
毎回の事ですが、一応断っておきます。
私の日記は自分の記憶の整理ですから細かい事が多くだらだら長いだけで、ここに足を運んでくださる皆様にとってははどうでも良い事が殆どです。
特に今日の日記は顕著に表れていますのでご容赦ください。
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11月に入ってからは快晴の日が多く、野駆けには恰好の日和が続いている。
文化の日を挟んだ三連休ともなればいずこも人と車で溢れかえるであろうから、混雑嫌い故に自宅に籠り自堕落な時間を過ごしてしまった。
混雑を避ける上でも金曜に野駆けに出掛け、翌日は衣類や靴などの汚れを落としてからたっぷりと昼寝をすることを理想とするが、折悪しく週初めに発生したトラブルの後始末に追われてしまい、職場放棄の機会を逸してしまった。
ならば今週にはと思い、野駆け先を、乗鞍岳(もしくは上高地乗鞍スーパー林道・野麦峠)、伊吹山(もしくは伊吹山ドライブウェイ)、木曽駒ケ岳、北八ヶ岳方面に絞り込み、これらの何れかとすることにした。
考えあぐねた末、

燕山荘から見た雲海に浮かぶ八ヶ岳から、逆に北アルプスを愛でるのもよかろう。
万事須らく、物事を一方向から見るだけでは判断を見誤るを信条としているのだから。
湿度が低く晴天続きの今ならきっと叶うはず。
まずは、某ツアー会社から”日帰り登山ができる百名山の一つ”として企画される蓼科山を調べると、確かに日帰りは可能だが山頂の小屋が三連休で小屋仕舞いとのこと。360度の展望が魅力とのことだが、小屋が営業を終了しているのであれば日本百名山暖簾を埋めることは叶わず、それに用足しにも難儀するであろうから来シーズに回す。
ならばと北横岳をと考えてみたが、北横岳に出掛けるのであればついでに回りたいところがあるためにこのプランも今回は見送る。
となれば、残されたプランは一つ。
雷雲の近づく気配が濃厚で撤退したあの地を再び訪れ、当初のプランを完遂するのが道理というものであろう。
快晴の日がこれだけ続くとこの先の天候が気になるところだが、天気の予報と実況を見比べるべく、白駒池駐車場と青苔荘のライブカメラに何気なくアクセスしたところ衝撃の知らせが目に飛び込んできた。
なんとメルヘン街道が14日(木)から冬季通行止めに入るとのこと。これは一大事!。
致し方なく混雑覚悟で今日出掛けたのだった。
実は昨日の土曜に出掛けたかったのだが、前夜の帰りが遅かったこともあり目覚めたのが8時過ぎ。
急いで準備してでかけても現地到着は昼頃になるであろう。日が高い季節ならまだしも、今の季節ではヘッドランプの世話になるのは必至であるから、翌朝の汚れ落としと昼寝は諦め今日出掛けることにしたのだった。
4時45分に目覚め恐る恐るカーテンの隙間から外に目をやると、まだ夜の帳が下りたままながらも、雲は見当たらず今日一日晴天に恵まれる予感がする。
夏の季節には太陽が顔を出している時刻、窓ガラスを伝ってくる冷気も相まって季節の移ろいを感じる。
ルーテシアのヘッドライトがまだ映える5時45分に出発し、現地に到着したのは9時5分と久しぶりの3時間超のロングドライブ。
工事のための片側交互通行ヵ所も含めて一切の渋滞もなく、快調に走りカーボンカスを燃やし切ることができ、ルーテシアも喜んでくれたのではないだろうか。
飯田を過ぎると、右手に赤石山脈がくっきりと見え、雪をいだいている山もある。
北八ヶ岳にも期待が膨らむ。
駒ヶ根ICに差しかかかり左手に見えるは木曽駒ケ岳(実際には見えないが)、山の天辺まで雲一つなく実にクリアで美しい。
透明感があり深みのある写真を撮られる同県在住のお方の作品を観ているようだ。
「よし予定変更。ここで降りて木曽駒に登ろう! そうして、地元の某氏に声をかければ飛んで来てくれるに違いない。」と邪な考えが一瞬よぎったのだが、低速車を追い抜きにかかっていたところで、追い越し車線から出口へ横っ飛びすることは無理な相談だった。
今にして思えば、伊那ICで降りて花街道経由で戻れば呼び出すまでもなかったのに誠に残念である。
期待に膨らむ北八ヶ岳であったが、立ち寄った諏訪SAから北八ヶ岳方面に目をやると

頭上に雲がかかっているではないか。糠喜びに終わってしまうのだろうか。
前回は高速を降りてからの通勤渋滞に巻き込まれてしまったが、今回は渋滞もなく快調にメルヘン街道を駆け上がることができた。
ただ、追いついた先行車三台がウィンカーを出すことなく揃って進行したものだから、後をついていたら街道から逸脱するという凡ミスを犯してしまった。
思い起こせば「あと〇〇メートルを斜め右です」とかなんとか聞こえていたようにも思うけれども、聞く耳もたない性格が災いしたようだ。
ミスを犯した地点は概ね理解しているが、メルヘン街道は左に逸れる箇所はないのに、あの時何故ついて行ってしまったのだろう?
Uターンが嫌いな性格故、感を頼りに騒音をまき散らしながらも、ソロリソロリと別荘地内を通過し無事に街道に戻ることができたが痛恨のタイムロス。
それにしても素敵な別荘の多いこと。時既に遅しだけれど、この蓼科に別荘を持てる身分になってみたいものだ。
この季節は別荘に滞在していないのか、数頭のグループで鹿があちこちで朝食を食んでいるのには驚いた。
燕の時はカモシカ二頭と沢山の猿に遭遇したけれど、蓼科の別荘地帯は鹿の生息域のようだ。
自然の中で野生のシカに出逢ったのは今回が初めてかもしれない。
帰りには街道まで彼らが出ていた。彼らの生活圏を通らせてもらっている思いで運転しなければならない街道であることを知ったのは今回の収穫であった。
凡ミスのせいで計画より5分遅れの九時五分に駐車場に到着すると、SAから見えた雲はすっかり消え去り最高の一日になりそうだ。
登山届けを提出し、いざ行かん。