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イイね!
2010年09月20日

ESC標準化で心配なこと

ESC標準化で心配なこと  ESCの効果を検証するために、よく「エルクテスト」が利用される。直線路を走行中に目の前にヘラジカ(住まいの地域に合わせてスカンク・イノシシ・猫・狸などに適宜読み替えてほしい)が出現、急ハンドルで対向車線に逃げたら対向車が来て、再び急ハンドルで元の車線に戻るということを想定したテストである。
 この「エルクテスト」、なんだか無理やり感あふれる状況設定なのだが、このテスト方法が採られるのには訳がある。自動車には、ある一定の間隔でS字急カーブを切るとスピンしたり横転したりと非常に不安定になるという特性がある。そして、「エルクテスト」は車がもっともスピン、横転しやすい状況を意図的に作り出す、意地悪なテストだということだ。
 このように、「エルクテスト」の条件では車がスピン・横転しやすいということは自動車設計者なら当然知っていることで、そのような悪条件でも容易にスピン・横転して「欠陥車」のレッテルを貼られることがないよう(そのような「欠陥車騒動」も実在する)、設計の際には十分配慮している。
 ESCは、「エルクテスト」でスピン・横転が起こる確率を大幅に低減することができる。

 それは大きく安全に寄与することなのだが、コストダウンに極めて熱心なメーカーが「ESCのおかげでスピン・横転することはないのだから、サスペンションやタイヤが少々プアでも大丈夫」と判断しやしないかというのが、私の心配ごとである。サスペンションやタイヤがプアだから、なんでもない状況で頻繁にESCが作動するという本末転倒なモデルがスタンダードになりはしないか、とても心配になってきた。

運転日報(トゥインゴ)

天候:曇り のち 雨
積算走行距離:5760キロ
走行条件:郊外一般道
乗員:1名


なかのひと

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Posted at 2010/09/20 21:01:14

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この記事へのコメント

2010年9月20日 21:34
こんばんは~( ̄▽ ̄)/

危惧するのは、わかりますね。

結局、限界を超えた時のための補助機能なのに、それに頼って利幅をあげるために品質を落として限界を低くしてしまう可能性があるってことですよね。

そういう本末転倒は、やめてもらいたいですよね~。
コメントへの返答
2010年9月20日 23:16
こんばんは。

そうです。そういうことを懸念しているんです。だって、普段のメーカーの姿勢を見ていたら、「ESC標準化のコストを価格に転嫁したらユーザーの理解を得られない。他の部分でコストダウンして従前の価格を維持すべし」ということになりそうな気がするんです。
2010年9月20日 23:17
車と腕が相応でない人も多いのかな?

やっぱり自分だと足を交換して・・・となります。
出来れば冬に雪ドリして車の限界把握でも
雨の日の林道でもいいけどね。

正直ABSもまったく要らない訳ではないけど
要らないですね。
コメントへの返答
2010年9月20日 23:51
 滑りやすい路面でドリフト(?)して車のコントロール技術を磨くことはけっこう役に立つと思います。

 ABSは雪やダートの上で制動距離が伸びるという弱点があります。ABSだけの装備では不十分でESC装備が必要なワケをわかりやすく説明している動画がありましたのでアップします。
2010年9月20日 23:53
こんばんは。そうですね、最近の車は何かと電子制御の介入が増えてますものね。そのうち、急なハンドル操作を受け付けない車、みたいに入力系にまで介入する車なんか登場したりして!?
コメントへの返答
2010年9月21日 0:14
こんばんは。
実際に存在しています。ESCとEPS(電動パワーステアリング)を協調制御して、自動車の挙動を安定させる方向へハンドル操作を促すというシステムです。
私はその車に試乗してシステムとケンカしてしまい、大嫌いになりました(爆)。
2010年9月21日 1:08
ズーッと同じ車に乗っているからか判らないけど・・・
ブレーキングは「急」でもABS作動手前まで踏み
もう一回で汗かきます。

>軽ハイト・ワゴンを想定して
 Dで1日借りた時あって・・・大年寺左カーブの
ロールと愛宕から越路の左カーブでの低速でも
ロールが強くてシビアに感じました。

本当に怖かったもん。
会社で乗ってたファンカーゴのグニャグニャ足回りとどっこい勝負でした。

いくら軽で安全ボディーでも横転は想定しないのか?と考えさせられます。

今の軽は広くて扱いやすく燃費悪い!けど・・・
足回りとブレーキ交換で調整したlapinが一番いいね。
コメントへの返答
2010年9月21日 7:33
 軽はトレッドが狭いので重心高が安定性にシビアに影響してきます。また、ロール剛性が低いともっと不安定になります。

 軽ハイトワゴンは乗用車化(?)が進んでソフトなサスペンションを採用していますし、重量も1トンに迫っているからとにかくグラグラして怖いんです。貨物車のパッケージングにするなら貨物車同様の硬いサスペンションを設定しないと危ないと思います。

プロフィール

「やくみつる」
何シテル?   07/21 19:03
日本、米国、そしてベトナムで運転してきました。国が変わっても運転好きは変わりません。 ふとした思いつきからトラックボディ制作、始めました。

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