今日で6月も終わり。ベトナムの暦では2,3,4月が春、5,6,7月が夏、8,9,10月が秋、11,12,1月が冬という四季があることになっている。そうすると、夏はあとひと月で終わることになるのだが、他国から来た私のような人間は暑い季節(4~10月)と暑くない季節(11~3月)の二季しかないように感じてしまう。
さて、前回の「数字で比べると」に続いて「写真で比べると」FUTUREとWINNERはどう違うか。それぞれの使い勝手を想像してみる。まだナンバーが付いていないので乗れないからあくまで想像上の使い勝手である(苦笑)。
まず気づくのは、FUTUREのシートが前のほうに伸びていることだ。シートの前端とハンドルとの距離が小さい。WINNERとの差は10センチ以上はあるだろう。これは、身長の小さいベトナム女性に配慮したもので、シートの前端にちょこんと腰かければなんとか乗ることができるのである。ステップも高い位置にあって、低身長の人でもちゃんとブレーキ、ギアの操作ができるように考えてある。停止するときはシートから降りて両足をつく。このやり方でかなり背の小さい人でも運転できるので、田舎では小学生がバイクを運転している光景をよく見かける。
WINNERのほうはモデルの性格上、低身長の女性のことまで考えなくてもよいという割り切りなのだろう。シートが全体に後方に置かれていてスポーティな印象を与える。ただ、三人乗りのときは困りそうである。ドライバーが前のほうに腰かけて三人分のスペースを作るのだが、WINNERはそれが難しそうである。
次に、車体の底部のあたりが違う。FUTUREは排気管の下にブレーキペダルの長いアームがあり、センタースタンドの取り付け部と合わせて地上高がずいぶん小さい。これは、ベトナムに多いダートで頻繁に路面に干渉することになる。特にブレーキペダルはブレーキを踏むとさらに下がるから、ブレーキを踏みつつギャップに突入するとブレーキペダルが「ガツッ」と路面に当たることがよくある。ブレーキべダルはやたら頑丈なプレスなので当たってもどうということはないが、それでも気になることは間違いない。
WINNERは後輪油圧ブレーキなので、ブレーキペダルは小さなもので、FUTUREのような両ステップをつなぐ鉄棒や出しゃばったセンタースタンドの取り付け部もない。最低地上高はFUTUREより3センチ程度大きく、ダートで干渉することは少なくなりそうだ。
また、これはデザイン上の特徴だが、前輪のフェンダーがFUTUREはテレスコピックフォークの上側にあるのに対し、WINNERは下側にある。これだけでWINNERはずいぶんとスポーティに見えるから不思議である。ロードスポーツモデルのデザインを連想するからだろうか。
ちなみに、写真からはわからないが、ホイールベースが長いにもかかわらず、WINNERのほうがFUTUREよりも小回りが利く。ステアリング切れ角が大きいのだろう。
早く来ないかなぁ、ナンバープレート・・・。
Posted at 2016/07/01 00:32:47 | |
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