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イイね!
2012年12月09日

N-one試乗してきました

 N-oneに試乗してきた。他にもノート、アテンザ、UP!、ワゴンR、フォレスターなど試乗してみたい車種はたくさんあるのだが、今シーズン初めて積雪した日のディーラーはタイヤ交換、板金修理のお客さんが詰め掛けててんてこ舞いなので、スプラッシュの1年点検の帰りに近所に新しくできたホンダディーラーに寄るのが精一杯だった。
 さて、日ごろ軽自動車に対して否定的な発言が多い私がN-oneに試乗したわけは、ホンダにしては珍しく(苦笑)サイド・カーテンエアバッグとESCの組み合わせが広範なグレードで可能な軽ということで気になったからである。トレッドが狭く重心が高い軽自動車にこそESCは必要で、極端に薄い側面からの衝突の不安解消にはサイド・カーテンエアバッグは欠かせないと感じている。その組み合わせが選べる軽は現在のところかなり限定されているのである。
 実際に路上に出てみる。いきなり右の肘をドアにぶつける。どうみても私の肩幅には車内の幅が不足で、以後右腕はドアのアームレストに置いて、左腕中心にハンドルを操作する。ステアリングフィールは今の国産車の典型的なもので、やたら軽いが路面からのインフォメーションがなく、スローなギア比のためグルグルと回しながら走るのは楽しみや快感とは無縁のものである。乗り心地は、サスペンションが有効に衝撃を吸収している実感に乏しく、ゴツゴツ、ポンポンと跳ねたり揺さぶられたりする。大きな入力があったときに剛性感の低いボディが「ドシャッ」と揺れるのも安っぽい印象だ。N-oneにはドア開口部のサイドシルの盛り上がりが無く、フロアトンネルも存在しない。これは乗降性には寄与するのだが、ボディ剛性の面ではマイナスなのだろう。
 軽自動車の弱点である動力性能は、NAの試乗車でも十分と感じられた。ホンダらしく高出力のエンジンは快音とともに高回転まで回るし、CVTの効率もずいぶん改良されていて、2名乗車だと軽快な加速が可能だ。小排気量・軽量車なので高速では苦しそうだが、今回は一般道のみの試乗なのでわからない。N-oneではターボとNAの価格差が小さいので、ターボを選んでおけば間違いないのかもしれない。
 最後にシートのすわり心地については、前・後席ともまったく評価できない。座面がやわらか過ぎるし、バックレストのカーブも背中にフィットしない。身体にかかる圧力の分布が適正でないのでちょっと座っているとたちまちあちこち痛くなる。

 N-oneに試乗していて、この車はそもそも自分のようなユーザーを対象にした商品ではないと実感した。運転する楽しみや操作する快感、マツダのいう「走るよろこび」のようなものは皆無で、そういうものを進化、改善しようとする設計者の意思もまったく感じることができない。軽自動車は「ガラパゴス化」が極端に進んでいて、他の自動車と同じ評価軸では語れないのだ。「どうしても軽自動車じゃなきゃダメ」なユーザー以外は、たとえば、N-oneと価格帯が重なるスプラッシュにしたほうがはるかに幸せになれることだろう。

運転日報(スプラッシュ)

積算走行距離:27722キロ
天候:雪
走行条件:市街地・郊外一般道
乗員1~2名


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Posted at 2012/12/09 17:45:32

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この記事へのコメント

2012年12月9日 17:56
Nシリーズの安全装備充実は、ホンダにしては珍しいですよね。

名取駅近くのディーラーがN360を並べて展示していて踏切待ちでよく見えるのですが、N360の方が魅力的に見えちゃいます。N-ONEには噂になっていたMTモデルもないし、運転する喜びが無いのは残念。
そのあたりはビート後継に期待しましょうか。
コメントへの返答
2012年12月9日 18:27
 これがメーカー全体の方針転換で安全装備の標準化が進むといいのですけどね・・・。

 N-360のユーザーに当時与えたであろう「ワクワク感」のようなものがNシリーズには存在しません。センタータンクレイアウトや広い後席だけではワクワクは無理でしょう(笑)。
 N-360と並べるなら、N-oneはもっと走りを重視した背の低い高剛性、軽量なボディを採用しないと。
2012年12月9日 20:56
Nシリーズ、売れているそうですね。

試乗はしてないのですが、先日青山のホンダ本社前を通ったらNboxとNoneが外に停めてあったので乗り込んでみました。小さい車好きなので、N-one は好感でした。N-Box はでかい(笑

