
308に乗っていて何より嬉しいのは、ブレーキのコントロール性がとても優れていることだ。何の変哲もない前ベンチレーテッドディスク、後ディスクのブレーキなのだが、極めて微妙な制動力の制御が可能である。同乗者に快適に過ごしてもらうために、制動力をきめ細かく加減することはとても重要である。とりわけ、停止する瞬間にブレーキをじわっと「抜く」ことは、乗客を運んで運賃をもらうプロドライバーにとって必須のスキルである(私はプロドライバーではないが)。「いつ完全停止したのかわからない」ように止めるのが理想である。ダイブしたノーズが時間をかけて「す~っ」と戻ってくるようにコントロールして、停止位置だけでなく車体の揺れも制御しなければ、理想的な停止にならない。
多くの国産車にはこのような操作にまったく適さないブレーキが付いている。ちょっと踏んだら「カックン」と制動力が立ち上がり、ちょっと緩めたらいきなり車が流れたりする。停止間際にはCVTがラフな動作をしたり、一部車種では回生ブレーキが影響したりするので、ON・OFFスイッチのようなブレーキ操作性と相まってスムーズな停止がほとんど不可能なのだ。そのようなブレーキと悪戦苦闘するうちに「もうどうでもいいや!」と投げやりになり、乱暴な運転になってしまうことが多い。これでは同乗者も疲れるし、車酔いの原因にもなってしまう。
308のブレーキは、そのコントロール性のよさでほぼ満点を与えてよいと考える。
運転日報(プジョー308)
天候:晴れ 時々 雪
積算走行距離:2132キロ
走行条件:市街地・郊外一般道
乗員:1~2名
↓忙しい人のための奈良~仙台間高速移動の記録。約850キロ。
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308 | クルマ
Posted at
2013/02/22 00:01:35