喜んでいるワケではありません。
ホントはね、カタナ(GSX1100S)が欲しかったんですよ。
(ホントのホントに欲しかったのは、GSX1100ESですけれどね~ ホントに・笑)
物心がついてバイクという乗り物に興味が出た時から、ずっとカタナが好きです。高校、大学と授業中にノートの片隅にずっとカタナの絵を書いていました。
でも、自分でカタナに乗ろうとは思っていませんでした。「乗ろうと思わなかった」のではなくて、「自分は乗ってはいけないバイク」だと思っていました。
カタナに乗れるのは、バイクを手足のように操る事が出来て、ネジ一本からバイクを組み立てることができる、そういう“本物”のバイク乗りが乗るバイクで、私のようなヘタレが乗っちゃいけないと思っていました。(今でも思っていますケド。) でも、いつの日か“本物”のバイク乗りになってカタナに乗ろうと誓ったのでした。
でも、結局ヘタレなので、ヘタレのまま20年過ごし、カタナに乗る事を諦めていました。
しかし、40歳の節目にこれからの人生を考えた時に、カタナには申し訳ないけれど、バイク人生に悔いを残したくないと思い、
バイク屋さんにカタナを探してもらうことにしました。
でも、
諦めました。
「カタナに乗る」とは別の目標に「サーキット・ジムカーナをやる」という目標を立てたのですが、「カタナに乗って、サーキット・ジムカーナをやる」事への不安が日に日に積もってきたんです。
カタナは、デザインこそ現代でも通じると思っていますが、中身は1980年代そのまま。そんなバイクをヘタレな私がまともに走らせることができるのだろうか…
カタナでサーキット走行を楽しんでいる人がいる事は知っています。でも、やっぱり、それなりのウデがあり、それなりに仕上げられての事。もちろん、そういう人たちは、今までに相当の情熱を持って苦労をされて来られての事は承知しています。しかし、自分に置き換えてみると、その苦労を今から背負うのには時間が無い。モータースポーツを楽しむのには、金銭的、身体能力的に考えて、あと10年だと思っています。また、車両本体を買うのに精一杯の甲斐性無しの私には、とてもそこから仕上げる資金を調達することができない…
サーキット等を走った時に乗りこなすことができず、「やっぱりカタナはダメよね」と言われるのが、カタナに申しわけ無い…
もちろん、「カタナを買う!」と決めた時には、そういう苦労や状況も熟考した上で、それでも長年の夢だったカタナに乗る事で腹をくくったのですが…
夢は夢のままで…
ヘタレはヘタレのままで…
バンディットは、予算内で購入できて、ノーマルでもスポーツ性があるので追加の資金が不要だろうということで選択しました。
年式が新しいのでメカトラブル等も無く、安心して“走り”に集中できるだろうと思い選択しました。
10人が9人「カタナよりバンディットの方が良い」と言います。
もちろん、デザインも含めて気に入って選択し購入し、私自身「バンディットを選んで良かった」と思っています。しかし、カタナ(夢)を捨てた事と絡まって打算的に、消極的に選択したという気持ちが心の奥の方に引っ掛かっています。
初めてバイクを買った(爆)のですが、嬉しさ半分、情けなさ半分です...
Posted at 2011/03/03 23:19:41 | |
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