
中国車が初めてEuro-NCAPの衝突試験を受け、☆2つしか獲得できなかったという
記事を目にした。興味があったので
、詳細なテスト結果を見てみた。得点が低かった理由は、まず、Aピラー後退量、および足元の変形量が大きいなどキャビン剛性が低いことだ。次に、シートの調達ができなかったために追突試験が行われなかったことだ。さらに、ESCやサイド・カーテンエアバッグといった今や「常識」となった安全装備が無いことが大きい。もっとも、エアバッグやシートベルトの作用は適切で、ダミーの傷害値そのものはそれほど高くない。以前テストされた同社のSUVの運転席が完全に押しつぶされてしまったのとは雲泥の差である。中国車の安全性は大幅に向上したと断言できる。
ところで、日本で売っている日本車のミニバンをEuro-NCAPの衝突試験にかけたらどういう結果になるだろうか。日本のNCAPではAピラー後退量や足元の変形は評価項目に入っていないから、どういう結果になるかわからない。追突試験は、欧州仕様のがっちりしたシートでも日本車の成績が悪いから、日本仕様のちゃちなシートではほとんど点数を獲得できないだろう。一番気になるのは、日本車にはサイド・カーテンエアバッグとESCが装備されない車種がほとんどだということだ。想像だが、中国車と同じ☆2つしか獲得できないのではないだろうか。
中国車の安全性は欧州では通用しないかもしれないが、日本では十分通用するレベルに達しているように感じられる。
運転日報(トゥインゴ)
天候:曇り
積算走行距離:10596キロ
走行条件:市街地・郊外一般道
乗員:1~2名

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交通安全 | クルマ
Posted at
2010/11/26 22:21:37