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イイね!
2009年09月24日

すべてはドライバーのせい、なのだろうか

すべてはドライバーのせい、なのだろうか  岡山でワゴン車がガードレールに「激突」して子供2人が死亡した悲惨な事故が話題になっている。確かに事故はドライバーのエラーによって発生したものであるが、悲惨な結果の責任をすべてドライバーに帰してもよいものだろうか。というのも、この事故は「不幸な偶然」が重なって起きたように思われるからだ。
 まず、衝突したガードレールの端には通常取り付けられているJ字型の部分(正式名称不明)が見当たらない。だから、ガードレールの端はまるで刃物のような切先が露出していたことになる。さらに、通常2枚のガードレールの重なりと支柱がボルトで連結されているところが1枚しかないため、支柱とガードレールが分離しやすくなっていた。
 次に、ガードレールを境にして路肩が一段低くなっている。この部分に左側のタイヤを落としたことで、バンパー部分が低くなってしまった。だから、丈夫なバンパーレインフォースメントやサイドメンバー、エンジンブロックといった部分がガードレールの下を潜り、支柱をなぎ倒すような作用をした。宙に浮いたガードレールはスカットルを直撃した。
 これらの事情により、ガードレールは槍のように車体を貫くことになった。自動車の車体の鋼板など、薄っぺらいものである。プレスで立体的に作って剛性を確保してあるが、ハンマー等でどつくと裂けて穴が開いてしまう。記事で「激突」などと表現されているが、衝突速度はせいぜい50キロ程度ではないかと思う。最悪のタイミングで道路をわずかに逸脱してしまったドライバーを、そんなに強く非難できるのだろうか。

運転日報(代車デミオ)

天候:晴れ
積算走行距離:21058キロ
走行条件:郊外一般道
乗員:1~2名


なかのひと
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Posted at 2009/09/24 20:56:22

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この記事へのコメント

2009年9月24日 22:49
自分もコレを見たとき、
「なにもそんな悪条件の所を狙ったようにハマらんでもいいのに(^_^;」
と思いました。
コメントへの返答
2009年9月24日 23:09
詳しい状況はわかりませんが、何かの理由で左により過ぎたんでしょうね。ガードレールに切れ目さえなければ、「板金塗装で50万(泣)」で済んだでしょうに。
2009年9月24日 23:40
こんばんは~
ガードレール取り外し後の断端処理の問題
路面の高さ
バンパーフォースメントのすり抜け
悪条件が重なったのですね・・・・
はじめはブレーキ跡がないので居眠りかと思いました(不明ですが)
でも目の前でわが子が二名もガードレールで死んでしまうなんて母親は正気ではおれんでしょう
工事現場での安全確保にも気を配ってほしいですね
コメントへの返答
2009年9月25日 0:31
こんばんは。
人間はミスをする生き物ですから。「私は絶対に事故を起こさない」なんて言う人がいれば、「安全意識に問題あり」ってことですからね・・・。
いくら自動車の安全設計が進歩しているといっても、尖ったガードレールが突き刺さってくることまでは想定していません。ミスやエラーが死亡事故に直結しないような安全な道路にしてほしいものです。
2009年9月25日 1:56
僕も素浪人☆さんの意見に大いに賛成です。
今までもそうでしたが、取締側は、あまりにも道路構造に疎く、事故の全てをドライヴァーの責任で片付けてしまいますが、それは大いに間違いです。
今回の事故で不思議だったのは、車内に侵入したガードレールに余りにも血痕が付着し過ぎている様に思うのです。もしかして、ガードレール端の「袖ビーム」が無かった!??のではと一瞬疑ってしまいました。鈍器で当たったのではなく、裂傷によるもの・・・と感じたのです。
ガードレールもクルマは、全方向に対する対応対策は困難ですよね。ドライヴァーもそこのところを理解して路上に出なくてはなりませんが、ドライヴァーがどんなに頑張ってもどうしようもない事もあるハズですよね。
だから道路管理者は、ドライヴァーがミスをしてもそれをリカヴァーできる道路造りを目指して欲しい、そして取締側には、事故を全てドライヴァーの責任にするのではなく、道路構造の見地からも、もっと鑑識して欲しい・・・そう願って止みません。
そうしないと、何時までたっても、事故は減らないと思うのです。

そうした意味では、今回の事故はたくさんの人への貴重な警鐘だと思うのです。

そうでなければ、幼くして亡くなったお二人の命が浮ばれません。

安全な道路へ・・・改めてなくなった方へのご冥福をお祈りいたします。

コメントへの返答
2009年9月25日 20:37
元々、日本の道路設備は安全軽視で危ないんですが、今回のは異常です。車が刺さらなくても自転車やバイクが接触しただけで足を切断するような大事故につながりかねません。
 子供たちは車で出かけるのが大好きなので、その車の事故で犠牲になるのはやりきれない気持ちになります。
2009年9月25日 6:10
昨日この事故のニュース映像を見ました。
確かに車体をガードレールが貫いていました。

普段、もっと強くすればいいのにと思っているガードレールですが、こうなるとちょっと考えてしまいます。

本当に「不幸な偶然」が重なって起きた事故ですが、偶然を必然にしない努力を行政側と自動車メーカー側にも求めて行かなければならないのでしょうね。
コメントへの返答
2009年9月25日 20:42
 この事故ではガードレールの端がなんの防護措置もとられずに放置されていたことが「特異な事態」なわけで、少なくとも今後は同様の危険なガードレールが放置されないようにしていく必要がありますね。

プロフィール

「やくみつる」
何シテル?   07/21 19:03
日本、米国、そしてベトナムで運転してきました。国が変わっても運転好きは変わりません。 ふとした思いつきからトラックボディ制作、始めました。

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