今日はいつもの社用車であるパルサーに戻った。昨日の記憶が鮮やかなうちに、シビックと比較してみる。
まず感じるのは、ボディ剛性が段違いなことだ。パルサーもシビックと同じく14万キロ走行車であるが、ボディはミシリともいわないし、フロアがブルブルと震えることもない。段差を越えてもステアリングコラムがブルンと揺れることもないのだ。新車時の価格は同じくらいなはずだが、パルサーのほうがはるかに高級車のように感じる。
次に、ステアリングに対する反応がダルでねっとりとしていて、ある意味大雑把なハンドリングであることに気づく。ただ、フロントが路面を執拗にとらえようとするので、アンダーステアは軽く、タックインも穏やかなので、いつもドライバーのコントロール下にあるという安心感は高い。このような性格はK11マーチと共通なものと感じられる。
おそらく、FF車の場合、フロントの接地性を高めるということが、操縦性を高める要になるのではないか。かつて「FFフロントミドシップ」という変わった設計の車に乗ったときも、フロント荷重が少なくて接地性が低いことからハチャメチャな操縦性だったのを思い出す。FF車の前輪は駆動と旋回の両方の役目を背負わされているから、しっかりしたサスペンションと大きな荷重で路面に押し付けてやらなければならない。操縦性に関する私の印象が非常に悪かったインスパイアもコロナプレミオも、高速で障害物を避けようとするとハンドル操作と無関係に車がまっすぐ行ってしまうようなところがあった。また、旋回中に段差に遭遇すると、前輪が弾んでフロントが逃げていってしまうこともあった。こういう車にはドライバーが信頼を寄せることができないのだ。FF車の場合、シャープで軽快なハンドリングにするよりも、鈍重でもフロントの限界が高い設定にしたほうが、はるかに運転しやすく安全である。
シビックとパルサーの比較試乗から、そんなことを考えさせられた。
運転日報(サンバー)
天候:曇り
積算走行距離:6479キロ
走行条件:郊外一般道
積載:100㎏未満
給油:41.62ℓ 単価:147円
満タン法燃費:15.5キロ/ℓ
Posted at 2007/12/28 22:37:41 | |
トラックバック(0) |
クルマ談義 | クルマ