高知県大豊町で開催された、『おおとよヒルクライム2019』に参加してきました。
ここ数年で各地で開催されるようになった「ヒルクライム」競技。「四国でもやってないかなー」と探してみると、2017年から高知県大豊町にあるキャンプ場「ゆとりすとパークおおとよ」への道路を使用したヒルクライムが開催されていました。
「ヒルクライム」って、「公道の峠道を閉鎖して行われるタイムアタック」と漠然と理解していましたが、JAF公認ラリー競技の“スペシャルステージラリー”に準拠して開催されているんですね。(イベントによっては違う場合もあると思います。また、本イベントも、JAF公認と非公認を併催していると聞きました。)
私はサーキットやジムカーナではそこそこ走ってきましたが、ラリーは未知の領域です。でも、せっかく思いついたので、新しい扉を開けてみる事にしました (^_^;)
未知の領域なので勝手が分かりません。特別規則書には、「参加確認受付:8:30~」とあります。が、特別規則書を下に読み進めていくと、「コース試走、午前7時から8時30分の間コース内を自由に走行できる。(交通規則順守)」と書かれてます。
「ん? どゆこと?」
受け付けをする前って事は、勝手に試走しろって事? 競技会本部(受付)とサービスパーク(競技車駐車場)は、国道から競技コースを通った先の公園だから(これについては後述)、駐車場に向かう関係車と試走中の競技車とギャラリーの車が混走するって事? まあ、“交通規則順守”だから、混走しても問題無いのか…な。と、頭の中は「?????」の状態でしたが、一応、試走の30分前の6時30分にサービスパークに着くように向かいました。
過去2年間の競技区間だった、国道から「ゆとりすとパークおおとよ」へ向かう峠道を、交通規則を順守して、全開走行をイメージしながら上って行きました。(これも後述)
見事な雲海です。前日までの予報では降水確率が50%近くあり雨天走行を覚悟していましたが、なんとか天気は持ちそうです (^_^)b
サービスパークで荷物を降ろして、朝食に買ったパンを食べていると、準備をしていた競技車がぞろぞろと競技会本部前に集まってきました。「あ、試走に行くんだな」と、慌てて車に乗り込み、列の後ろに付いて行きます。サービスパークになっている第一駐車場(仮称)を出て峠道をくだr…すぐ下の第二駐車場(仮称)へ誘導されています。「第二駐車場(仮称)に集合して、それから下りるんだな」と思って進むと、車列は、駐車場奥から林道に進んで行っています。。。
え゛~~~~~ 騙された~~~~~ (>_<)
いや、おかしいなとは思ったんですよ。主催者様の案内のホームページに「今年はコースを延長して」とあったので、昨年の国道から公園へ向かうコースは「ゴールは行き止まりだし、スタート地点より下には民家があるし、どういう風に延長したんだろう」と思ってました。
こういう事だったのかー
動画投稿サイトで公開されている昨年までの車載映像とグーグルのストリートビューで、“脳内レッキ”は完璧だったのにー
やられた― (爆)
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…気を取り直して、試走します (^_^;)
舗装されてはいますが、山を切り崩したような、ガチでマジの林道です。林道というよりか、山頂にある風力発電装置の工事や管理の為に作られた作業道のようで、「リアル”裏山サーキット”じゃん。」(@バリバリ伝説)
試走を2往復したところで、皆さんが切り上げていたので、釣られて私も試走を終了しました。試走の時間1時間半をずっと走ってもよいみたいでしたが。
取り敢えず覚えたのは、
○前半は3速、後半は2速ホールドでいく。2速に落とすコーナーを間違えない事。
○2速のコーナーは、回り込んでいるけれどR(曲率)が一定。
○2速のコーナーは、路面が濡れているので注意。
このくらいかな(笑) “騙し”のコーナー(複合コーナー)が無いので、安心して“対症療法”で行きましょう (^_^;)
ブリーフィングでは、大豊町長さんの挨拶がありました。自治体の方の挨拶があるのは、ラリーらしくて気分が盛り上がりますね。(私だけですか・笑) 公道を使うラリーは、地元の理解と協力があってこそ。感謝すると共に、協力を得る為に奔走された主催者様にも感謝です m(_ _)m
てことで、競技開始です。
私のゼッケンは41番。重複エントリーを含めた81台を二組に分けた、一組目の最後の出走です。
スタートは一台ずつ、1分間隔で走り出します。列の最後に並び少しずつ前に車を進めていると、否応無しに緊張してきます。ここでジムカーナだと、コース図とにらめっこして、ギリギリまでコースを覚えようとするのですが、今日は“対症療法”ですし(笑) 「コースを忘れるかも」という緊張感はありませんが、何せ「未知の領域」ですから、ちゃんと走れるのか、これからどうなるのか、不安で一杯でした。
自分の番になり、30秒前、15秒前の提示。スタートランプが一つづつ点灯し、全点灯!
