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イイね!
2013年11月22日

自ら蒔いた種?

先の記事で最近各社が売り出し中の「自動ブレーキ」の動作条件

1、渋滞中などの低速走行で
2、運転者が運転への集中を欠き
3、何らのペダル操作をしないまま走行し
4、先行車両に追突しそうになったとき

について、「そんな限定された状況など滅多にない」という趣旨のことを書いた。

 しかし、これは「渋滞の少ない地方のMT車ドライバーの感想」であって、そのようなドライバーは少数派である。実際はこのような条件での追突事故が多発、あるいは事故寸前の「ひやりハット」な事象が頻発しているのではないかと考えるようになった。

1、「ふんわりアクセル」「ゆっくりエコドライブ」などの加速不良運転が増え、渋滞が増加した。
2、クリープ現象の強いAT車では、渋滞中の発進停止をブレーキ操作だけで行え、その単調さ故に運転操作への集中を保つことが難しい。一等地に置かれた液晶画面に映し出される「○Xモニター」や「テレビ放送(改造キット使用)」など注意を逸らす装備も満載。さらに走行中にもエンジン停止するエコカーはエンジン停止と共に自動車を制御しようという意識も停止しがち。
3、MT車なら、低速で発進、停止を繰り返す渋滞走行には頻繁で微妙なペダル操作及びシフト操作が必要なので、何も操作しないまま漫然と走行することはあまり考えられないが、クリープ現象の強いAT車ならペダル操作なしで低速で走行している場面は多い。
4、結局、集中力低下の状態でもペダル操作なしで漫然と走行する車が先行車両に追突する事故が多発

という現実があるため、メーカーが対策に乗り出さざるを得なくなったのでは、ということである。

 つまり、従来のMT車では考えられなかったタイプの事故がメーカーがクリープ現象の強い2ペダルAT車、アイドリングストップやハイブリッドなどのエコカーを「標準化」して大量に売り出したために引き起こされ、これはマズいということで不完全ながら「自動ブレーキ」をつけた、ということにすぎないのではないか。

 だからといって、私はATやハイブリッド、アイドリングストップなどを否定するものではない。ただ、安全で燃費がよく、車両価格も安い3ペダルのMT車を選ぶ自由を奪わないでほしかったと思う。自ら作り出した新しいタイプの事故を防ぐため新たな安全装備を付けさせるというマッチポンプな「陳腐化」につきあわされるのはまっぴらなのだ。



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Posted at 2013/11/22 00:03:29

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この記事へのコメント

2013年11月22日 6:11
おはようございます(⌒∇⌒)/

MT車に乗る自由が阻害されていますよね~。
本当にそう思います。

生物学では、多様性こそ生き残る道だと思うのですけど・・・人間社会のインフラでの多様性はコスト面で淘汰されてしまうようですね~。

非常に悲しく、また、非常に危機感を持っています。
コメントへの返答
2013年11月22日 7:29
おはようございます。

MT車は「運転する楽しみ」があるという面とは別に、ATより安全で安くて燃費がよいという面をメーカーが意図的に隠しているように感じます。自動車の安全や経済性に関わる大事な事柄ですので、ユーザーにきちんと情報を提供して、選択権を委ねてもらいたいです。何もハイブリッド車と同じ燃費じゃなくてもいいのです。8割の燃費でもハイブリッド車よりも何十万円も安いのであればそちらを選びたいというユーザーも多いことでしょう。

また、追突防止、エコのためには自動ブレーキ、アイドリングストップやハイブリッドよりも渋滞解消が効果的です。自動ブレーキやエコカーの販売のために費やされるコストを渋滞対策に用いたほうがメリットが大きいと思います。
2013年11月24日 0:04
同感です。

MT車で渋滞はめんどくさいなと思う反面
不注意による追突事故は少ないように思いますね。

なにはともあれ自動車を運転する意識全般が薄れてきているのが現状ですね。

メーカーとしては利益が出やすい
最新のハイテク機能満載車が
良いものと謳っていかなければいけないのでしょうが…

シンプルな機構のMTも優遇されてもいいと思いますね。
コメントへの返答
2013年11月24日 1:36
 MTでスムーズに走るには「先を読む」運転をしないといけないですからね。意識を集中していないともっとめんどくさいことになります。

 メーカーは「エコ」や「安全」はお金をたくさん出して最新の製品を買わないと手に入らないかのように言ってきますが、従来からあるものを活用して、お金を使わないで「エコ」「安全」にする方法も尊重してほしいものです。
 発電機、モーター、バッテリーなどをどんどん追加して「エコ」という方法もあれば、MTにする、パワステ、エアコン、パワーウインドウ、後部ドアを省略して軽量化するという「エコ」だって可能なはず。レーダーを付けて自動ブレーキを働かせる「安全」もあれば、運転に集中力が必要なMTに乗るという「安全」もある。そういった多様な選択肢を認めず、「みんな一緒」を強制すれば、ますます自動車という商品の魅力が減退することになると思います。


プロフィール

「松島なう」
何シテル?   08/10 13:03
日本、米国、そしてベトナムで運転してきました。国が変わっても運転好きは変わりません。 ふとした思いつきからトラックボディ制作、始めました。

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