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2024年02月09日

好きな車(゚ー゚*

今回も超高級かつハイパーなスポーツカーで行きます。


某「ジャンケンお金配りオジサン」のところに「アストンマーティン・ヴァルキリー」が納車(3億5千万円?1155馬力、現行のフォーミュラーカー並みに速いとか)されたそうですし・・・それが私と何の関係があるんだよw。
今回は上記のアストンマーティンと同じくエゲレス(ブリカス禁止w)から、超有名な名門F1コンストラクターが造った、初めてのロードゴーイングカー(市販車)。

【McLaren F1】
「マクラーレン F1」です。


ちなみに普通に「マクラーレンF1」で検索するとこういうのばかり出てきますw、「マクラーレンF1市販車」で検索したほうがいいです。
F1コンストラクターとしてのマクラーレンは1963年ブルース・マクラーレン氏によって設立された名門ですが。実はフォーミュラーカーレースのみでなく一部ル・マンやパリダカやアメリカのインディレースなどにも参戦、フォーミュラーカーレースでは自社で造ったシャシーに他のメーカーのエンジンを載せてブルース自身がハンドルを握って参戦したりもしていました、そう、彼はレーシングドライバーでもあったのです。
彼には夢があって




それはいつか自社生産の市販スポーツカーを造って販売するというもの。画像は1970年に造られた「マクラーレンM6GT」という名のプロトタイプカー、これをいつか市販する計画でしたが、ブルース氏はこのプロトタイプが完成した1970年にあるレースでの事故で他界してしまったのです。それでこれの市販の計画はご破算に、プロトタイプの4台が製作されただけでした。実はマクラーレンは案外早い時期から市販車を造ろうとしていたのです。このプロトタイプでル・マン24時間レースに参戦も考えていたとか。
その後は1980年に

こちら、M81フォードマスタングマクラーレン、こんなのも手掛けたりしていましたが自社製の市販車製作からは手を引いていました。


ちなみにこちらのダッジ バイパーもマクラーレンによるチューニング車両、世界でたった1台ですよ。
そして、時は流れて1989年にF1で多くの勝利を収めたマクラーレンの技術を反映した高性能な市販車を製作するために、1989年に市販車部門のマクラーレン・カーズを設立、世界最高のロードカーを造ることを目指して開発を開始。


途中、数台のプロトタイプを製作、このプロトタイプは事故や衝突安全試験に使用されたりで現存していません。
そして1992年のモナコにて


マクラーレン F1を発表しました。
スペック
水冷60度V型12気筒DOHC48バルブ、排気量6064cc、最高出力627馬力です。
まずはそのエンジンから。




排気量6000ccオーバーのV型12気筒DOHC48バルブ、過給無しのNAエンジンです。ヘッドカバーにBMWとM Powerの文字が、イギリス車ですがエンジンはMによるチューンのBMW製を搭載。まあ、マクラーレンはフォーミュラーカーレースでも様々なメーカーのエンジンを使っていますから。内部のバルブやボルト類もマグネシウムやらチタンなど様々な材質を、1gでも軽くそして強くと吟味して使用、V12エンジンながら単体で230kgほどの重量を達成。エンジンルームの内壁には16gの純金の金箔が貼られていまして、これは別にゴージャス狙いではなく、もっとも冷却効率の高い金属を使いたいという理由から、つまり性能追及からの必然だったそうです。マフラーの素材にはインコネルを使用、このエンジンをミッドシップレイアウトで搭載しています。
尚、搭載エンジンの選定に関しては他に様々な海外のメーカーにもオファーをしていて、日本はホンダといすゞにオファーをしたとか。ホンダはまあ解る、この時期F1レースで蜜月な関係でしたし、だからひょっとしたらヘッドカバーに「無限」の文字が入ったホンダ製V12のVTECエンジンになっていたかもしれない。しかし、ホンダはフォーミュラーカーにはこういうエンジンを造っていたけど、市販車用に大排気量のV型なんて造っていなかったわけで、量産はできないよと選考から外れたとか。で、なんでいすゞ?、これは多分ですけど


