Keiのブレーキ、どうも効きが悪いのでホイールを外して見てみた。
ブレーキディスクにパッドがきれいに当たっていないらしく、表面がザラザラしている。ブレーキパッドもピストン側が異常に減っていて、対向側はほとんど減っていない。キャリパーがうまく動いていないようだ。これは錆が原因と思われる。写真でパッドの裏のピストンの辺りにサビサビの物が挟まっているが、これは何なのだろう。原型がわからないくらい腐っている。
半年間放置するような使い方をずっとしていたために、ブレーキ周りのサビがとんでもないことになっている。長期間保管するには屋内の乾燥した環境に置かないと、問題が発生するようだ。ロサンゼルスのガレージにでも入れて置けば長く保管できるのかもしれないが、仙台でしかも雨ざらしでは駄目だ。
お約束のボディ錆も発生している。この車は以前吹き付けるタイプの防錆処理を施されているようだが、その防錆処理がひび割れ、隙間に入り込んだ水分がボディを腐らせ穴が開いている。この種の防錆処理は「しないよりマシ」程度の効果しかないと思う。メーカー製造の段階で、亜鉛メッキ鋼板を使うとか、接合部のシーリングをしっかりするとか、インナーフェンダーを設けてスクラッチと水分を防ぐなどの対策をしないと、後から吹き付けただけでは十分な防錆効果を得られない。
前のブログ記事で取り上げたヒッチメンバー付近の床下。スペアタイヤの下の床にストレスがかかり、裂けてしまっている。丈夫なフレーム様のものはなく、ペラペラな鉄板のプレスだから、無理もない。
車体にかかる負荷を受け止められるようなフレームはリアアクスルより後方には存在しない。床も壁もプレスされた鉄板1枚である。もともと牽引フックすら無くボディ後端にストレスがかかることは想定されていない。ヒッチメンバーを付けても、負荷は最小限にする必要がある。
この構造を見て、1980年頃までの軽自動車は、フロントも鉄板1枚のペラペラな構造だったのを思いだした。衝突試験なんて一部の海外メーカーしか積極的に宣伝していなかった頃の話。軽自動車はなおのこと、安全性は軽視されていた。今は(前面衝突に関しては)大分良くなっている。後突に関しては試験や基準がないが、あまりボディ後端に近いところには座らないほうがいいと思う。
Posted at 2021/08/25 17:45:29 | |
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