アメリカのIIHSが「小さく軽い車は安全性が劣る」という
レポートを発表した。保険会社の統計と衝突試験の結果を元に、小型車はより大型の車に比べ衝突安全性で劣ると結論している。資料にはキャビンが大破したヤリス(日本名べルタ)の写真が載っていて衝撃的なのだが、これは時速40マイルで車重が倍ほどあるカムリとオフセット衝突させるという過酷な試験の結果であって、通常の衝突試験の良好な結果と矛盾するものではない。物理の法則により、小さく軽い車が不利になることは当然のことなのだ。消費者としては、安全性が低下しても、燃費や車両価格を考慮して小型車を選んでいるのだ。それはいわゆる「価値判断」の範疇だろう。
ただ、日本のNCAP(自動車アセスメント)の試験方法では、小さい車の安全性が劣るという事実は表面には出てこない。今では軽自動車から高級車まで揃って優秀な成績を出すので、結果を比較しても意味はない。それで、「軽自動車でも5つ星だから、2000ccの4つ星の車よりも安全だ」というような誤解をする人も見受けられる。消費者とすれば、実際の事故の場面でより安全な車を選びたいのだ。衝突試験の方法を「重量1500キロのデフォーマブル・ムービングバリアと時速64キロでオフセット衝突させる」というものに変えれば、結果には大きな差が表れることになり、実際の事故の際の安全性を反映したものになると思うのだが、どうだろうか。
運転日報(デミ夫)
天候:曇り 後 晴れ
積算走行距離:21092キロ
走行条件:郊外一般道
乗員:1名
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交通安全 | クルマ
Posted at
2009/04/15 22:16:40