あまり知られていませんが、いすゞも1990年頃にF1やル・マンのレーシングカーに搭載できるレベルのP799WEというV型12気筒NAエンジンを開発していたんですよ、あくまで試験用としてですけどね。コレを使うつもりでオファーしたのかなと。マクラーレンF1の開発スタッフにはあのロータスから来たエンジニアも居たそうで、この頃いすゞとロータスはエラン(ジェミニエンジンのFFエランですね)とかいすゞ側はハンドリングバイロータスとかで繋がりがあったからその線かなぁと。詳細は不明ですが。


車体はカーボンファイバー製で部分的に一体成形構造、さらにアルミハニカムをサンドして部分補強、市販車のボディに初めてカーボンを使用した車です。
そのおかげで全長×全幅×全高がそれぞれ4290×1820×1140mmのサイズですが乾燥重量で1100kg台と軽量です、案外小ぶりな車体ですけどね。そして、600馬力を越える大出力をしっかりとかつしなやかに受け止めます。
ちなみに純正の車載工具まで軽くするために材質がチタニウム製なんだとか。


車速感応式の小ぶりなリヤウイングも装備、通常は格納されていますが、車速が上がると段階的にせり上がります。
サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン、実はこれホンダの初代NSXを参考にして設計されたそうです。ダンパーは専用設計のビルシュタイン製を装備、かなり軽量に製作されているとか。ブレーキはイタリアのブレンボと協力して開発、市販車としては初めてのF1カーと同じタイプの一体鋳造のアルミニウム製4ピストンキャリパー、ベンチレーテッドディスクを組み合わせています。ハンドブレーキキャリパーもアルミニウム製でブレンボによって専用開発されたもの。

さて、この車の最大の特徴とも言える内装なんですが。







おわかりいただけただろうか・・・

まず、この車の乗車定員は3名です。普通こういうミッドシップの車は2名、つまり2シーター(まあ、無理矢理な2by2の4シーターもいますけど)なんですが。マクラーレンF1は「3シーター」なんですよ。つまりドライバーズシートは車体の真ん中のレイアウトなんです。その左右の斜め後方に助手席があります。まさにフォーミュラーカーのようにドライバーは車体のど真ん中に着座するんです。これはマクラーレン内ではかなり昔から考えられていたレイアウトだそうでそれを実現、ただし、乗り降りは結構大変で、まずサイドシルを跨いで更に運転席の左右に鎮座しているセンター(じゃないけど)コンソールを跨がなければなりません。




ですので、左右のドアはいわゆるシザーズドアで、ルーフの一部も乗り降りで頭が当たらないように上に開きます。マクラーレン内ではディヘドラルドアと呼称していて現行モデルにも踏襲されています。センター配置の3シーターもですが。


開くドアやパネルを全開放した状態、左右ドアがルーフの部分までかなり広く開くのが理解できるかと。そして、リヤ回りのサイドパネルもなんか開いているんですが。


拡大図、これ実はトランクルームなんですよ。上の画像で通常トランクになりそうなフロントボンネット内は正直冷却系などの補機類でギチギチ、リヤはミッドシップレイアウトですから言わずもがな。じゃあどこに荷物を積むの?、そのためのサイドトランクなんです。容量は少ないですが一応左右にあるから小荷物ぐらいなら入るそうです。尚、トランスミッションは6MTのみでATはありません。
ちなみにサウンドシステムは日本のケンウッドが担当していて専用品のカーオーディオシステムを装備、このとおり1990年代の車ですがかなり斬新な機構を持ち、操作系はスパルタンな感じですが、専用サウンドシステムがあったり3人がわりと快適に乗れたりと快適性も考慮されているんです。
発表後から受注開始、発注したオーナー達の手に納車されたのはだいたい2年後だったとか、お値段は当時の日本円だと1億8000万円ほど、高いですが実はこれバーゲンプライスでして、マクラーレン的には造れば造るほど赤字だったそうです。まあ、公道を走れるフォーミュラーカーと言っても過言ではない車ですから。この通常型と言われる車両は64台を生産販売、そう、世界でたったの64台しかいないのです。日本にも2~3台ほどオーダーした方がいたらしい。
他にも特別仕様的な車両もいまして。


