
今日は異常に寒い。部屋を締め切って石油ストーブを焚いているのに吐く息が白い。雪が無いのは助かるけど、マイナス5度より下がると部屋の断熱性能がついていっていない感じである。ほん数日前に海水浴してきたとは信じられない。
ベトナムに行くのは二度目なので、前に学習したことを活かして要領よく動けるようになった。まず、空港に着いたらATMでベトナムドンを下ろせるのだが、ATMでは50万ドン札しか出ない。空港から市内までは35万ドンなので、50万ドン札を出すと運転手はおつりを出さない。ちゃっかり15万ドン(750円ほどだが)とられてしまうのだ。
そこで、空港内にあるレンタル携帯屋で55万ドンのSIM(90分通話できる)を買い、50万ドン札をくずしておく。日本からもっていったスマホはSIMロック解除ずみなので、買ったSIMを挿入すれば即使用可能である。「なんてスマートな旅行者なんでしょう」と自己満足に浸りながらタクシー乗り場に向かうと、なんだかトラブルの気配が・・・。
「TAXI?」と最初に話しかけてきた運転手についていくと、そこにあるVIOS(写真)のタクシーがやたらボロいのだ。行灯は点いていないし、バンパーやトランクがボコボコである。一応タクシーの営業許可証があるのだが、怪しさ全開なのだ。が、気にせず乗ってみることにした。ここはベトナムである。カンボジアのようにいきなり撃たれたりはあるまい。
いつものように助手席に乗り込み、スマホでgooglemapを見せて目的地を指示する。ここが重要で、しっかり見張っていないと遠回りされることがあるのだ。それに、ベトナムのタクシー運転手のほとんどは英語が話せない。googlemapは英語で検索するとベトナム語で表示してくれるので運転手に一目瞭然なのである。
車が走り出す。車はボロいが運転はスムーズである。が、しばらくして異常に気づいた。タクシーメーターが作動していないのである。走り出すときにいつもの「ピッ」という音がしなかったから、はなからメーターを倒していないのだ。「???」と思いつつスピードメーターを見るとスピードもゼロを示している。今時の車にはスピードメーターケーブルなんて無いからケーブル切れではないだろう。意図的にそうしてあるのか、故障なのか、気になるけども英語が通じないので確かめるわけにもいかない。かなり不安だが、ちゃんと目的地に向かっているので様子をみることにする。
目的地に着いた。もちろん、料金が表示されるわけもない。運転手は黙っている。ぼってきたらケンカしてやろうと構えていたのだが、黙って突っ立っているだけである。しかたないので正規料金35万ドンを渡したらニコニコして去っていった。
私はベトナムのそういう大雑把でかなりイノセントなところが気に入っている。
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ベトナム | クルマ
Posted at
2014/02/06 23:47:30