今回は久々ドイツ人投げっぱなしジャーマンスープレックス。
バハリアの風をあなたに。
【BMW R75/5(6)】
「バイエリッシュ モトーレン ヴェルケ R75/5(6)」ですあえて長ったらしくしてみました。
(BMWとは「バイエリッシュ モトーレン ヴェルケ」の略称ですよ、訳すと「バイエルン発動機」)
さて、BMWのR75と言えば。
こちらの側車とMG34(機関銃)が付いた「鉄の軍馬」をイメージする方が多いかと。以前こちらでも取り上げています、確かにこれもR75なんですけど、今回のは戦後に作られた、ある意味BMWのバイクを救ったバイクです。
こちらがBMW R75/5です。
まず、スペック。
空冷4サイクルOHV水平対向2気筒、排気量745cc、最高出力50馬力です。
1969年~73年の間で生産販売されました。
その少し前の頃から、欧州のバイク市場は「生活必需品としてのバイク」から、「一部の趣味人のためのバイク」になる過渡期だったのです。
そして、生活必需品としてのバイクは価格が安くて高性能な日本製バイクがとって変わるようになり、市場はジリジリと縮小の一途でした。
この事から、BMWとしても四輪車をメインに据えて二輪車の生産を縮小・・・いや、いっそのこと二輪車の生産開発は止めて二輪車から撤退してしまおうという議論がなされたんだそうです。
議論の末に、引き続きバイクの生産を続ける事が決まり、そのために全く新しいシリーズのバイクを開発することになりました。
この75/5は、これまでのボクサーツインをベースにしていたものの、更なる耐久性向上のために細部を煮詰め直して変更点も多数。電装の6Vから12V化、更に当時としては高級装備のセルモーターをつけて、消えかけていたBMW製二輪車を再び復活させた救世主なのです。
つまり、これが無ければ、もしくは作る決断が成されなければ、BMW製のバイクは今は無かったのかもしれませんね。
しかしまあ、一部の趣味人のための高級バイクメーカーとしてのスタートもこれから始まったと、言えるのかもですけど。
その後スペックは変わらずで、1975年からギアが5速になって、ディスクブレーキが付いたモデルが
これ、R75/6です。
この無骨な感じが好きでしてね。
しかし若い方は「何?、このとっつぁんバイク」と思われるかもですが、まあ、ありがちなクラウザーのパニアケースとか付けちゃうとそうなりますが。
これをいわゆる「カフェレーサー」風の文法でイジると・・・。
こんなになったり。
これなんかバッテリーレスにして(キックスタートもできるので)、リアはモノサスですぜ!!。
うおぉぉ~!!これ、滅茶苦茶カッコええ!!。
古い英国製バイクのカフェとはまた違った、無骨な渋さが・・・あると思いますっ!!(吟じます?)。
さて、中古市場。
5は100万円台から、6は安いものなら85万円あたりからあるんです!!。
カフェの本場である古い英国製だと、庶民の味方(だった)トライアンフのボンネビルあたりだと300万近くとか行きますからね。
つまり、英国製カフェより少し新し目のバイクで、渋いカフェレーサーを作るなら5とか6は狙い目なのですよ。
ん?、改造費用?、そりゃもう軽~く3桁行きますよ。パーツは当然ワンオフ物になりますから。
ただ300万近くのバイクに3桁かけるよりかは・・・安く作れて国産カフェより「本物」の雰囲気が味わえますよね。
このロケットカウル付きいいなぁ。先立つ物?、ありません!!(豪語!!)。
先立つ不幸ならあるかもですけどw。 一寸先はなんとやらですからね。
Posted at 2016/09/08 23:46:18 | |
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