こちらはハイダウンフォースキットと呼ばれるエアロパーツを装備した車両で8台の製作、ハイダウンフォースキットはフロントスプリッターや大型のリヤウイングなどのパーツで構成され、後期生産車ではメーカーオプションで装着できました。




LM(ル・マン)
1995年のル・マン24時間レースでの優勝を記念して造られたモデル。エンジンがチューニングされていて約680馬力まで出力向上の他、レースモデルであるGTR同様のフロントスプリッターやリアウイングなどのエアロパーツを装備しています。重量は約1,062kgとさらに軽量化されていて、サウンドシステムや防音などの快適装備は一切撤去、車内にはドライバーと乗客の会話のためヘッドホンが備えられています。つまり防音材がレスなので車内は非常にうるさいのです。こちらは6台ほどが生産販売されたとか。




GT
ル・マン参戦のためのホモロゲーション取得のために製作、全長や全幅が100mm以上拡大されたワイドボディになっており、当初1台だけの製作でしたが後に通常型を改造した2台も製作、合計3台が生産されました。


GTR
上記のGTをベースにしてさらに内装を剥いだりして軽量化、ロールゲージ装着やレギュレーションに合わせて排気量(5990ccほどにダウン)を調整したり馬力も600馬力に落としたり、空力の見直しや一部車両は車体後部の延長(ロングテールと呼ばれています)なども施され、サーキット走行専用で公道走行は不可なモデル。つまりレース用で28台ほど製作されました。このGTRで様々なレースにも参戦しており


こちらのGTRは1995年のル・マン24時間レースに参戦、なんと総合優勝を果たしております。他にも日本のJGTCに参戦した車両もいて仏恥義理の優勝、レースでも速い車だったのです。
1998年まで生産されて、レース用も含めた総生産台数は106台ほど、そう、マクラーレンF1はかなりの希少車なんですよ。


その後マクラーレンはメルセデス・ベンツと共同でメルセデス・ベンツSLRマクラーレンを造ったり。 


社名をマクラーレン オートモーティブに変えてからマクラーレンMP4を製作、現在も


570GTや他にも色々と生産販売しています。これらもいずれ紹介します。
















イギリスの名門F1コンストラクターを立ち上げた創始者ブルース・マクラーレンが描いた夢、それは自社生産の市販車を生産販売すること。夢半ばでブルース氏は他界し一度は潰えたんですが、その後フォーミュラーカーの技術を盛り込んだ究極の市販車を造る目標を掲げて復活、その走りはまさに究極で、小改造でル・マンを制するほどの実力を持った路上のフォーミュラーマシーン、それがマクラーレンF1です。

さて・・・・中古市場・・・


はい、あるわけがない!w
通常型で全世界64台ほどで希少すぎるのです。仮に売り物が出たらもうオークション行きです。だから所有なんて㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉、仮に所有できたとしてもネジ1本イジれない車ですね。


こちらの画像のマクラーレンF1、実はかつて日本にあったものでして、走行距離390kmほどで雨天未使用、管理された屋内での保管という超極上車、海外でオークションにかけられたのですが、その最終落札価格はなんと・・・・


¥2'200'000'000!(/ロ゜)/


弐拾弐億円の落札価格となりました・・・他の車両もだいたい10億は軽く越えているそうです。それぐらい希少な車なんですよマクラーレンF1って。
ちなみに、マクラーレンではこのF1の整備を請負う事業をやっていまして、フルレストアに近い重整備はもちろん、後の仕様であるGTやル・マンなどに近づける改造も請負っているそうです。金額はいくらかかるのやら?。
余談、海外のあるイベントでサーキットでマクラーレンF1を走らせていたら、石か何かでフロントウインドーが破損、当然修理でマクラーレン行きに、交換にかかった総金額は500万円オーバーだったそうです・・・㍉㍉。
なんでも、フロントウインドーは画像を見るとわかりますが非常に広くて、しかもドライバーはそのセンターに座るレイアウトなので、かなり特殊な紫外線をカットするガラスが使用されており、お値段も高額だし修理となると1枚からの造り直しになるそうです。
やはりこういうハイパーカーの維持管理って、大富豪じゃないと㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉㍉(しつこい)なんですなぁ。
一度でいいからお目にかかりたい車であります。
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Posted at 2024/02/09 17:05:14

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