
夏になり、連日体温以上の最高気温になっている。ハノイで二度目の夏である。気温38度くらいあれば、かき氷もボール一杯の量が丁度いい。
さて、ベトナムではまだ自家用車はさほど普及していない。都市部で暮らすインテリ層が持っているだけで、庶民にとってはまだまだ高値の花だ。だから、街の作りがバイク利用者に合わせたものになっている。自分で車を運転すると面倒なことが多いので、たとえお金があったとしても、敢えて自家用車を買おうという気にならない。
一方、日本では一家に一台はあたりまえ、地方では一人一台といっていいほど普及している。だから、街の作りは自家用車のドライバーに合わせてある。また、洗車屋、整備工場、カー用品店、自動車ディーラー、中古車ディーラーなど、自家用車に関連するビジネスもたくさんある。なにより、日本にあれだけ多数の自動車メーカーが成立することができたのも、国内である程度の販売量が確保できたことが大きいだろう。
ところが、日本では超高齢社会に移行しつつあり、今後は自家用車の販売台数はどんどん減少していく。加えて、自動運転車が普及した日には、現在運賃の半分以上を占める人件費を削減できることからタクシー運賃が大幅に引き下げられる。安くて便利な自動運転タクシーを使用せず、敢えて自動運転車を所有するメリットはほとんど考えられない。自動運転車の発売後は自家用車を購入する人はほとんどなくなるだろう。そうなれば、現在のベトナムのような「自家用車普及前」の社会に逆戻りすることになる。
そうすると、今まで自家用車の存在によって支えられてきた自動車関連サービス業、自動車メーカー、自動車メーカーの関連製造業などはどうなっていくのだろう。もちろん、当事者企業の経営者は近い将来起こるであろう変化を見越して計画を立てているのだろうけど、基本的には日本国内での事業は成り立たなくなるのではないだろうか。その場合の経済活動の縮小はいかばかりかと心配になってしまうし、自動車メーカーのCMなども冷ややかに見てしまう。
以前もこんな内容の
記事を書いたことがあった。わけもなく気分が沈むのは男性更年期障害かも・・・。
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Posted at
2016/06/05 16:32:20