私はいつもハイブリッド車や電気自動車や諸々のエコカーに対して冷ややかなので(ディーゼルMT除く)、エミッションなんてどうでもいいと思っている化石のようなヤツだと思う人もいるかもしれない。が、実際はけっこう気にしているほうである。ただ、「エコエコ」唱えてムダな消費をさせたり廃棄物を増やしたり結果としてエコでない行動を煽る「エコ商法」にうんざりして、冷ややかな態度を取っているだけである。
で、
昨日の記事であるが、ベトナムのバイクのエンジン事情、調べれば調べるほど独特であることがわかってきた。昨日の記事で書いたことは一部間違いで、「タイのWAVE 110はベトナムではWAVE RSX 110FIとなっており、そのほかにベトナム独自仕様のWAVE RSX 110 と WAVE α(100cc)がある。タイのWAVE 125はベトナムではFUTURE 125 FIであり、そのほかにベトナム独自仕様のFUTURE 125もある」 のほうがより近い(正しいと言い切る自信がない。自分でも何を言っているのかよくわからないくらいなのだ)。
なんでこんなにエンジンバリエーションが多いのかというと、ベトナムでは他国に比べ排ガス規制のEURO3の導入が遅れており、現在はEURO2の基準を満たす車であれば問題なく販売することができるが、一方でベトナム政府はメーカーに自主的に排ガス基準を引き上げるよう要請しているからだ。それだけなら一斉にEURO3対応のエンジンに切り替わりそうなものだが、そこはベトナム、EURO2時代のキャブレター、触媒なしのエンジンなら10万円以下で買えるバイクが燃料噴射、触媒装備で15万円以上になってしまうと大衆にそっぽを向かれてしまうらしい。
労働者の月給が2万円くらいのベトナムで、バイクの値段が10万円から15万円になるというのは、日本でいえば100万円で買えた軽自動車がいきなり150万円になったようなものだ。「日本でもそうなってるよ」と突っ込まれそうだが、日本ではユーザーが怒らないように室内高を上げたりアイドリングストップ、自動ブレーキ、マイルドハイブリッド、CVTなどいろいろまぶしてある。でも、バイクにはアイドリングストップくらいしか無い。もともと簡素な機械なので誤魔化しようがないのである。
今でもベトナムで一番売れるのはWAVE αである。一番旧式なエンジンで、もちろんキャブレター、触媒なしである。レンタルバイク屋さんがイチオシなのもこのバイクである。確かに信頼性は高いかもしれないが、一応エコも気になる私としては、素直にアドバイスに従う気になれないでいる。
Posted at 2015/09/15 00:54:12 | |
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