
今回、クルマの話題は皆無です。ミニカーですらも登場しません。
そのため、みんカラを見ている9割9分の方には、ためにならない話だと思います。
X68000ZというX68000をエミュレートしたミニパソコンが発売されましたが、アップデートにてハードディスクが実装されたものの、本物からデータを引っ張ってくる必要があり、約25年ぶりに本物を起動してみましたが、当初は簡単に終えると思っていましたが、想像以上に手がかかってしまいました。その顛末を今回記載します。
うちは、何かしていると頻繁に父から電話がかかってきます。通販で買ってくれや、買い物の依頼、風呂に連れて行け、どうでもいい話などです。
重たいディスプレイを運んでいる際に、その電話がかかってきてしまいました。家族は基本、僕がいる時は電話を取らないので、僕が無理してでも取らなければなりません。延々と鳴り続ける電話に気を取られ、蓋が開いているのに気づかず、扉に挟んで、蓋を閉めるパーツを吹き飛ばしてしまいました…。
父からの電話を取ると、ほんといつものどうでもいい話でした。
製造元のSHARPでは、これだけ年数が経っていると交換パーツなどないので、蓋は開きっぱなしです…。
棚を片付けて、X68000を配置しました。小さく白いのがX68000Zです。
X68000の周辺機器として、ハードディスクとMOドライブを外付けするのですが、今でいうUSB接続の前の時代の技術であるSCSI規格で接続です。
ただ、このSCSIは、端子の大きさが6種類ぐらいあって、変換コネクターを駆使して、繋げたのはいいのですが、全長5.0m以上になってしまいました…。
このSCSIは全長3.0m以内が推奨ですので、データ転送できない恐れがあります。部屋を探索して、短くできるケーブルを探し出すしかありません。
まずは、本体が正常に起動するかですね。純正のシステムディスクを入れて起動してみますが、
ディスプレイには『エラーが発生しました。リセットしてください』の文字が出るだけで、ディスクを認識していません。
僕のX68000には、トグルスイッチを付け、通常10MHz起動を17MHz起動できるクロック改造をしてあります。ただ、この17MHzだと、ディスクアクセスしなくなる不具合があるので、もしかしたらトグルスイッチが17MHzに入っているのかもと、本体を開けてみました。
ところがスイッチは10Mhzモードでした。
もしかしたら、マウスが接続されていないからではと思ったのです。
DOS/Vパソコンでは、接続されていないと起動しないことがあったからです。
ところが、このマウスが見つからず、朝から休日の丸1日かけて、夜にようやく発見。X68000Zが発売された今年、
新旧のマウスを比較するため、引っ張り出していたのです。
その際にあろうことか、トミカの箱に入れていたんですよね…これが原因で発見できずにいました。中身はトミカだと思い込んでいましたので…。
さあ、これで起動できると思い、マウス繋ぎましたが、駄目でした…。
教えてもらい思いだしたOPT1キーを押しながらのディスクでの起動も駄目でした。MIDIボード取り外しても同様。
このボードのところの金属板で皆さんよく怪我したものです。
もしかしたらと思い、カバーを閉める際にトグルスイッチが17MHz高速モードに入っていたようで、ディスクを読まなかったと判明。
10MHzに戻し、起動確認です。マシンは断線等で死んでいなくて良かったです。
ただこのままでは、本体内の電池が切れていて、ハードディスクから起動できないので、電池を交換して、SRAMに起動ディスクの順番を書き込む必要があります。電池はCR2450。底面にあるのですが、外すのがやっかい。背面から見て右カバーをスライドして開けて、4つのコネクターを外し、
後ろ側にもネジ1個固定あります。
左カバーはコネクター1個。
あとは底のネジを回せば外れます。カバーの接合部脆くなって、割れてしまいますね。仕方ないです。
底の基盤は3箇所ビスを回せば底部の鉄板が外れます。
マウスの探索の最中、CD-ROMドライブと共に最盛期、X68000を3台所有していたので大量のケーブルが発掘されました。おかげで変換ケーブルなしで、SCSIのケーブル長さの問題は解決しました。後はハードディスクが生きているかですね。
