2025年12月14日
老化
先日、久しぶりに「運転適性検査」を受けた。職業ドライバーだった頃はよく受ける機会があったのだが、ここ20年ほどは受けていなかった。そして、その結果を見て驚いた。運動能力の適性がとても低いのだ。
20年前は、この種の「適性検査」や「法令知識」のテストは大の得意だった。運転免許の種類も大型二種やけん引などを持ち、自動車運転は自分にとって苦も無くできること、という認識だった。今でも「法令知識」のテストでは良い点を取れる自信があるが、自動車の運転は次第に苦労を感じるようになっている。
まず、白内障による視力低下に悩まされ、手術後は眼内レンズ特有のグレアや「暗さ」のおかげで夜間の視界が制限されるようになった。また、視力の低下と関連して、大型免許等の更新に必要な「深視力検査」に難儀するようになった。動体視力も低下し、特に視界の隅のほうは認識が遅れるようになったので、不意に視界に飛び込んできた他の車に驚かされることが増えた。「コリジョンコース型」の事故を避けるため、見通しの良い交差点に接近するときは、意識して頭を左右に振って確認する必要がある。
反応速度も衰えを感じる。かつてはアムロ並みの察知の能力で危険を回避していたのに、今は急な飛び出しに対して足が動くスピードにもどかしさを感じる。一応衝突被害軽減ブレーキが反応して「ピピピ!」という前には制動が始まっているから、まだ許容範囲だと思うが、これが機械に助けられるようになったらいよいよやばいかも、と思っている。
そしてなにより、運転が好きで無くなった。以前はハンドル握らせれば12時間でも24時間でも走り続け、「430ルール?なにそれ美味し(略)」的な、「燃料タンクはでかければでかいほどいい。走り出したら止まらない主義だから」なドライバーだった。しかし、今は集中力が続かなくて、2時間も乗れば「もうおなか一杯」と感じる。「集中力が切れると危ないから」とか、「トイレが近い(苦笑)」とかでちょくちょく止まっていると一向に進まない。これが、一般的なドライブというものかもしれないが、あまり遠くに行けなくなってしまった。うちにあった車で言えば、プジョー308やカングーのように長距離向けの車なら改善されるのかもしれないが、遠くに行く機会が激減しているのに、大きい車を買う気にならない。
最後に、今回の適性検査の結果である。まだ総合判定では問題ないが、自分もそのうち「病院に高齢者運転の車突っ込む」なんてニュースの当事者になるかもしれないと思うと、運転をいつまで続けられるか、考え込んでしまう。できれば、本当に楽しみのためだけ、趣味でしか運転しない、普段の生活には運転の必要がない、というふうにしたいのだけど。自動運転車が普及したら自然とそうなるかも。
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雑感 | クルマ
Posted at
2025/12/14 21:50:25
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