すみません。少しフライングしてました (-_-;) (本当は、右側の5個の赤ランプが消灯=左側の青ランプが点灯してからスタートです。)
走り出したら、フロントガラスが曇りだしたので、慌てて風量を全開にしてます(笑) (風向はフロントガラス向きにしていたようです。偶然?)
2速から3速にシフトアップして、あとは、迫ってくるコーナーを、アクセルオフと軽いブレーキで駆け抜けていきます。
何の事ないギャップですが、ハンドルを、コーナーの頂点から戻すタイミングと重なったのか、車体が振られて、ビビりました (>_<)
ここから山側へ。2速に落とします。
ここから先は、路面が濡れている所があるので、乾いた所を走るか、
全面濡れている時は、ペースを落として走りました。
「あれ。あんな所にもオフィシャルがいるなぁ」と、見ていたら、
突っ込み過ぎた上に、唯一の複合コーナー(スプーン状)に対処できず、ちょっとヤバかったです。
色々ありましたが、無事にゴール。
タイムは、2分49秒70でした。
事情により私の後ろに1台出走していて、その車がゴールしてから、一組目の全車で一緒にコースを下り、サービスパークへ向かいます。一組目の車が全て降りたら、二組目のスタートです。
サービスパークに到着してから2回目の出走まで、1時間。弁当を食べてたら、案外とのんびりしているヒマはありませんでした。
二本目は、80台近くが走った事による熱で路面が乾いている事を願い、より踏んでいくように心掛ける事にしました。あ、それと、よそ見をしない事と(爆)
二本目は、映像でどうぞ。
音量を上げて耳を澄ますと、2速のコーナーはずっとスキール音がしてます(照)
二本目のタイムは、2分43秒30でした。
ヒルクライムは、二本のタイムの合計で順位が決定されます。(そういえば、ラリーも、トータルタイムで競いますよね。)私は、5分33秒00で、クラス10位でした ( ^o^)//パチパチ
頂いた記念盾です。
地元の方のココロがこもったこの盾は、いい思い出になります (^_^)
無事に二本走り終える事ができました。(家に帰るまでが“遠足”ですけれど・笑) 全体で見ても、車両トラブルはあったようですが、クラッシュが無く、路面もドライで走れて、良かったと思います。コースが昨年と変わったのは、ビックリしましたけれど(笑)
大豊町の皆さん、主催者様、大会スポンサー様。楽しいイベントをありがとうございました。次回開催されることがあれば、是非参加したいと思います。
いつも以上の“長文”にお付き合いいただき、ありがとうございました m(_ _)m
P.S.
新コースについて。
とても良いコースだと思います。“林道”と言っても、舗装が新しく、道幅も広いので走りやすかったです。“山側”の勾配がキツイので、馬力の低い車だと印象が違うかもしれませんが、勾配がある分アクセルオフで減速するし、複合コーナーが無いのでミスを起こしにくく、安全かなと思いました。
また、通過交通を遮断する必要が無いので、開催しやすいなとも思いました。
ただ、一つ気になったのは、ギャラリーに来られた方の見所が無くなった事です。実際、出場関係者以外で来られた方は、早々に帰られているのを多く見ました。コースの位置的に仕方がないとは思いますが、せっかく来られたのだから、走る所を見たいでしょうし… “案”が無い事は無いのですが、主催者様がこれ以上手間を増やすのも大変でしょうし… 難しいトコロですね (-_-;)
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2019年12月10日追記
主催者様が作成した動画が公開されました。
開始時間の指定ができないので、手動でどうぞ。30分40秒頃です。
「西部警察かっ!」ってくらいのタイヤのスキール音と車体のロールが、イイ感じです(笑)