新型アクセラに試乗してきた。まず最初にMSアクセラを試す。極低速での乗り心地がずいぶん硬く、轍にひどくハンドルが取られる。排気音がボーボーと始終やかましいし、これを日常的に使う気にはなれない。動力性能や足回りの剛性感等は優れているのだが、もっと本格的なスポーツモデルでもしなやかな乗り心地の車もあるので、敢えてMSアクセラを選ぶ理由が見当たらない。強いて言えば、価格の割にはパフォーマンスが高いということか。
続いて、アイドリングストップ付きの2Lのセダンを試す。これはなかなか印象が良い。トルクフルなエンジンで軽やかに加速するし、「電動油圧」のパワステのフィールも良い。乗り心地も鋭い衝撃や振動はうまく遮断されており、大きな段差のバウンシングをゆったりと収束させる様はフランス車のようである。また、滑りやすい路面で急制動したときに、後方から車体を掴んで引っ張られるように安定サイドに振れるサスペンション設計は国産車ではなかなか見られないものだ。路面からのフィールを良く伝える正確なステアリング、よく練られたサスペンションのため、高速コーナリングでは思わず「気持ちいい~♪」という言葉が出るほどだ。話題のアイドリングストップは、私の運転では作動することが少なかった。エアコンやハンドル切れ角、ブレーキの踏み具合等いろいろ条件があるようで、一瞬ストップしてすぐに再始動することも多かった。
実際にアクセラを購入するとなると、アクセラの「位置づけ」が気になるところである。アクセラは車体設計ではかなり上のクラスに属すると感じるが、遮音性や質感の点では「大衆車」クラスである。デミオからの乗り換えでは「上級移行」したという感覚が少ないのだ。これは私に限った事情かもしれないが、MTが無いことも気になる。ATの2Lにすると燃費も相当低下しそうである。2LのディーゼルMTのモデルが出ればけっこう魅力的かもしれない。
運転日報(デミ夫)
天候:曇り 時々 雨
積算走行距離:23430キロ
走行条件:郊外一般道・市街地
乗員:1~5名
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Posted at 2009/06/21 20:44:13 | |
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