヤサスペンションの強化やフロントサスペンションにはANDF装備・・・いわゆるアンチノーズダイブ機構ですね、つまり害悪装備を強制追加w。フロントがポンポン浮くのにフロントを強化って・・・オイっ!w。
そしてリヤ回りに注目、小さな(申し訳程度の)リヤウイングも装備・・・意味あるのかなこれw。まあ、ウォルターウルフカラーの時点で装備していたんですけどね。
そして通常のハイにも更なるカラバリ展開が。
シックな装い!ハイ-MONO!
レーシーなワークスカラーを身に纏ったハイ-レーシングカラー!
黒く塗れ!ハイ-B・Bブラック!・・・お前ただ黒くしただけじゃねーのか?w、通常型にも黒があったでしょ?。
ちなみにこれらは本体価格が1万円アップに・・・いい商売してるなスズ菌w。
とまあこのようにハイ一族は増えて行ったのです。
1986年まで生産され、1987年からは
「Hi-Up」(ハイアップ)へと進化、スペックに大きな変化はありませんが・・・
いや、ハイアップ・・・お前中身(と、外装の一部は)アドレスだろ?w(こちらも1987年発売)。
さらに追加で
ハイアップRも登場、最高出力が7馬力の大台に乗りました。
まあ、アドレスにも7馬力のアドレスチューンが出たのでそれの流用なんですが。
要はハイアップはアドレスの廉価版的な位置付けになったのです。なんだかんだでハイアップは1995年あたりまで販売されていたそうです。ご存知の通りアドレスは姿形や排気量は違えど今も存在していますが。
販売面ではメインターゲットである主婦層からは・・・正直敬遠されたそうですが(竿立ちウイリーマシーンだしw)、いわゆる当時の小僧っ子からは歓迎されました、価格も通常型は10万円ちょっと(当時)と安めでバイト頑張れば買えましたからね、峠のゼロハンヒザ擦り小僧達からは愛されていました。アップのほうも1990年代後半までの各地でのスクーターレースでは常連だったそうです。
さて、中古市場・・・わからないなぁ。
峠で酷使されて転けてバキバキなのとか、ヤンキー仕様でローダウンされてエンジンコールバンボー(いや、ビービーかな)切ってエンジンがくたびれたのとかで程度の良いのが少ないそうで、ほとんどが某オクで流通しています。バイク屋さんにあるのは稀です。
ハイアップはたまに出てきますが20万円あたりと相場は上がっていますね。アップのほうが無難かなと思います。
♪生まれた時から調子がいい~♪と軽~いノリで登場、比較的に安価で高出力でしかも軽量な車体、アクセルをラフに開けばフロントが天をつく特性から主婦層には怖がられてしまいましたが、当時の小僧っ子には安くて買いやすくて速いぞと人気に。そのことから峠やミニサーキットでは常連に、そんなハイパフォーマンスなスクーターが・・・
スズキ ハイです(はい?)。
所有するなら?、初期のハイRを入手して、ウォルターウルフカラーの外装にしたいかな・・・革ツナギは着ませんけどねw。
チャンバー装着と80ccへのボアアップで小型登録して・・・30km制限とか二段階右折なんてウザいですからね。
改造例、これ良いなぁ。ローダウン化されていますが適度な感じだし、チャンバーは多分ノーマルかな?。スイングアームのロング化(でいいのかな?)とか太いタイヤを履けるようにされていますね。これならノーマルの竿立ち癖(ウイリー癖)が軽減されて乗りやすいかもしれませんね。
私も長年見ていませんね、見かけたら最高にハイ!ってヤツな感じの手厚い保護が必要かと思われます。久しぶりに見てみたい&乗ってみたい(で、発進ウイリーからの大転倒をかましそうですがw)。
Posted at 2023/11/17 17:19:05 | |
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