
妻のバイク選び、とりあえず安いやつでということになると、前後ともドラムブレーキになる。全部のブレーキがドラムなのは、今ではバイクと大型車(トラックなど)くらいしかないだろう。他はほとんど前輪だけはディスクブレーキである。ディスクブレーキのメリットはいうまでもなく、効きが安定していて高速や下り坂での連続制動でも熱ダレしにくいことである。
そのようなメリットからすれば、都市部の通勤だけに使うバイクなら総輪ドラムでもよさそうなものだが、実はそうでもない。ドラムブレーキには妙なクセがあって、ブレーキダストが溜まっているところに湿気が入ると軽くかけただけで急激に効く「カックンブレーキ」になりがちなのだ。今妻が使っているバイクも後輪がドラムなので、冠水した道を走った後に軽く踏んだだけで「グギギーッ」と鳴いて食らいつくように効くカックンブレーキになっていた。一度こうなってしまうとなかなか自然治癒はせず、結局チェーン交換の際にブレーキもばらして清掃したら直った。これはリアブレーキだからまだマシだが、フロントがカックンブレーキになってしまったら転倒の危険がある。私のような古いタイプの人間ならドラムブレーキのこのような特性を知っているから対処できるが、妻は最近バイクに乗るようになったので心配である。
やはりせめてフロントディスクブレーキの車種にすべきか。リアもディスクにしようとするとホンダにはなくヤマハのエクサイターになってしまう。「ブレーキとタイヤにはできるだけ良いものを」が我が家のポリシーだけに、そこは金をかけるべきだろうか。
私がこんなに考えているのに、妻は「とにかく安いやつでいいよ!」とひとこと。安さだけで選ぶととんでもないことになるのがこの国なんだけど。
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Posted at
2015/10/13 01:57:58