
私は運転免許を取得してから34年間で21台の四輪車を購入してきた。購入のタイミングはばらつきがあるものの、平均で1.6年に1回となる。2台持ちだった時期もあるからかならずしも1台あたり1.6年しか所有していなかったわけではないのだが、相当頻繁だといえるだろう。長く所有した車として記憶に残るのは、ミラクオーレ(中古購入・5年)、K11マーチ(新車購入・5年)、Kei(中古購入・5年)といったところか。いずれもセカンドカー扱いで、余り走行距離が伸びなかった。メインの車はそれらを含めた平均所有年数を大きく引き下げる頻度で買い替えたことになり、これはいささか「頻繁すぎる」と思う。
そんなわけで、真摯に反省して「今後はガソリン・ディーゼルエンジン搭載車は購入しません」宣言をしてみた。時代は急速に電動化・自動運転化に向かいつつある。あと5年もすれば電動車が大幅に販売を増やし、10年もすれば自動運転車が主流になるだろう。そうなれば自家用車の時代も終わり、一般の人が自動車を購入することもなくなる。電動車であるが自動運転でない自動車を購入する機会があるかないか、というところだろう。今は自動運転でも電動でもない原始的な自動車を楽しむ最後の機会ともいえるが、これまでの30年余の間に散々楽しんできたし、現にそういう自動車を3台所有しているので、改心しようとしているわけだ。
宣言はしてみたものの、これはなかなか寂しいものである。「購入候補」を検討する際のワクワク感がなく、新技術やニューモデルに対する好奇心も湧かない。生活に彩りが無くなるというのか、要は盛り上がらないのである。依存的だった対象を制限したことで、禁断症状のようなものが起きているのかもしれない。なにかそれに代わる依存対象を作ればいいのかもしれないが、酒もタバコも薬物も、ギャンブルも夜遊びもしないうえにワーカホリックでない自分には難しい。
旅行は好きだけど、基本的に「自分で運転して行く」旅行に限る。車で行けないところ(海外とか)は仕方なく飛行機に乗ることもあるけれど、それは決して楽しい時間ではない。外の景色も楽しめないし、我慢してやり過ごすだけのものである。列車やバスもそうだ。旅の連れがいるときは、連れと楽しくできるのだが、一人では退屈だ。一人旅は特に自分で運転したいものだ。
長々と書いたが、とにかくやる気が出ない、というのが結論である。やる気スイッチ、どこにあるんだろう。
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クルマ談義 | クルマ
Posted at
2021/03/02 22:43:25