『
暴走パニック 大激突』は、1976年に公開された日本映画です。
「大激突」という題名と「カーチェイス」という説明に、70年代の日本のカーチェイスってどんなんだろうと興味を持ち、見てみました。
映画冒頭のクレジットで私が知っている人俳優は、渡瀬恒彦さんと川谷拓三さんと小林稔侍さんだけでした。三人だけでも名前を知っている自分が凄いと思いましたけれど(笑) 渡瀬恒彦さんは、最初名前が出てこず、「誰だろう、顔は見覚えがあるんだけれどなぁ」と考えながら見ていて、やっと思い出しました。思い出すと確かに面影があります。川谷拓三さんは、どう見ても拓三さんでした(爆) 稔侍さんは…最後までわからなかったです。ストーリーの序盤で亡くなるのでじっくり観察できなかったのもありますが、今、ウィキペディアでキャスト欄を見ていて、「あの人が稔侍さんだったのか」と思うくらい、全然わからなかったです。ちなみに、監督は深作欣二さんです。深作欣二監督の名前くらいは知っていますが、監督で映画を見るかどうか決めるほど“映画通”ではないです (^_^;
えっと…コメディですか?(苦笑)
ストーリーは、本編とサブ・ストーリーが2本。サブ・ストーリーの一つは拓三さんがメインの“お色気”系。もう一つはネット・スラング(?)で言うところの“やらないか”系(爆) 「えっ。この時代にも“やらないか”なのか」とドキドキ(!)していたら、まあ、少し違う方向にはなって、このサブ・ストーリーは完結。結局、本編に関係ないじゃんと思っていたら、最後に、うすーく、本当にうすーく掛けてきました。拓三さんのほうのサブ・ストーリーも、本編にはほぼ関係の無いストーリで、結局「なんだったんだろう」とモヤモヤが残ったのですが、おっぱいが何度も見られたので…モヤモヤが残りました(色)
本編の方は、渡瀬さんと稔侍さんがコンビを組んで銀行強盗を繰り返して逃走中にカーチェイスが…無い。稔侍さんが走って逃走中に車に轢かれて亡くなり(走ってかよ)、稔侍さんのお兄さん(室田日出男さん)が分け前欲しさに執拗に追いかけるのと警官の拓三さんが追跡するのを、女性と一緒にクラウンのハードトップで逃げるさまは、“
アメリカン・ニューシネマ”のようで刹那的な悲しさを感じたのですが…ラストの、お待たせしました“カーチェイス”!
なげーよ(爆)
長いのはべつにいいのですが、渡瀬さんを追いかけていた室田さんと拓三さんが運転する車にぶつけられた車がこの二人を捕まえようと追いかけて来ていて、みんなで広場をぐるぐる回るだけという…どうやって収拾をつけるのか、見ているこちらが心配になりました(爆)
ウィキペディアによると、この映画は日本初の“カーチェイス映画”だそうで、映画会社が『
バニシング in 60』を見て、「こんな映画を作れ」と命令を出した作った映画だそうです。でも、映画前半の銀行強盗から女性と逃げる辺りは『
ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』にイメージは近いかな。後半のカーチェイスは『バニシング in 60』っぽいと言えばぽいですけれど。そして最後の広場でのカーチェイスは…ドリフのコントかな (^◇^;) まあ、“日本初のカーチェイス映画”ですし、当時は凄い事だったんだと思います。
それよりも、先ほど「“アメリカン・ニューシネマ”のようで」と書きましたが、そうなんですよ。エンディングが近づくにつれて、ドキドキしながら見ていましたが、まさかの“テロップ締め”(爆) ま、二人は(とりあえずは)幸せになったようで、ホッとしました(笑)
映画本編はそれなりに楽しめましたが、それ以上に、出ている車や映っている車が、リアル“ノスタルジック・ヒーロー”なので、そちらも見ていて楽しかったです。これを見たかったのが、実は一番の理由ですしね (^-^)
Posted at 2016/09/22 00:57:02 | |
トラックバック(0) |
映画/テレビ | 音楽/映画/テレビ