日本だと高速乗らないなら軽がいいな~と思うこの頃で、N-One は結構気になりました。でもビート復活に期待!
コメントへの返答
2012年12月9日 21:30
 新しいホンダのディーラーは喫茶店のように商談テーブルが多数並んでいる(車は置いてない)のですが、そのテーブルがほとんど埋まっていました。購入検討対象グレード(ターボツアラーLパッケージ、FWD、サイドエアバッグ付き、白色)は今注文しても2月生産になるそうです。
 この仕様で価格は150万円です。そうなると「だったらもう100万足してFIAT500とかMiniとかThe Beetleにしたほうが・・・」って思いませんか?軽自動車に払う金額とは思えません。
2012年12月9日 21:11
最近は軽自動車も性能がいいので
ハイウエイでも普通自動車を尻目にベンツ顔負けで追い越し車線を走っていますね

電気やハイブリッドが実用化された今
ガソリン660cc等の軽自動車の枠もバランスがくずれてるかも?
そろそろ見直し時期に来てるかもしれませんね。
コメントへの返答
2012年12月9日 21:40
 今の軽自動車って「安価で簡素な軽便車」っていうコンセプトからかけ離れてしまっていると思います。

 オートエアコンやパワーウインドウなどフル装備で150万円の「軽自動車」ってやっぱりヘンなんじゃないでしょうか。「自動車の国内生産を維持するために50万円ほど寄付してる」と思って納得すべきなんでしょうかねぇ・・・。
2012年12月10日 5:31
おはようございます( ̄∇ ̄)/

最初「車庫証明が要らない」ことで手に入れた軽でした。
居住性は悪かったけど、小さいエンジンを目一杯回して走る軽は、運転する楽しさがありました。

最近は、シティーコミューターとしての軽という考えが前面に立って、走る楽しさやスポーツ性など全く意に介されていませんよね。

最近は、現場に出ていないのでわかりませんが、このメーカーの車は、およそ考えられない壊れ方をしている場合が多くて、乗るのはとても躊躇します。

まあ、試乗はしてみたいんですけどね(笑)

矛盾してますね(^_^;)
コメントへの返答
2012年12月10日 7:36
おはようございます。

近年の「安全ブーム」でホンダ車もボディを強化してきていますから、以前のように脆くはないようです。でも、スバルやマツダのようなしっかりしたボディの車と比べると大きな落差を感じます。

まあ、ホンダ車がボディを強化するとホンダらしくなくなっちゃうわけで・・・今はもうトゥデイのようなのは作れないでしょうね。
2012年12月14日 1:50
なるほど、試乗して残念な結果でしたか。
私は装備とコンセプトに騙され、
試乗してみたいな、と思っていましたが、
時間を割いてまでがっかり感を味わいたくないですね。

ホンダの車で乗ってみて最後に「良かった」と思うのは
タイプRを除くとEKのVTiという普通のグレードです。

「普通」の車をなぜ作ってくれないのでしょうか・・・。

これを買う人がたくさんいるのであれば、
もはやそっちが標準なのでしょうか。
マクドナルドが多いのも、100円の回転寿司が流行るのも
なんだか同じように感じてしまいます。
日本全体として、レベルアップして欲しいですね。
コメントへの返答
2012年12月14日 2:53
 ホンダはNシリーズで「軽自動車の既成概念を打ち破る」車種を展開するのではとあらぬ幻想を抱いてしまったのがそもそもの間違いの元のようです。どれも他社の売れ筋モデルのコピーなのですから。他社と同じようなもので、木目のダッシュボードにしたり「懐かしの」デザインにしただけでは、さすがにがっかり感は避けられません。

 今の国産車(特に2000cc以下)はカタログ燃費や減税に影響する車体重量を設計時の最重点項目にしているようで、どんどん車体がペラペラ、シートがスカスカになっています。それがちょっと乗っただけではっきり感じられるのですから、残念というしかありません。

 回転寿司は100円が主流になってから行ってませんし、いくら安くてもマクドナルドには行きません。価格も大事なのでしょうが、外食産業では「おいしくて、楽しくて、満足できる。そして安全・健康的」というのが何より大事なはず。自動車だって、燃費と減税よりも大事なことはたくさんあるんです。ホンダには「ちゃんとした普通の車」を作ろうという「志」あるいは「力量」が不足しているのではと想像しています。

プロフィール

「やくみつる」
何シテル?   07/21 19:03
日本、米国、そしてベトナムで運転してきました。国が変わっても運転好きは変わりません。 ふとした思いつきからトラックボディ制作、始めました。

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