<*1年前、喪中に挙げた、写真だけだった記事に文章を付けました。>
1980年代に私があこがれた車、第9弾はこの車。
Isuzu Askaと同時にIrmscherバージョンが発売されたPiazza Irmscher。
1980年代後半、社会人2年目の私は、大阪中央区の問屋街のお客様の仕事をしていました。
客先にお邪魔して作業をして、昼休みは大阪船場の心斎橋の近くで先輩や同僚たちと昼食をとっていました。
何時も昼食をとる店の1つの喫茶店に、当時発行されていた「ホリデーオートBG」というカーセンサーのような中古車販売雑誌のバックナンバーを無償で置いてあるお店がありました。
その1988年当時のホリデーオートBGの、大阪の桂自動車というお店の広告で、いつもPiazza Irmscherを数台販売されていたのを今でもよく覚えています。
私が学生時代に発売されて、いすゞのディーラーまでカタログをもらいに行った、Piazza、Piazza Irmscher・・
ジュジアーロがデザインした流麗なイタリアンデザイン。
それにドイツ風のテイストをつけたIrmscherバージョン。
美しくかっこよく戦闘的で、個人的にジウジアーロデザインで最も美しい車の1つだと思います。
とても学生の自分には買えないような憧れの車でした。
この写真はIrmscherとしては前期型(Piazzaとしては中期型)のリアスタイル。中央にガーニッシュがなくなった+前期型テールランプです。
ステアリングは太巻きのMOMO。4本スポークタイプです。
このステアリングはホーンボタンがスポークの根本にあるので、いざという咄嗟の時には押しにくいです(^^;;
知らない人には凝りすぎ、と言われるサテライトスイッチですが、私が日欧米ほかで運転したすべての車の中で、一番よく考えられていて使いやすく、ステアリングから両手を全く離さずに、ワイパー、空調、オーディオなどすべての機能がコントロールできました。まさに機能とデザインの融合の最高傑作でした。
シックなデザインのレカロシート。
ホールドはそれほどでしたが、柔らかすぎず、ヨーロッパ的な無段階ダイヤル式の背もたれ角度調整ができて好きでした。
最近はBMWなどの欧州車でも、手動シートだと日本車のようなラッチ式の背もたれ角度調整になっていて、微妙な角度調整ができず、本当に残念です。
長距離運転中に途中で微妙な角度調整をしたくなることがよくあります。
日本式のラッチ調整幅だとそれができない。
自動車評論家でこの件に触れていたのは、私の知る限り徳大寺有恒さんだけでした。
そういう意味でも私は徳大寺さんをレスペクトしていました。
1985年当時、2Lインタークーラーターボでグロス180馬力(ネット150馬力)は、日本車でトップ5以内の高出力車でした。
ドイツのアウトバーン、ではなく、南ドイツの村の風景。
このCMを見ていた十数年後から25年以上もこのような場所に仕事で通うようになるとは、人生に絶望していた大学生の当時の私には想像もつきませんでした。
日本自動車博物館?のPiazza Irmscher。
純正ホイールですが、ヒトデ型のホイールカバーがなくなっています。
Piazza Imscherの純正ホイールは、カバーでおおわれているホイール自体も鉄ではなくアルミホイールなのです。贅沢な作りです。
ジェミニ・イルムシャーのホイールカバーの下は鉄ホイールだそうです。
後期型イルムシャーのリア。
リアのコンビネーションランプのデザインが違います。
後期型は弱点であったボディー剛性が強化されており、Bピラーの太さを太くしたり、外観から見えないところで相当手を入れられて改善されています。
そんな
後期型・いすゞ・ピアッツァ・イルムシャーを英国から1994年の帰国後、3年間乗っていました。
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街角の名車たち | 日記
Posted at
2023/08/24 19:09:17