AMAZONで注文した電池ホルダーと電池が届きましたが、電動工具を発掘した際に、両方とも余分に在庫があり、余計な買い物でした。どうやら、過去にX68000の電池を交換したらしいです。
電池ホルダー取付け。3箇所ビスを外して、裏から旧電池を固定している3箇所のハンダを除去(表の方からもハンダ除去)。
電池を撤去し、新電池ホルダーを抜いできた穴2か所(2か所ともプラスなのでどちらか)に取り付けて、
裏からハンダで固定して完了です。
組み立てた後は、
OPT1キー押さなくてもディスクからの起動を確認。
SCSI機器のNoをHD0、MO1で設定、
システムディスクのswitch.x起動。
メモリ最大12M、BOOTをSCSI0、SRAMをPROGRAMにしたところ、Human68Kの文字後進展せず。原因を1個1個確認するしかないですね。
の記憶ではSCSI機器の最後にはターミナルを付ける必要だと思い込んでいたけど、それを外した途端、正常に起動できました。
ハードディスクが四半世紀電源入れることなくても生きているのは驚かされます。
試しに、ザナドゥを起動。
僕の作ったゲームは黒歴史なので、フォーマットします。
本体は復活できたものの、15インチ純正ディスプレイだと、老眼で文字の識別が厳しいと感じたことから、15kHz、24kHz、31kHzにも見切れなく対応するという情報があり、中古を購入することにしました。
ディスプレイが届くも、全く映りませんでした…。
信号が全くいっていません。
考えられるは変換コネクター。就職した頃、何を血迷ったのか、マッキントッシュを購入していました。マック用なら見た目、コネクターが同じでも、配線が異なるので駄目なはず。
サンワサプライAD-D15NEで映るツイートあるけど、オスメス逆でAD-HD15NEKですね。駄目もとで注文します。駄目なら線を切ってハンダ付けかな…。
ディスプレイの変換アダプタ届きました。
サンワサプライ・AD-HD15NEの変換コネクタで無事画面が映りました。
やはり、変換コネクターが昔持っていたマック用だったのが原因でした。
上下はファンクションも映って問題ないですが、右に画面の1/4程もっていかれているので、switch.x等で調整してみようと思います。
switch.xは水平位置調整に無関係で、
モニターの設定で水平位置や周波数調整しても移動範囲が僅かで端まで映らなかったのですが、
画面設定のリセットを何度かやってみたところ、正常に収まりました。
ワイド表示なので
4:3にして純正アスペクト比に。X68000でDELL P2314Htは使えることが判明です。
次にCD-ROMの設置、キーボードの延長ケーブル、MIDIですね。
女神転生のサントラ収録時に、ファミコン10台を同時演奏させたのをヒントに僕のはCM-32L+CM-32P+CM-64です。CM-64はカードで音色拡張できましたが、カードが出てくるかですね。市販ゲームはこのカード未対応です。
キーボード延長ケーブルだと思い込んでいたのがPS/2延長ケーブルで駄目でした。
CD-ROMの読み取りは、X68000 のディスクマガジン電脳倶楽部で試してみようと思います。
CD-ROMドライブがD、Fドライブの仮想ドライブ扱いになって重複しているけど、読み込めることから、あまり深く考えないことに。
MOドライブはEドライブでSUSIE。CONFIG.SYS開くと、パラメーター設定されていて、もう当時の記憶もないので、いつかSUSIEのドキュメントに巡り合うまで保留ですね。
RolandのCM-32L、CM-32P、CM-64を発掘しましたが、アダプターが何故か1個しか発見できませんでした。
せっかく3台のPHONEを繋げられるプラグも出てきましたが、現状、CM-641台で繋げるしかありません。動作確認はまた今度ですね。
休日の昼から晩までケーブル探索でしたが、結局見つからず。X68000用キーボード延長ケーブルは、エレコム・KEY-X6815とロワスがあり廃盤。
このminiDIN・7pinは、AV用とも中のレイアウトが違い使えないんですよね。
通販mobile-accessory-netにて、3,500円と高めですが、注文してみます。
昔は、千円以下で買えたんですよね…。
(その2)に続きます。