
今日は街のあちこちで運動会をやっていた。うちも保育所の運動会に家族で出かけた。保育所に向かう足は、もちろんサンバーである。
うちのサンバーは一番ベーシックなグレードで、パワステ、パワーウインドウ、集中ドアロック等の装備はまったく付いていない。窓だってUVカットじゃないし、内装もいたる所鉄板が見えている。これ以上ないくらいの簡素さのおかげで新車でも80万円ちょっとで買うことができる。
それでも、サンバーのMPVとしての機能は高い。何より室内空間が広大である。大人4人がゆったり乗車できるし、後部座席を畳めばフラットで大容量の荷室ができる。四輪独立のサスペンションはストロークが大きくしなやかに動く。スバルの伝統で自律安定性が高く、ボディ剛性も高い。4気筒のエンジンはスムーズに回り燃費も良い。高速長距離走行も楽々とこなすポテンシャルを秘めている。ボタンひとつで走行中に切り替えられる4WDだし、乗車定員分の3点式シートベルトが標準である。国産車には珍しい「実質重視」「性能重視」の超お買い得モデルなのである。
残念ながら、サンバーの生産は近々打ち切られることが決まっている。しかし、これから求められるのは、サンバーのように「高性能・高機能でありながら求めやすい価格」という日本車の原点に帰ったようなモデルなのではないだろうか。確かにサンバーのユーザーは意味のないモデルチェンジで陳腐化して買い替えさせるような商法が通用しないかもしれない。しかし、「サンバーでないとダメだ」というこだわりを持っていることが多いのだ。それはポルシェに通じるような高いブランド価値を有しているということにならないだろうか。投げ捨ててしまうのはあまりにもったいないように思うのだが・・・。
運転日報(サンバー)
天候:晴れ
積算走行距離:24990キロ
走行条件:郊外一般道・市街地
乗員:1~3名

ブログ一覧 |
産婆 | クルマ
Posted at
2010/10/02 21:01:42