追突事故のニュースが減らないな、衝突被害軽減ブレーキの装備が進んでいるのに、と思ったので、衝突被害軽減ブレーキが追突事故をどれだけ減少させるかのデータがないかと思い、
ある記事を見つけた。それによると、事故を半減させる効果があるようだ。「意外と」効果が薄いと感じる。某メーカーのCMでは0.3%まで減少するとのことだが、メーカー毎の違いもあるだろうし、事故に至った状況も様々だろうから、こんなもんだろうか。
あるいは、「被害軽減」ということに着目して、車両台数あたりの受傷事故(人身事故)件数を算出すると、また違った傾向が見えるのかもしれないが、日本ではちょっとした追突事故でも「むち打ち症」での被害申告がされることが多いので、「被害軽減」の効果は見えづらいかもしれない。効果がいかほどにせよ、衝突被害軽減ブレーキが無い旧型車については従来どおりのリスクがあるわけで、採算性の低さから使用年数がどんどん伸びているトラック・バス業界を中心に車両代替を促進する方策(古い車に重課税する、じゃなくて負担を軽減する方向で)が必要だと思う。
車両代替といえば、車両の電動化に対応することも課題だ。うちには軽トラックがあり、1日あたりの走行距離が100キロ、月に2500キロ、年間30000キロ走る。これをBEVにした場合の車両コストと燃料(電気)コストの関係はどうなるか、試算してみた。駆動方式の違い、EVの燃費(電費?)の予測、車両価格の予想など誤差が大きそうだが、一応の計算だ。
従来型のトラックの車両コストは、本体価格140万円だけだ。一方、EVトラックはまだ発売されていないが、予想価格は240万円とする。それに、充電コンセントの設置費用がかかる。うちは駐車場が建物から離れているので、配線工事費を含めて30万円を見込んでおく。合計270万円、差額は130万円である。
燃料等コストは、従来型でリッター10㎞、160円として年間480,000円だ。そこにオイル交換が5回で20,000円、合計500,000円である。BEVの電気消費は30kwh/dayと仮定する。すると、現状の電気料金で月間19,000円、年間228,000円だ。年間の差額は272,000円となった。電気自動車は燃料コストが安いイメージがあるが、意外と大したことない。いや、半額以下だから大したものなのか。3年間使って差額は816,000円だ。3年使っても50万円近くBEVのほうが負担が大きい。
3年使った後はリセールに出すか、継続使用か、ということになるが、継続使用の場合BEVはバッテリー交換が必要になる公算が大きい。バッテリー代は30万円程度と予想するが、これも負担増につながる。リセール価格の予想が難しいが、BEVだから車両価格の分だけリセールも良い、とはならない気がする。ガソリン車と同額と考えておく。
結論としては、BEV商用車の運用には導入コストとして130万円、全体で50万円余分にかかるということだ。近々否応なく導入することになりそうだが、その際には50万円分についての助成措置を期待したいところである。昨年の「自動車環境総合改善対策費補助金(事業用自動車における電動車の集中的導入支援)事業」では車両価格の4分の1が助成されたので、60万円であれば、BEVは10万円お得、という結論だ。まあ、よく考えられた補助金額といえそうだ。
備忘録がわりに記事にしておく。
Posted at 2023/05/20 10:24:39 | |
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