
「終活的くるま選び」、今までの記事や何シテルで述べたとおり、ジムニーシエラを買う気満々だったのが、荷物が積めないことがネックになってカングーになり、その後「軽トレーラーを牽引すればジムニーシエラでもいいんじゃない」という結論になった。そこで、軽トレーラーをネットで見るうちに、このような商品を見つけた。
これはなかなかいい。耐候性に優れた断熱材つきFRPのバンで内装は用途に応じてカスタマイズしてくれる。慣性ブレーキ付で本体250キロ、積載350キロまでOKだから、単身引っ越しぐらいならこれでいけてしまうだろう。バイクのトランポにも好適だし、バイクを使わないときは車庫替わりになる。これだけしっかりした造りで100万円はリーズナブルだ。さっそくKeiで連結検討しようかと思ったが、ちょっと待て・・・。何かザワザワする・・・。
これって中に重しをのせておくか、地面にアンカー張らないと、空のポリタンクみたいに強風に煽られて転倒したり飛ばされるんじゃない?
このトレーラーは軽規格いっぱいのでかい箱である。昨年の大阪の台風で軽トラックのパネルバンが強風で吹き飛ばされたあげく横転する画像を見た人は多いだろう。軽トラックは1トン程度の重量があるが、このトレーラーは250キロしかない。しかも、軽トラックの重心はエンジン等の重量物のため低い位置にあるのに対し、トレーラーの重量物はフレームと車軸、ホイールくらいしかなく重心も高くなる。おまけに、軽トラックは4輪で支持されているが、トレーラーは2輪と一点である。これでもかというほど悪条件がそろっており、台風などの強風の中では屋内に避難させるか、地面に結わえ付けるなどの対策をしなければ、とても耐えられないのではないだろうか。
さらに、牽引時もかなり不安定になることが想像できる。横風を受けると強く流されるし、カーブの遠心力も加わるとあっさり横転するだろう。乗用車でトレーラーを牽くことが一般的なアメリカで、引っ越し用のユーホールのバントレーラーが横転しているのを何度か見たことがある。いずれも牽引していたのは小型の乗用車だった。牽引車が軽いとトレーラーが風などで安定を失ったときに「つられて」乗用車も安定を失い、ヒッチをはじかれるようにして横転してしまう。Keiの車体なんてリアを掴んで一人で持ち上げられるほど軽いので、この種の事故に遭う可能性が高い。他にも、軽いトレーラーがハイドロプレーニングを起こし、減速している牽引車に圧し掛かったとき、慣性ブレーキが働いてトレーラーのホイールがロック、スイング現象でガートレールに衝突、跳ね返った勢いで牽引車がスピン、両車とも横転とか・・・。
自分でも心配性すぎると思うのだが、なんとなく結果が目に見えるような気がする。強風が吹きそうなときは地面に結わえる、トレーラーとして使わない、ということが徹底できればいいのだが。
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クルマ談義 | クルマ
Posted at
2019/06/23 18:14:31