
レンタカーのマークXを運転する機会があった。走行4万キロで新車時のコンディションよりは大分低下しているのかもしれないが、その乗り心地とハンドリングに衝撃を受けた。
まず、ハンドリングは例によって路面からの反力やインフォメーションをまったく伝えない上に遊びが大きいテレビゲームのような感触である。そのうえ、いつも足回りが遊んでいるようで直進しない。ふらふらと微妙に左右に流れるのだ。このハンドリングはマークXという車のイメージにまったく似つかわしくない。上質感や運転する楽しさとは無縁のものである。
また、乗り心地もすごい。道路の目地のように細かい凹凸はすべてブッシュの撓みによって吸収しているので、まるで泥田に足を突っ込んだように足回りがブヨブヨしている。ブッシュで逃がしてしまうとホイールのアライメントが狂ってまっすぐ走らない。ホイールと車体の関係がきちんと決まらないのでものすごく気持ち悪い。そのうえ、ブッシュの撓みを超えた大きな凹凸に出会うとゴツンと大きなショックを伝え、ボディが正直に揺すられる上にその収束も良くない。また、その瞬間にボディが「ミシッ」と軋むし「ドヨョョョン」と長い周期で共振することが剛性感を大いに損なっている。私流の乗り心地評価基準では100点満点中30点くらいしかつけられない。
これが150万円くらいの小型車ならそんなに驚かないかもしれないが、300万円近くするミドルクラスのセダンがこの乗り味ではまったく商品力が無いと思う。同じ300万円出すなら欧州の小型ハッチバックにしたほうがはるかに幸福になれると思う。
運転日報(トゥインゴ)
天候:晴れ
積算走行距離:3247キロ
走行条件:郊外一般道
乗員:1~3名
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Posted at
2010/08/23 22:34:16