後に続くかもしれない若干名の方に向けて「FPへの道」(そんな大層な話じゃないけれどσ^_^;)をここいら辺でまとめておこうと思います。
順番は逆になりますが、まずは結果発表編から。
受検日からひと月ちょい経った3/4(金)に合否発表がありました。
結果通知が郵送されてきますが待ちきれない場合はFP協会のHPから合否結果を確認することができます。確認するためには、受検番号、カナ氏名、西暦生年月日を入力しますから試験が終わっても受検票は捨てずに取っておきましょう。
結果はこのような内容で通知されます。
発表日に合否結果を書面で郵送されるそうで、我が家には9日(水)に届きました。
二つ折厳禁の封書の中には
このような技能検定合格証書と、「CFP・AFPをめざすためのライセンスガイド」、「さらなるスキルアップをあなたに」の案内が同封されています。
そしてこのような結果通知書が同封されていました。
合否結果に加えて、学科、実技の点数、学科に至っては各科目ごとの点数が記載されています。国家資格の技能検定試験結果でこのように点数を通知してくれるのは珍しいのではないでしょうか。受検当日の夕方(17時だったと思います)には模範解答がFP協会のホームページで発表されますからその日のうちに間違えた問題、点数を確認できますが、マークシートへの記載ミスなどもあり得ることですからこうやって通知されるのはありがたいことです。
FP3級では、
学科は60問出題され1問1点の60点満点で36点が合格点、実技は20問出題され1問5点の100点満点で60点が合格点です。
学科では前半の30問(1科目5問で6科目)が◯X問題、後半の30問(1科目5問で6科目)は三択問題です。私は読解力が乏しいことに思い込みの強い性格が相まって◯X問題が苦手です。
3問の間違いは全て◯X問題です。試験後に落ち着いて読み返せば「あっ!!(◎_◎;)」と冷や汗が出る思いです。30分で解答を終え退出可能時間までの30分を見直しに使ったにもかかわらずこの結果は情けなくなります。
間違えた問題の一つを例示しますと
・夫が生計を一にする妻に係る確定拠出年金の個人年金の掛金を負担した場合、その負担した掛金は、夫に掛かる所得税の小規模企業共済等掛金控除の対象となる。
に対して◯を答えてしまいました。子供の分の国民年金を親が支払った時と一瞬ごっちゃになったのでしょうか。
小規模企業共済等掛金控除の対象となる確定拠出年金の掛金や小規模企業共済の掛金は、加入者本人の口座から引き落とされる仕組みだったはずですから、仕組み上、夫が負担したとは言えませんからXですね。問題を冷静に読み解けば分かるだろうに、緊張していないつもりでもやはり出だしは冷静さを欠いていたのかもしれません。
午後の実技試験は、計算問題や、穴埋め問題が多く問題数の割には時間がかかります。ただ、計算問題の計算結果や、穴埋め問題の答えの組み合わせなどの候補が3つありこの中から選ぶ形ですから無記入でと言うことはありません。FP2級の実技では計算結果を解答用紙に直接記入する問題がいくつかありますから当てずっぽうで答えるのは難しいかも知れません。
実技では一問間違えましたが、これも読み返せば情けなくなります。
間違えた問題は「2021年分の所得税における総所得金額として正しいものはどれか」旨の問題で選択肢には
1.210万円
2.250万円
3.260万円
とあります。資料には
・アルバイト収入:50万円
・老齢厚生年金 :320万円
更に、給与所得控除額の速算表と公的年金控除額の速算表を提示してくれていますから計算は簡単なはずでした。
アルバイト収入50万は所得控除後の所得で見れば0円ですから、総所得金額の対象は老齢厚生年金のみと言う基本さえ押さえておけば....
老齢厚生年金の所得額を正しく算出しているのに、これにどうして50万円を加算したのだろう?
免許証紛失事件の影響で気もそぞろだったのでしょうか?
FP3級の出題範囲は広いものの基本的な問題が殆どですから、金融機関に勤務されいる方や不動産に携わっている方は基礎ができているでしょうから、独学でひと月も勉強すれば余裕で合格できる試験レベルではないでしょうか。私のように全く縁のない者でも2ヶ月あれば合格ラインに達するのではという印象を受けました。これを裏付けるデータを記録しておきます。
FP技能士試験は日本FP協会と金融財政事情研究会(以降、きんざい)の2団体で同日に実施されます。学科は共通ですが実技が異なります。
2022年1月の結果をそれぞれの団体から引用させてもらいますと、
●日本FP協会
___________________学科________________実技_________
・申込者数___52,015(29,924)___53,105(28,508)
・受検者数___39,495(23,270)___40,324(21,950)
・合格者数___34,364(17,240)___36,595(18,303)
・合格率_____87.01%(74.09%)__90.75%(83.38%)
( )内はコロナ前2019年1月のデータですが、受検する人がほぼ倍増しています。人気沸騰中の試験なのでしょうか? 安くない受検料を支払って受検しなかった人がこんなにも多いのには驚きですが、今回の合格率は90%ほどと如何に優しい問題だったかが分かります。
●きんざい
______________学科______実技A_____実技B________
・申込者数___33,644___14,541___20,858
・受検者数___23,175___11,874___13,177
・合格者数___14,490____6,311____5,209
・合格率_____62.52%___53.14%__39.53%
きんざいの実技Aは「個人資産相談業務」、実技Bは「保険顧客資産相談業務」のいずれか得意とする方で受検するようです。日本FP協会ときんざいを見比べると合格率に大きな開きがあります。午後はより専門性が求められばらつくとも考えられますが、学科は同じ問題と聞いていますから25%も開くとは驚きです。通信教育サイトの解説によると、きんざいは会社単位で申し込まれるのに対してFP協会は個人で申し込む人が多く、目的意識が異なるのが結果として現れているようだと解説されていました。
ちなみに、認定研修の提案書作成の際に分からないことがあり保険代理店に教えを請いましたが、その会社では一般職は3級、総合職は2級を取得することが必須とされおり強制的に受検させられるのだそうです。受検者数が多いのも頷けます。
データから読み取れることは、ヤル気さえあれば容易に合格できるのが3級と言うことではないでしょうか。
通信教育を開始してから4ヶ月が過ぎた今、合格を目標とするならば2級と言えども難易度のそう高い技能士試験ではない印象を持ちました。
5月試験の申込みが10日から始まりました。
実務経験が全くない私にはFP2級の受検資格がありませんから、FP3級に合格するか認定研修を修了するか、いずれかをクリアする必要があります。でも幸なことにこの4ヶ月で2つともクリアできましたので大手を振って申し込めます。
受検料8,700円をドブに捨てることがないよう、残りの2ヶ月ちょいを如何にヤル気を維持できるかが勝負の分かれ目でしょう。