灯油を満タン給油してきた。2000円近くとられて驚いた。たしか数年前は900円程度だったはずなのに・・・。うちにはエアコン(電気式ヒートポンプ)、電気式オイルヒータ(レトロなスチームのラジエターみたいなデザインのもの)、石油ストーブの三種類の暖房器具があるが、すぐに暖まる、接近して暖まることができる、人のいる場所をスポット的に暖めることができるという点で石油ストーブの優位性は揺るがず、高価な灯油を購入することにしたものである。
電気か石油かという点でいうと、今のようなエンジン付自動車はいつまで主流でいられるだろうか。EVは現に販売されていてちらほら見かけるし、FCVも量産化の目途が立ちそうだという。電源さえ安価で大容量のものが作れれば、変速機が要らないEVやFCVはうんと簡単な構造で作ることができ、ある時点から爆発的に普及するものと思われる。あと数年から十数年くらいだろうか。EV、FCVへの移行は地デジ移行のように半ば強制的に進められるだろうから、エンジン付自動車はその時点で実用品からコレクターズアイテムやアンティークへと社会的位置づけが変わることになるだろう。
自動車の社会的位置づけが変わるといえば、自動走行技術の開発もそのきっかけになりうる。自動走行車は技術的にはすでに実現されており、あとはインフラや法制度の調整を待つばかりになっている。自動車が完全に自動走行するようになれば、今までとはまったく違った自動車の利用法が広がることだろう。自動車は所有し運転するものではなく、必要なときに呼び寄せて利用し目的地で乗り捨てる運転手のいないタクシーのようなものになると思われる。一度自動走行車が普及しだせば、事故のリスクや高額な保険料、手動走行車を排斥する税制その他に抗して従来型の自動車を運転する人は一部のマニアだけになるに違いない。
そのような二つの大きな変化が起こったとき、「自家用車」や「車好き」というのは存続するのだろうか。しばしばサーキットなどにクラシックカーを持ち込んで運転を楽しめるような金持ちならいざしらず、一般の人は自動車には何の関心も払わなくなるかもしれない。あるいは、「鉄道マニア」のように自分で所有することも運転することもない対象を好きになる「車好き」として続いていくのだろうか。
いずれにしても、大金持ちでなく「鉄道マニア」でもない私はどこかで「車好き」を降りることになりそうである。そんな未来が待っていると思うと今発売される新型車に対する関心も低下しがちである。「いまのうち」で目いっぱい楽しむという手もありそうだが、40代というのはいろいろ忙しく、道楽に割ける時間に乏しい。そんなふうにネガティブに考えてしまうのは、めっきり秋めいてきた季候のせいなのだろう・・・。
カメを見てると和む・・・。
Posted at 2013/10/27 22:53:40 | |
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