
これは再訪時の為の記録と相棒への報告日記です。
昨日の重たい空とは打って変わり今日はなんという快晴なのだろう。
PLフィルターを通して見ているような青い空、こんなにも深みのある青い空はこれまで見たことがない。
(全てが格安スマートフォンで撮った写真だから色合いが今ひとつ😭)
遠くに雪を抱いた白山(だと思い込んでいる)や、二週前に北八ヶ岳から目にした御嶽山を反対側から見渡せる場所へ出掛けてきた。
三河地区の濃霧の影響で20分遅れでやってきた電車。余裕を持たせた計画だったのにタッチの差でバスに間に合わなかった。そこへタイミングよくやってきたタクシーで移動することにした。
目的地に到着すると、乗車予定だったバスから大勢の乗客が吐き出されているところだった。
届けは
ネットで提出済みだから300円の協力金を納め、ここから本日の苦行がスタートしたのだった。

道標では目的地まで6kmとあるから往復すると12km。

事前の調査では、タクシーなら途中まで通行できるとのことだったから、タクシーに乗ったついでにその旨をお願いすると、高齢の運転手さん曰く「バス停までしか行けないんですよ」とのこと。個人タクシーだったから、ゲートの鍵を与えられていないのかもしれない。
しかたなく石ころだらけの樹林帯を進む。

陽が入り込まず乾かないのだろう、濡れていてズルッとくることも多々あるから、足の置き場に注意して道幅を目いっぱい使って歩くこと20分、樹林帯を抜けて第1ポイントに到着する。

ドライレイヤーと長袖ベースレイヤーしか着ていないのに既に汗だくとなったから、半袖Tシャツに着替える。汗をたっぷりと吸った長袖はザックの背に掛けて天日干し。
元スキー場だった端を二合目に向かって進むが、陽を遮るものが何も無いから夏場は相当にキツイだろう。

登山口から一時間掛けて到着した三合目、ここには東屋と綺麗なトイレ(ここから山頂までトイレ無し)もあり休憩にはもってこいの場所。

ここまでは車道が通っているからタクシーで来れたら楽チンだったろうに.....
大して休憩したつもりは無いのに18分も滞在していた。休みすぎだな。
エネルギー補給し先へ進む。

三合目から30分ほど歩くと四合目に到着する。

木々の色付きを楽しめるのはここまでで、麓から三合目迄がピークのようだった。
紅葉狩りを楽しむのなら登山道ではなく車で山頂に向かうべきだろう。

四合目から徐々に急傾斜になり10分かからずにロッジ?が見えてくる。

ここが五合目で

多くの登山者がベンチで休んでいた。よく見ると途中で追い抜いていった若者たちも混ざっているではないか。
ここには自販機が設置してある。当然のごとく高価なジュースになるけれど、天然水に飽きていたこともあり、帰りに350mlのリンゴジュースを一気飲みした。美味かった!
(飲み干したペットボトルは持ち帰ること。一合目で処分できたけど)
休憩中の若者たちには混ざらずに先へ進む。

前にも若者の集団、ここは若者が多いところだな。しかも女性が多い。
ここまで来ると、この先がいかに急斜面かよく分かる。
直ぐ後ろの女性が「こんな急斜面だなんて聞いてないよ。でも来年立山に行くんだから頑張る」というようなことを言って、足速に追い抜いていった。
おいおい、そんなに早足でばてないのか? と思ったけれど、彼らは疲れを知らないのだろう。若いって素晴らしい!
他の若者たちもそうだったけれど、軽々と追い越され、でもそのうち追い付くの繰り返し。
おかげで多くの登山者の顔を覚えてしまった。

六合目に向かう途中に振り返ると鈴鹿山脈や琵琶湖が見渡せる。
五合目から程なくすると石積みの小屋が見えてくる。

避難小屋である。天候が急変したり、雷が襲ってきた時はここに逃げ込むのがいいだろうけど、そのような予報の日は行かなきゃいいだけ。いつでも行けるんだから。

写真では急勾配の度合いは伝わってこないけれど、避難小屋から先は直登しようとしたら両手も使って4本脚にしないと登れないであろうの勾配。
でも、登山道はジグザグだから二本脚で充分登れる。

七合目の近くだったろうか、来年立山に行くら頑張ると追い抜いて行った女性に再び追い抜かれてしばらくしたらちょっとした岩場で立ち往生していた。
同行の女性は岩場を登り終えたが、頑張る女性は「どうやってそっちに行けばいいの?」とどう脚を運んだら良いのか悩んでいるようだった。
同行者から応えが無かったので「その岩に右手を添えながら、そこを真っ直ぐ進めば大丈夫💕」と伝えると、意を決したように進み無事に通過。
「ホントだ! ありがとうございました♪」と頭を下げて再び足速に去って行った。
五合目を過ぎると、六合目、七合目、八合目の道標が直ぐにやってくる。
それだけ急勾配なのだろうけれど、七合目近くなると下ってくる登山者も増えてくる。
可愛い子が下ってきたので、行き違いで道を譲るために立ち止まっている時に思わず声をかけてしまった。
「凄いねえ〜💕」私
「うん、頑張ったから」女の子
「お爺ちゃんは頑張れないかな」私
「頑張ったからここまでこれたんでしょう」女の子
と叱られてしまった。女性に年齢を尋ねるのは失礼と言うけれど、勇気を出して尋ねてみたら、なんと五歳の女の子だった。
もう登りたく無いと泣き叫ぶ男の子が途中に居たけれど、貴女はスーパー女の子❣️
八合目、ここまで来ると急な登りはもう直ぐお終い。

九合目にあたる山頂台地に出て、平坦な周回道を右手に進みゴールの山頂に到着。
到着時刻は12:41分、ほぼ計画通りの3時間10分(参:山と高原地図では3時間50分)かけて山頂に立ったのだった。

標高差約1200m,6kmを登った割には以前のように息も絶え絶えと言うことは無く、自分のペースで登れるようになったのは成長の証と言うことだろう。ただ、問題は登ってきた道をピストンで無事に下れるかということ.....