
11日から雪が降ったのでマーチe-4WDを雪上で走らせることができた。マーチの4WDは後輪に電気モーターを備える電動四駆で、ダッシュボードのスイッチを入れると作動する。電動なので雪道でアクセルを乱暴に踏み込むと前輪は派手に空転する。普通のフルタイム4WDのようにしっかり四輪で路面を掴む感覚は全く無い。ただ、後輪もそれなりに駆動されているので前輪が空転しながらもググッと車体が前に押し出され、前輪駆動よりも圧倒的にすばやく発進することができる。スタックするような状況には遭遇していないので走破性がどの程度かはわからないが、日常生活で遭遇する雪道ならこれで十分な性能である。4WDにありがちな重たい駆動系を引きずっている抵抗感が少なくフロアにプロペラシャフトの出っ張りもできないので簡易な四輪駆動としてこれも「あり」だと思う。
e-4WDはそれなりに重宝しているのだが、このK12マーチには残念ながら良い印象は持てない。以前から指摘してきた電動パワステの感触の不自然さと直進性の悪さもさることながら、車体剛性感の低さは相当なものである。マーチのフロアには通常存在する運転席下のクロスメンバーが存在せず、プレスの形状で剛性を出すように作られている。また、サイドシルやピラーはデザインや乗降性重視で細く鉄板も薄く感じる。そのおかげか車体重量は小さいのだが、フロアやスカットルはいつもブルブル震えていて後輪に入力があったときのボディの捩れも大きく感じられる。まるで30年くらい前に設計された車のような剛性感である。この車体剛性感の低さは私がK12マーチを新車で購入した際にも強く感じたので、5万キロ以上走行のレンタカー故ということではなさそうだ。普段トゥインゴやスプラッシュといったボディのしっかりした車に乗っているとその落差はかなり大きく感じられる。
運転日報(代車マーチ)
天候:晴れ 時々 曇り
積算走行距離:56011キロ
走行条件:市街地・郊外一般道
乗員1~2名
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代車日記 | クルマ
Posted at
2012/01/12 23:10:24