
今日も一日猛烈に暑かった。サンバーを12ヶ月点検でディーラーに預けてその間にトゥインゴでマーチの試乗に行ってきた。
マーチのシートに腰をおろして最初に感じるのはやはりシートの貧弱さである。サイズが小さくて体がちょこんと乗っかっているような状態になる。後席はさらに悪くて座面が柔らかくしかも小さい(短い)ので体が前方にずり落ちるような状態になる。衝突時のサブマリン現象を防止できるのか心配になる。後席のヘッドレストは例によって首までしか届かなくてヘッドレストの意味をなしていない。室内スペースそのものは必要十分だし、トランクルームも実用的な広さがあるのだが、その広さをシートを薄く、小さくして稼ぎ出したように見える。
エンジンをかけて走り出す。K12マーチに比べると乗り心地やハンドリングは若干改善されている。特に後輪サスペンションのブッシュが撓みすぎる感触や直進安定性に難があること、および直進付近で微修正の操作をしたときのステアリングの反応が不自然なことは改善されていた。サスペンションがきっちりと高い精度で作動している感じはなかなか好ましい。
ただ、その「きっちり、かっちり」した感触は明らかに50キロ程度の低い速度域にターゲットを定めているようだ。路面の大きな不整による姿勢変化は大き目だし、ピッチングの収束も遅い。旋回するときに大きくロールしてから強めのアンダーステアを示し、フロントタイヤが早期に鳴き始めるなど、国産車では標準的なダルなハンドリングになっている。素早く切り返すとパワーアシストが切れて急に重くなるステアリングやダルなハンドリングからすると、動的性能にはあまり期待できなさそうだ。
フィット、ヴィッツ、デミオ等ライバルが多いコンパクトクラスでマーチがアピールできることといえば、実は、燃費と価格だけなのかもしれない。日産マーチというブランドに勝手な期待をしていた私はかなりがっかりしたというのが正直なところである。
運転日報(トゥインゴ)
天候:晴れ
積算走行距離:2235キロ
走行条件:市街地・郊外一般道
乗員:1~3名
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クルマ談義 | クルマ
Posted at
2010/08/08 20:15:00