『
栄光のル・マン』 (原題:Le Mans)は、1971年に公開されたアメリカのカーアクション映画です。
映画に詳しくない私でも、“クルマ好き”の端くれ。スティーブ・マックイーンが主役で実際のル・マン24時間レースにカメラを持ち込んで撮影した映画というくらいは知っています。しかし、タイトルだけ知っていて見た事は無かったので、今回初めて見たのですが…
喋ンねぇなぁ(爆)
ミュルサンヌ(ル・マン24時間レースの公道部分)のストレートをマックイーンが愛車のナロー・ポルシェ911で走る場面から映画が始まり、サーキットへ向かう群衆を映した後、レース決勝前の準備からフランス国旗が振られてスタート、最初のドライバー交代してパドック(ピット裏の通路)を歩いている時に、知人の女性に声を掛けた「やあ」。ここまで40分間、セリフ無し(爆) ナレーション的意味合いを持ったサーキットの場内放送はあり、ドライバー(出演者)がメカニックに一言二言会話している雰囲気は映していましたが、最初のセリフは40分後の「やあ」。「あれ?これ、もしかして、このまま“サイレント”で通すのかな」と思ったら、突然「やあ」。逆にビックリしました。「やっぱ、喋るんだ」って… (^_^;
それ以降も、全体的にセリフは少ないです。レースをコース外から映した映像と車載映像と並走した映像。たまに、ドライバーの顔のアップ。“顔”ったって、ヘルメットを被って防炎のマスクをしているから、映っているのは“目”だけですからねー “目”やわずかばかり映る顔の表情でドライバーの心情を演じる…のは、サーキットを走った事のある人や自動車レースが好きな人だったらわかるかもしれませんが、一般の人に伝わるかどうかと思いながら見ていたのですが、案の定、ウィキペディアによると、興行的には失敗したそうです。終いにゃ、「マックイーンのホームムービー」と言われたとか (^_^;)
でも、かなりレースやクルマに拘った映像や物語の構成は、当時のモータースポーツファンの支持は得たようで(そりゃそうだろう。てか、それしかないし)、そういった面では、今見ても十分面白いと思います。
話しは違うのですが、CS放送で50年代、60年代、70年代…と各年代のル・マン24時間レースを見る機会があったのですが、「これ、どこのコーナーだろう」と、よく映るんだけれどどこかわからない場所がありました。そこは、エッセ(エス・テルトルージュ)という公道区間に入る手前のS字コーナー。なんでわからなかったのかというと…観客が一昔前のWRCばりにコースに鈴生りになって見ているので景色が分からなかったのです。まるで“人間ガードレール”。そりゃ、観客も死ぬわ(苦笑) それから、年代を追うごとにコースと観客の間のスペースが広がっていって、今のような広いグラベル(安全地帯)になっていました。
人々の“死”に対する捉え方が今よりもかなり“ドライ”だったのかなと思いますし、ドライバーも“覚悟”して臨んでいるのだと思います。
今の、安全を最優先に取り組む時代に生まれて良かったと、心から思います (^◇^;
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Posted at
2016/12/19 00:23:53