m9(　ﾟдﾟ)ﾋﾞｼｯ!!

　スーパーカブの修理と給油のためにハノイ市街に出かけた。キャブレターの清掃、調整とスパークプラグの交換で問題はなくなった。きちんと対応してくれて感じのいいショップである。お客さんは西洋人が多いようだ。日本人にもおすすめである。

　注目のカブの燃費はリッター58キロだった。さすがカブ、といったところか。ほとんど近場のちょい乗りであることを考えると、小さい排気量のバイクって燃費効率がいいんだと再認識させられる。

　帰り道で、信号で止まると周りから声を掛けられた。ベトナム語がわからないので無視していたら、次の信号でも、その次でも追いかけてきて肩を叩いたり腕を引っ張ったりして何か言ってくる。すると前にいた人が「あんた、財布が見えてるよ。落ちたりすられたりするよ。（ベトナム語なので想像）」と指差して指摘した。ズボンのポケットから財布がのぞいていることを皆で注意してくれていたのだった。

　よく日本に来た外国人が財布を落としたらそのまま戻ってきて感動したという話を耳にする。ベトナムでは財布を落としたらたぶん戻ってこないが、落とす前に皆が注意してくれる。日本以外にも親切な人が多い国は存在するのである。



　そのベトナムはテト（旧正月）休みに入った。街の通りには梅やみかんの木を積んだバイクがあふれている。日本の門松のように門の前に飾る風習である。